試合前のインタビューで、ビセンテは、カウンプノウで勝つとすればうちぐらいだろう、と言ったらしい。4連勝で失点ゼロと結果がでているので、選手たちには、強い気持ちが戻っているということだろう。しかしはじまってみると、やはり一方的なバルサのペースになった。後半20分までのポゼッションがなんと70%。しかしそれでもバレンシアは失点しなかった。
レアルとの差が、ディフェンスではっきりと出た。
バレンシアは、どんなに押し込まれても、激しく寄せていく、厳しくプレスをかけていく、という姿勢を貫いた。
マルチャナが、バラハが、イエロー覚悟ですさまじい形相で止めにいった。
レアルを思い出す。グティはまだしも、ベッカムにこんな迫力はない。ジダンにビエラの役回りを期待するのは酷だ。だからレアルには、どうしてもセンターバックの前にスペースができてしまう。
だが今日のバレンシアは違った。バルサがどんなに攻めてきても、最後の突破は許さなかった。
圧倒的に攻めていても得点できない時間が過ぎていくと、サッカーではしばしば失点するということが起こる。実際、それは起こった。
ディフェンダーのクリアーしたボールがバラハに当たり、それがなぜか誰もいないゴール方向に飛んだ。フィオーレが瞬間的に飛び出してボールをキープし、飛び出したビクトルバルデスの頭越しにゴールを割った。フィオーレのガッツポーズ、次々にかけよる選手たちの高揚した表情。
そしてその何分か後に、また信じられないようなアクシデントが起こる。
ゴールまえのボールにアングロがつめてきたとき、飛び出したビクトルバルデスが勢いあまってペナルティエリアの外で手を使ってしまった。一発レッドで退場。
絶好の位置からビセンテのFK。シャビを下げていれた控えGKはまったくアップしてない状態でゴール前に立たされる。
まさに絶対絶命。しかし、枠にいかなかった。
その何分か後に、レフリーがバルサに与えたPKは不当なものだった。
ロナウジーニョが倒れたのは不可効力。アングロが倒したとはいえない。そこまでかなりのブーイングを浴びていたレフリーは、レッドのバランスをどこかでとろうという意識があったのではないか。
その後のロスタイムをいれた15分、バレンシアには数的優位が感じられなかった。
確かにバルサはすごい。
しかし今日のゲームは、レフリーがバレンシアから勝点3を奪ったのだ。
もうひとつ感動したのは、バレンシアの選手たちが見せたプライドだ。
両軍の選手たち、とくにデコとカニサレス、ビセンテとプジョル、ロナウジーニョとクーロトーレスらは、つかみ合い寸前なくらい激しくやりあった。
どんなにバルサが強かろうと、敬意などみじんも払わないバレンシアの選手たちはすばらしい。
戦う男たちだ。
レアルの選手たちにこういう激しさがあったろうか。
クラシコで、あの日ずたずたにされた彼らの中に、怒りの表情はなかった。
バルサを追うのはバレンシアだ。
【リーガ16節 バルサーバレンシア 1-1】
レアルとの差が、ディフェンスではっきりと出た。
バレンシアは、どんなに押し込まれても、激しく寄せていく、厳しくプレスをかけていく、という姿勢を貫いた。
マルチャナが、バラハが、イエロー覚悟ですさまじい形相で止めにいった。
レアルを思い出す。グティはまだしも、ベッカムにこんな迫力はない。ジダンにビエラの役回りを期待するのは酷だ。だからレアルには、どうしてもセンターバックの前にスペースができてしまう。
だが今日のバレンシアは違った。バルサがどんなに攻めてきても、最後の突破は許さなかった。
圧倒的に攻めていても得点できない時間が過ぎていくと、サッカーではしばしば失点するということが起こる。実際、それは起こった。
ディフェンダーのクリアーしたボールがバラハに当たり、それがなぜか誰もいないゴール方向に飛んだ。フィオーレが瞬間的に飛び出してボールをキープし、飛び出したビクトルバルデスの頭越しにゴールを割った。フィオーレのガッツポーズ、次々にかけよる選手たちの高揚した表情。
そしてその何分か後に、また信じられないようなアクシデントが起こる。
ゴールまえのボールにアングロがつめてきたとき、飛び出したビクトルバルデスが勢いあまってペナルティエリアの外で手を使ってしまった。一発レッドで退場。
絶好の位置からビセンテのFK。シャビを下げていれた控えGKはまったくアップしてない状態でゴール前に立たされる。
まさに絶対絶命。しかし、枠にいかなかった。
その何分か後に、レフリーがバルサに与えたPKは不当なものだった。
ロナウジーニョが倒れたのは不可効力。アングロが倒したとはいえない。そこまでかなりのブーイングを浴びていたレフリーは、レッドのバランスをどこかでとろうという意識があったのではないか。
その後のロスタイムをいれた15分、バレンシアには数的優位が感じられなかった。
確かにバルサはすごい。
しかし今日のゲームは、レフリーがバレンシアから勝点3を奪ったのだ。
もうひとつ感動したのは、バレンシアの選手たちが見せたプライドだ。
両軍の選手たち、とくにデコとカニサレス、ビセンテとプジョル、ロナウジーニョとクーロトーレスらは、つかみ合い寸前なくらい激しくやりあった。
どんなにバルサが強かろうと、敬意などみじんも払わないバレンシアの選手たちはすばらしい。
戦う男たちだ。
レアルの選手たちにこういう激しさがあったろうか。
クラシコで、あの日ずたずたにされた彼らの中に、怒りの表情はなかった。
バルサを追うのはバレンシアだ。
【リーガ16節 バルサーバレンシア 1-1】