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「サソリ様」
気になる事は その場で口に出さずにはおれない「ヘビ」は
皆が「そっとしておこう」との 暗黙の了解にたって
”あえて話題にしなかった”「今朝の事」について
ダイレクトに直撃した
「なあ6号、おまえ今朝、なんで部屋に閉じこもってたん? どっか 具合でも悪かったんか?」
「1号・カイ・ネコ・Hiたかお・ゆきりん・ぽち」のうち
特に「ゆきりんとぽち」以外は 「6号の返答」に対して微妙に身構える風だ
ー6号が いかなる突飛な事を言い出しても、それに対応しなければならないー
という なんだか妙な緊迫感
それに関連して おおいに”痛い目”に遭わされている「Hiたかお」は特に
ただの会話だというのに ”覚悟を決める”ような冷や汗が滲んでいる
「うん、ぐあいが悪かった」 と「6号」は応じてすぐに
ー何んでも言えよー との「1号メール」を思い出した
「なあ、男が男を好きになったら、
やっぱそれはへんたいプレイってことか??」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
全員が一瞬の沈黙の後 大爆笑が巻き起こった
「はっはっはっはっ!!6号!おまえ、やっぱ、おもろいわ!」と
手を叩いてゲラゲラ笑う「ヘビ」
「はっはっはっは!6号の中ではもう”プレイ”まで行ってるんやな!」
一応真剣に”言ってみた”つもりだった「6号」も
”そんなにおもしろかったのか!”といった具合に笑い転げる皆の空気に流され
「あははっ!やっぱ、へんたいプレイはおもしろいって事やなぁ!!」と何に対してかはわからない様な納得の口ぶり
「ちがうちがう!あっはっはっは!!6号、ちがうって!!」と更なる笑いを起こした
このちょっとした笑いによってー「6号」がどんな突飛な事を言い出しても、
対応しなければならないー といった緊迫感は開放され、話しやすい空気になった
「カイ」は「6号、おまえなんかちょっと赤くなってるぞ」と、笑い気味の冷やかし半分に
「6号」を小突いて「ええ?”それ”って、この前コンビニで見かけた
”兄ちゃん”の事か?」と、さらに踏み込んで問いかけた。 しかし、この問いかけは、
「Hiたかお」にはまずかったのだ
「カイさん、そうやねん・・・おれ、それを考えたら、ココんとこが(と自分の胸をさする仕草)めっちゃ”しんどい”感じになるねん・・・」との「6号」の返答にかぶせる様に
「いたいいたいいたい痛い痛い痛い痛い痛いって!」
と又”点滅”し始め その痛みに絶えかねて飛び跳ねる様に身をよじっている
「あっ!あかん!たかおさん!タオル!!」 「1号」があわてて「濡れタオル」を
「Hiたかお」に押し当てると”じゅじゅじゅう~!!”という音と共に
濡れタオルの水分を蒸発させて 収まった
「もう・・かんべんして・・・」 うつぶせたままうなだれる「Hiたかお」は
そう愚痴ろうとしたが 「6号」の「今の心のうちにあるもの」を思うと
その先は言えず 再び”点滅”が来るならば それは耐えるしかない
「ネコ」が解決策を模索しながら、言った
「う~ん・・6号は、その兄ちゃんと、どうなりたいん?」
「どうなりたい??あ!それは・・それは・・・・う~ん・・・・・それは・・・・・」
いよいよ混迷する「6号」 皆はこの問題の相手が「女」であれば
回答はいくつも用意はあったのだ しかしこの場合は・・・・
問いかけた側の「ネコ」も 言葉につまる「6号」をどうフォローしてやれば良いか
わからなくなってしまった
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
少しの間 全員沈黙
「なあ、6号」 と「1号」
「おまえ、迷ってる時って、”ダサ”いな」
そう言って、「6号」の腕をグッと掴みよせ 子供にするように抱きしめて
「なあ6号、大丈夫!いったん男が、本気で心の底で想った事は、まちがってない。
おまえが迷ってしまうくらい大事に想っている事やったら、それはきっと良いことに違いない。
おれは、そう思うで。おまえは、進んだら良いだけやん!!」
皆は「そや!そや!!」とばかりに明るくなった
ガタッ!!!!!!
