ロスタイム3分、フィーゴのCKをモリエンテスが競り勝って中に折り返し、ジダンがヘッドで叩き込んだ。チーム全員の執念がもたらした勝利だった。しかし苦しい展開だった。ラシンのホームで10戦勝っていないという相性の悪さ。ここ4連敗で暫定15位とは思えないラシンの闘志あふれるプレー。まったく最後までどちらが勝ってもおかしくない緊迫した、すばらゲームだった。
ラシン先制のシーンは、エルゲラ、サムエルのセンターバックが、やはり、さほど強靭なコンビではないのだと改めて感じさせた。レアルはオーウェンのヘッドで追いつくが、ラシンはまた勝越す。中盤でのディフェンスが失われ、ペナルティエリアの中に入り込まれ、崩されての失点。毎度おなじみのシーンだ。
こうして終盤にさしかかると、いつもは運動量が落ちて反撃できなくなるのだが、今日のレアルは違った。フィーゴの絶妙のクロスをラウルの前に落としたのはサムエルだった。なぜセットプレーでもないのに、ここにサムエルがいるのか驚きだったが、とにかくラウルがきっちりきめて同点。
だがラシンも勝ちを諦めることなく攻め続ける。両者に得点の可能性が感じられた。
しかし今日のレアルは、引き分けるわけにはいかないという気迫に満ちていた。決勝点を生んだのは、その執念だろう。
レアルにとって、きわめて大きな意味をもつ勝利だ。勝点3という結果だけでなく、内容においても。1月に行われるアルバセーテとの7分間で、かれらが奇跡を起こすのではと、期待が膨らむ。
【リーガ16節 ラシンサンタンデールーレアル 2-3】
ラシン先制のシーンは、エルゲラ、サムエルのセンターバックが、やはり、さほど強靭なコンビではないのだと改めて感じさせた。レアルはオーウェンのヘッドで追いつくが、ラシンはまた勝越す。中盤でのディフェンスが失われ、ペナルティエリアの中に入り込まれ、崩されての失点。毎度おなじみのシーンだ。
こうして終盤にさしかかると、いつもは運動量が落ちて反撃できなくなるのだが、今日のレアルは違った。フィーゴの絶妙のクロスをラウルの前に落としたのはサムエルだった。なぜセットプレーでもないのに、ここにサムエルがいるのか驚きだったが、とにかくラウルがきっちりきめて同点。
だがラシンも勝ちを諦めることなく攻め続ける。両者に得点の可能性が感じられた。
しかし今日のレアルは、引き分けるわけにはいかないという気迫に満ちていた。決勝点を生んだのは、その執念だろう。
レアルにとって、きわめて大きな意味をもつ勝利だ。勝点3という結果だけでなく、内容においても。1月に行われるアルバセーテとの7分間で、かれらが奇跡を起こすのではと、期待が膨らむ。
【リーガ16節 ラシンサンタンデールーレアル 2-3】