国東のカワタ人生劇場3..旅ガラスに憧れて...

全国旅するミュージシャンに憧れる、、田舎者のブログ

譜面台

2014-06-07 11:34:00 | ノンジャンル
人間焦り…いや追い詰められた時、

思わぬ行動にでるな。


桑マンのショーが始まると言うのに



頼まれてた譜面台を忘れていたのだ。

府内なら・・・SPOTが近くやないか、

無理いって借りよう!


走った…

とにかく10分しかないのだ。

10分待って下さい、何とかします!!と、言った手前

スポットに行けば何とかなるだろうと確信して走った…


し、し、閉まってるっ!

焦りが10増した。


そうだ、スポットの女性スタッフに電話してみよう。
もしかして中にいるかもしれない!

普段彼女に連絡なんてめったにしないが、今は緊急事態や!!

はい、もしもし…

・・・えっ、ビッツホールにいる!?

駄目だ西大分…間に合わない!!

失礼します…と電話をきり、とにかく探すんだ!

焦りが5増した。


あっ、そういや、近所に元かぐや姫の森なんとかさんがやっているフォークの店がある!

やった、あるある…とスポットからダッシュで行った…

店に飛び込むと、ステージでは落ち着いた音色が流れていた。

3人のミュージシャンが一人ひとつづつ、譜面台を使い椅子に腰掛け、アコースティックな感じでやっている…


間違いなくある!ここに!

男性店員に、

サッソク譜面台ひとつ貸してほしんですが…と

少々お待ち下さい・・・

期待大や!と思いながらはい、どうぞ!と持って来てくれるはず!

すみません、ありません…申し訳ない…


えっ、マジで!!

焦りが15増した!!

ステージでは一人ひとつ、計3個・・・

飛び込んだ怪しい俺に対応してくれて有り難う…と

店をでた。

焦りが18増した。


あっ、そうだ、時松工房があるやないか!


ダッシュで向かった!!

アルコールが身体中を駆け巡り


頼む…開いててくれ!と思いながら店が見えてきた…


し、閉まってるっ!

焦りが20増した。

とにかく、誰か電話番号教えてもらおう、

数人にかけるが出ない!!

30増した。

とにかく探さなくては!!

府内町をぐるぐる走ってると、カラオケ屋に出くわした。


ありそうや!飛び込むと若い男店員に、譜面台ないですか…と



少々お待ち下さいと、若い店員はカウンターの後ろの戸棚をひとつづつ、開け始めた…


固唾をのんで見守った。


8箇所はあろうか、時間もない、頼む…


8箇所目…無し!!


ロッカールーム的な所…無し!!


申し訳けございません…と


焦りが30増した。


いえ、こちらこそ急にすみません…と

後にした。


ヤバい…小走りに思い当たるとこに電話をかけ…でない!



府内から中央町にフラフラと信号待ちにたどり着いた。

会場から離れていく…時間もだいぶ過ぎてるはずだ。


どうなってるんだろう、会場は。

譜面台忘れたばっかりに、


まさに台無しや。


あぁ、都にカンタかねいろやまで足運ぶか…


と信号が青に変わりフラフラ渡ってると、

帆船の奥でストリートミュージシャンが目に入った…



ストリート…、ん!、えっ!


彼はまさに譜面台を組み立て、


ギターを掻き鳴らす準備をしていた。

日本人初の9秒台は出す勢いで、ダッシュした。



彼の譜面台を掴むと、

頼む!!これ貸して!!すぐ返すから!

と、ものの数十秒たらずのやりとりに、

突然きたワケわからんこと言い出した男に、
彼は訳もわからす、事態を解釈する暇もなく、

えっ?!!と気づいた時には譜面台を持っていかれ、


とにかく絶対返すからと…言い残しストリートを後にした。



希望が10000増した。



会場まで200メートル…猛ダッシュ!!


アルコールと息切れが頂点に達してはいるが、

嬉しいやないか、ついに、遂に手に入れたんだ。

勇者の剣、いや希望の譜面台を高々と掲げ、

折り畳んでない、ストリートの彼がようやく拡げたばかりの


希望の譜面台を


渡すんだ、俺がもっときます…と、人間譜面台になろうとした、


すぐに断られた…有り難うケイジに、

PAの前に場を繋いでもらってる…

有り難う栗田くんに、


有り難う居酒屋タイキの店主、
有り難う桑マン、
有り難う動向共にしているモツ鍋の社長…


残り僅かで店の外にケイジが待ち構えていた。



リレーのバトンを渡すように、
駅伝のタスキを渡すように、


すぐに使えるそれを渡すと、


ケイジは店に飛び込んだ。


しばらく道路に大の字になった。

やった…やったやないか!


数分後店内では滞りなくショーは始まっていた。


・・・


ラストの夢でもし逢えたら~♪で

桑マンに引っ張りだされおいしいとこ一緒に歌わさせてもらえた。


アルコールが


実に旨かった…。


ショーも終わり…ストリートミュージシャンに返しに戻った。


彼は張り裂けんで歌っていて、譜面台に気づくと、



もう、帰って来ないと思いました…と顔は安堵感は出ていたが


なんに使ったんすか…と、

いやな桑マンのショーで・・・と、


マジすかっと、これを!?と少しニヤリとした感じで、


ごめんな、お礼にと、ポケットに入っていた半分汗で濡れた千円を渡すと、

有り難うございます!!と見ず知らずの彼と別れ、



有り難うストリートミュージシャンと


機材を車に乗せこみ

人柄のいい店主兄弟と別れ

無事に国東魂プロジェクト大分出張編は終わった…。


さて今日は、ロックフェス前夜祭、


そして、明日は本番や!よろしく!