突然に「なないろ」の重いドアを蹴り開ける激しい音についで
「おい、おまえら!天誅やぞ!!」
と4~5名の「えびすメンバー」と同じく”北斗の拳体型”の暴漢が乱入して来た。突然の荒っぽい訪問者は、不意をつかれ驚くメンバーを見下ろして、もう一度「天誅(てんちゅう)が下ったって、言うとんねや!!」と一括すると同時に先頭の男が早い動きで、手に持つ鉄パイプを振り下ろし「6号」を中心に囲んでいたテーブルが、乗っていた食器もろとも砕け飛んだ。
とっさに殴りかかるのは、こうした場合いつも「ヘビ」だったが、砕け飛んだテーブルを避ける隙に もう一人の暴漢の鉄パイプが直撃していた。 鉄パイプの殴打は時として一撃で致命傷となる。 無言でうずくまる「ヘビ」の打ち所は”ヤバ”そうだ。 「カイ」があわてて「おいおいおいおいおまえら!!なんや!いきなり!!」と、暴れる気配満々の暴漢たちににじり寄ろうとするや即・もう一撃の鉄パイプが「カイ」の顔面を狙って振り下ろされ、両腕でそれを受けても骨折は免れない。「”ザコ”はすっ込んどけや!!!」衝撃に倒れこむ「カイ」に浴びせられた言葉 ”ザコ”。 これには「ネコ」が反応し「”ザコ”って・・おまえら・・」と、殴りかかろうとするのを「1号」が手で制し、先頭の暴漢に向かって言った。「”おじゃまします”も、なしか?」。 少し落ち着いた口ぶりの暴漢が「あんたが1号か?」。 「で?何んの用事かな?」。 この一瞬の合間に「1号」も「ネコ」も、部屋に隠された自分たちの鉄パイプの位置を目で確認した。 隅の方で震える「ゆきりん&ぽち」と「Hiたかお」は、その視線を追った。 「6号」は暴漢を睨みつけていても下手な反撃はしない。 開け放たれたドアの向こうには、さらに大勢の集団が見える。ガタッ!!という物音。 暴漢からは見えない「Hiたかお」が、「1号」にその鉄パイプを放り投げる音と、 先頭の暴漢のわき腹に”それ”が突き刺さる音がほとんど同時だった。 「1号」の放った鉄パイプは暴漢のわき腹を貫通している。 「取り合えず、ミネ撃ちや」 と少し笑う「1号」。
それを合図に一斉に「ネコ」と「6号」が、「Hiたかお」が放り投げる鉄パイプを手に襲い掛かった。「おまえら!!」と応戦しようとする暴漢達の足元に、先の”串刺し”になった暴漢がうめきながらたおれ込んだが、かまわず”鉄パイプ”どうしの交戦は開始されようとしていた。 が・・・・
ここで又、唐突に「よっしゃ!そこまで!!」 という大声が「なないろ」の外の小雨の中で、何かを待って待機する集団の方から響いた。 それに構わず鉄パイプを振り上げて殴りかかる「ネコ」と「6号」が”ギョッ”とした。 「はいはい、ストップ!」と言いながら、修羅場になろうとしてた「なないろ」の中にゆっくりと入って来たのは、「サソリ」だった。 ”ギョッ”とした理由は入ってくるタイミングもあったが、「サソリの顔」だった。 タトゥーだか”スミ”だかわからない真っ黒に着色された顔面に無数の小さな「赤いサソリ」が這い回る絵柄。 恐ろしい病の様な顔。暴漢達が”さっ”と道を開け、いかにもその”ボス”の登場である、と言いたげな、ゆっくりとした動きで、「1号」の前に歩み寄った。
「おかえり、”友達”・・ようけできてんな」 と「1号」。 「なあ、1号、”おれの仲間”にならないか??」と「サソリ」が笑みをうかべた。
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>「なあ、男が男を好きになったっら、
やっぱそれはへんたいプレイってことか??」
ヾ(@^▽^@)ノわはは・・・って思わず笑ってしまった・・・(失礼・・・コホンと咳ばらい)
どーも、誠一ちゃんと重なって文章を読んでしまう~~(爆)
いや~6号の誠実さも、しっかりと感じ取りましたですよ。
仲間達の配慮が優しいね。
それから
私からは発想もできない
>”北斗の拳体型”の暴漢
急に場面が変わりましたね!この感じはとても未知な世界。
こちらも誠一ちゃんは、こんな体験があったりしたのでしょうか?
