回らないローラー

　先日、千鳥にあるGoody古賀店に歩いて行ったときの帰り道、懐かしい公園があった。久しぶりに見る公演だ。以前、“こま”という愛犬がいた。犬の散歩は一日たりとも欠かせない。よくここら辺まで散歩に来ていたものである。ここの公園にはローラー滑り台がある。ローラー滑り台が好きでここに来るたびに滑っていた。ローラー滑り台で滑るとき、普通、お尻で滑る人が多いように感じるが、私は、俗にいう“うんこ座り”して靴底で滑る。これは、スピードが出て速いので快適である。“こま”も一緒になって滑り台の横を猛スピードで走っていたことが、滑稽で面白かったことを思い出す。
　
　そこで、昔を思い出しながら滑ろうとした。しかし、ローラー滑り台のローラーが回らない。滑らない。誰かが使った形跡もない。枯葉やごみが詰まって全然回らない。だから、滑らない。歩いて滑り台を降りた。この滑り台はおろかこの公園も誰も使っていないに違いない。そんな気配・・・・・・子供がいないんだ。“少子高齢化”、という言葉が自然と出てきた。寂しいなあ。