「ジオラマで未来都市を作ろう」という子ども為のイベントを開催しました。ジオラマを作る。という事が課題でしたが、格好よく「未来都市」と銘打ったことで、私には重い課題が浮かび上がってきました。どのように進行するか?
未来を考えるとき、対比として過去がある。今がある。
「過去」を色々探していると「大阪大空襲」の写真が出てきました。米軍機が爆撃直後に撮影した、大阪市南海電鉄難波駅周辺です。大きなビルが残るだけの焼け野原。私が子どものころ過ごした周辺です。衝撃的でした。ウクライナの現状をテレビで見ていた子どもたちですが、日本も昔は戦争をし、もっとひどい状態だった。そして対戦相手はアメリカ。と、映像を見せた子どもたちの反応は
「えーっ!アメリカってお友達じゃないの?」
でした。私も正確には戦争は知らない。戦後しばらくして疎開先から大阪に帰ってきた私にも、焼け野原を再建されていく様は子どもの私にも分かりました。今思えば、まさにその体験は私にとって、
「未来が作られていく事、そのもの」でした。
未来はどのようになるのか?粘土や発泡スチロールなどで作る子どもたちの夢いっぱいの未来都市。ウクライナ事件は子どもたちのすぐ隣にあるのだろうか。「未来都市」簡単に言葉にできますが、子どもたちに課題として出した時に、その重さをずっしり感じました。
平和の続く日本の今の子どもたちには明るい未来都市しか見えません。楽しい作品が出来上がりました。 彼らにいつまでも明るい未来が続きますように。と、心から願いました。
船本礼子
船本礼子の子お絵描き教室と子どもの居場所 ヒーロー研究室
2023年7月30日 15:26