先日、集団強姦で逮捕された若い男が弁護士の接見中に逃げ出して大騒ぎになっていた。
犯人は友人たちに匿われて(?)逃走を続けたが、結局2日ほどして再度逮捕された。その時犯人が「私が逃げ出したことで周りの人(おそらく友人のこと)に迷惑をかけた。申し訳ない」と言っていた。これは、友人たちに犯人を匿うという犯罪を犯させたことに対する詫びだと思う。これはこれでまあ、納得の行く話ではある。
しかし、考えてみれば、検察が犯人を逃がすというような失態をやらかさなければ、新たな犯罪を作り出すことはなかったわけで、上記の犯人の言葉は、警察や検察からもあってしかるべきなのではないか。あったのかもしれないが、メディアは報道していない。
メディアは逃走した犯人だけに集中して報道し、逃がした方に関してはほとんど報道することがなかった。危険人物と思われる犯人の動静を市民に伝えることはメディアの重要な仕事ではある。しかし、メディアは、犯人を取り逃がすという大失態をやらかした警察、検察の責任をもっと追求していいのではないか。
すっきりしない話である。