アルバム:SEMI SWEETのSide-Aのラストバラードソング。
浮遊感たっぷりの宇宙感覚であり、世界観はリードシングル:スターダスト・トレインからのミニシアターのようである。
銀河鉄道にのった石川秀美が見た景色が見えてくる。
イントロのピアノの旋律が美しくも、不思議かつ、せつない音色を奏でる。
コーラスの相乗効果で不思議世界はより強くなる。
歌唱に関して、特筆すべきは、バラードだけに一つの音符を長く発する点が多く、それがとても上手に伸びやかに歌えることができている。
さらに一つ一つの音階を丁寧に繊細に歌おうとする姿勢もうかがえる。
Bメロからサビへの上昇はただ、丁寧だけでなく、情感も交えながら歌い、サビのゆったりしたメロディは優しく歌っている。
少し大人っぽい歌声も垣間見る事ができて、少女~大人への成長を感じさせる。
アレンジ力に感服なのだが、この曲の編曲家:矢野誠は、石川秀美シングル:哀しみのブリザードで、テクノ歌謡を作った人でもあるだけに、納得。
現在でもハウス・テクノ作風ってクラブなどのリミックスで宇宙サウンドと重なる点から考えると、テクノ=宇宙な感覚は昔と現在もそんなに変らないんだなぁ、と実感。
それだけに、この曲が収録されたアルバム:SEMI SWEETには矢野作品がたくさんある。
また、この曲の作曲家の亀井登志夫作品も、このアルバムには数曲存在するのだが、
亀井作品といえば、まぁ、個人的なんだが「松本伊代」という感じがあって、この曲も松本伊代が歌っても似合うと思う曲でもある。
個人的にこの楽曲で好きな点は、2番からのリズム入りになっている点。
浮遊感たっぷりなんだけど全編通してだと、ダルくなってしまいがちなところに、メリハリがでていて好感。
リアルタイムで入手したアルバムではなかったのだが、
学生時代に入手したので、寒い冬の暗くなった高校生の頃の下校時を思い出す曲でもある。
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