木の根元に雀。まるく座る。
めいっぱい小さな体をまるく膨らましているみたいで誇らしげに見える。
雀にすれば、ただちょいとそこに座っただけなのだろうけど。
座ると胸がむにゅっと膨らんだように見える。それだけのこと。
それだけのこと、かなり可愛い。
白い並木道を少し歩く。
目の前に、花びら、ではなく、一輪の花のまま、くるくると回りながら落ちてきた。
風はない。
また、くるくると一輪。なんだろう。
見上げると雀がちゅぴちゅぴ花をついばんでいる。
パタパタっと枝を変えてまたちゅぴちゅぴ、白い花くるくる。
風誘う木漏れ日にチラチラと雀の影。
光の雨を私にもキラキラと。