がらんがらん

　ボウリングは、最近高齢者を中心に流行っている。50年くらい前に大ブームとなったボウリングは、町村単位で1個所ぐらいの割合でそこら中にあった。“さわやか律子さん”の時代だ。テレビが家庭に入る前の映画館もあちらこちらにあった。それに匹敵するほどの数っだたのではなかろうか。ブームは去り、ボウリング場もどんどんなくなり、誰もボウリングに興味を示さなくなった。

　あれから50年、その当時ボウリングに興じていた私たちの年代が定年になり、ボウリングにも興味を示し始め今盛り上がってきている。それほど興味も熱意もなかった私だが、運動の為、健康の為、そして、教室に入ったらボウリングのボールがタダでもらえるという餌につられて始めた。ところがやってみると奥が深くて面白い、というだけでなく、ボウリングをやり始めて一番良かったことはボウリング仲間が出来たこと。知り合いが増えたこと。ボウリングを通じて友達が増えたことに尽きる。やはり、人と人との交流はいい。１チーム3人の対抗リーグ戦が実施されている。毎週水曜日が楽しみでたまらない。

　ところが、である。新型コロナウイルスの影響でこのリーグ戦が中止になった。せっかく私の調子も上がってきたこのタイミングで残念でたまらない。ボウリング場は開いているので、練習に行ってきた。行ってみて驚いた。いつもの駐車場は止めるところを探すのに一苦労するほどいっぱいであったのに、すいている。楽に停められた。レーンの所に行って更に驚いたのは、投げている人は私も含め5人しかいない。がらんがらんである。帰る頃の時間（PM6:00ごろ)になると、私一人になっていた。寂しい限りである。
　コロナウイルスのバカヤローーーーーーーーーーーーーーーー！何処かの市長さんがツイートしていたなあ。同じ心境だ。