なんて思いながら詠みました^^
サソリ・・・今度イラストに描いてみてくださいね~(見たいな)
そういえば全身にタトゥーを入れたワンピースの声優さんが捕まったとか・・・って数日前にニュースで
やっていたのを思い出しました。
いつも元気に創作、偉いですね~
前回の記事「そらの物語36 そらの起き上がりコブシ」が、日本ブログ村・ランキングの「グラフィックアート」の部門で3位になっていました!!ありがとうございました
日々変動の激しいランキングですが、今後も参加してみようと思っています。
「ポチ」っと応援頂いた方には重ねて御礼を申し上げると共に、ご訪問下さった方も併せて本当にありがとうございます!!
今後とも、よろしくお願い致します!!
「好きになったっら」。「っ」が多かったですね
「へんたいプレイ(笑)」僕は大好きですよ(大笑)~
そらくんが何をもって”へんたい”と思っていのか?は別にして・・。
この「そらの物語」って、「BL小説」のつもりなんです、僕的には
でも、「BL」というジャンルにある、何んやろう?独特の臭みというか、雰囲気というか、そういった感じを、「生き物たちが”それ”を語る」という仕方で払拭できるんじゃないか、とのチャレンジでもあります。
でも「斎元くん&そらくん」の初対面をめぐってのこしばらくのエピソードは、極々「普通にBL」になるんじゃないかな、と思ってます。
ーことめちゃんの未知な世界(笑)ー
良く似た体験はありますが、「鉄パイプ」でチャンバラはしませんでした(大笑)
そんな、危ない(笑)・・・。
ワンピースの声優さん、捕まったんですか?
どんな事したんやろう???取りあえず僕は大丈夫ですよ(笑)
サソリのイラストは、今、検討中なんです。
「なし」で行くかも知れません。
ただ、今後もこのサソリくんは、”わかりやすい悪役キャラ”で度々登場するので、ちょっとしたイラストがあってもいいかな、とか考えています。でも、そうなると、「1号」や「ネコ」達は無しかい?(笑)って話しにもなってしまうし・・・。
だんだん悪くなって行くサソリくん。これからもよろしくお願いしま~す
ーいつも元気に創作ー
「
そう、これをしないと、調子が悪くなるんです(笑)僕の健康法ですね
お久しぶりのコメント、ありがとうございます!!今日はちょっと時間があるので、そちらにもお邪魔しますね~
乱闘はもう終わってしもたんかいな! なんやつまらん。
せっかく”北斗の拳”風のプロテクターとヘルメット付けて
スっ飛んで来たのに・・・ 一歩遅かったか。
ここに来るのも久しぶりやったから、出遅れてしもたなぁ。
まぁ 仕方ないからこのまま群集の後ろの方で、事の成り
行きを見物させてもらうわ。
ところで井川はん、ワンピースの声優が何したのか知らん
のかいな?! それちょっと遅れてるでぇ、とれんでぃーな
話題やのに。 (えっ! 違うの?)
でも安心してくれ、口で説明する事はでけへんけど、実際に
俺が再現して見せたるから。
( とは言ったものの、俺は刺青してへんから、とりあえず
その部分にマジックでキティーちゃんの絵でも描いとこ。)
恐ろしいど~、 たまげるぞ!
今回は感想じゃなくて、ほんまに遊びに来ただけやったけど、
次回はしっかり「感想」を書かせてもらうから、覚悟しときや。
以上、プロテクターは付けたけど、体形までは”北斗の拳”に
なれなかった 虚弱体質のTomoyuki でした。
・・・おっと忘れるとこやった。
ワンピースの声優に天誅や、天誅!
本気で「遊びに来ただけ」のコメント、ありがとうございます(笑)
Tomoyukiさんが「キティーちゃん」の刺青でいくんやったら僕は「極悪なぴかちゅう」の刺青で行きますわ
「天誅や!!」って言いながら暴れに行くしかないですな
「よっしゃあ!!一丁、捕まっとくかぁ!!!」って勢いで(笑)!!
ん??何んの勢い??
ーすぐに終わる乱闘ー
言うたら、暴漢たちの”あいさつ”みたいなもんです。”すぐ殴る”(笑)。
もしくは”すぐ壊す”か、”すぐ怒鳴る”(笑)あまりにわかりやすい暴漢
「暴漢」ってくらいだから、わかりやすい方がいいでしょう
ただ、「サソリ」くんだけは、その”ボス”なだけに、一味違いますよ~。一応、「乱暴さ」にそれなりの「理由」があるんです(笑)。
次回で出てきますが、「それなら、乱暴なだけの方がまだ”マシ”やで!」って感じの理由が。
とりあえず、ここしばらくの「斎元の章」から始まる一連のエピソードも、やっと終わりに近づきました。次回があって、その次かその次(笑)くらいでいったん節目。「そらの物語」はちょっとだけ「休憩」します。
あと一息、頑張ります
虚弱体質なのに勢いのあるコメント、ありがとうございました(大笑)~
男が男を好きになったら…。
変態なのか?
いや、そうじゃないでしょ?
身体は男(女)心は女性(男性)ということもありますし、実際に、そういう男性の知り合いがいましたし、いい方でしたよ。
あ、女性に「すずさんは自分を語らないじゃないですか。ミステリアスで守ってあげたくなるタイプ!」
と、女性に告白されたこともあります。
彼女はバイセクシャルだと言っていました。
両方オーケーだけど、本命は女性なんだそうです。
…で、私が本命?
お断りはしましたけど。
遠い日の想い出まで思い出しちゃった~!
…で、変態プレーってことですが、どうしたいんですかね、ほんとに。
プレーといわれて、恋の「いろは」の「ろ」までなら、いいのでは?なんて回答してしまいそうになる自分に笑ってしまいます。
乱闘シーンは苦手なので、わたくしとしては、早く終わって良かったっていうのが本音だったりする、うん。
じゃ、またね!
何気にそのバイセクの方を想像してしまいました
お断わりしてしまったんですね~
ーそういう男性の知り合いー
僕もいてます(笑) いっぱいいてます(笑)
そして、皆、本当にすごく優しくて、いい方ばかりでした
「身体は男で心は女」タイプ。
「身体は女で心も女」だけども、「女」が好き!!って人。
あと、「身体は男で心も男」って人が「男」を好きになるパターンもありますね
「6号」くんの場合は、どちらかというとこの3番目かもしれません。
ー恋のいろはの「ろ」ー
「ろ」までだったらOKなんですね(笑)!!
「6号」くんの問いかけは、たいがい”知ってる言葉をならべて言ってみただけ”の場合が多いんです
「真剣なはなし」をする時でも、”だいたいそれで合ってるやろう”って事を適当に言うので、もしそれが、とんでもない「的外れ」な場合でも、周りの人が本人の言いたい事をくみ取ってあげないといけない。
「えびすメンバー」の場合は、「そら」くんの言いたい事はおおむね理解しているんだけど、それについてあまり深刻にならずに、笑いに持っていって気持ちを軽くしてやろう・・みたいな感じです。
お返事おそくなって、すみません
すずさんの方は雨はあがったようですね
大阪も昨日からすっかり晴れ上がっていますよ
「そらの物語」の今のエピソード、「雨」が大切な雰囲気づくりのアイテムだったんで、できたら「雨」が上がる前に話しの最後までUPしたかったんですが、間に合いませんでした(笑)
梅雨があけても、物語はもうしばらく「雨」です(笑)
興味しんしんな思い出話入りのコメント、ありがとうございます~
本当に興味しんしん(大笑)です~
「1号」が「6号」を抱きしめて語るシーン。
どうも、「ちがう~
本当にちょっとした事なのですが、興味のある方は見つけてもらってもいいかも知れません
ぷち・お知らせ でした