このところクスリ屋(といっても開発会社)の宣伝が多いように思う。
風邪薬の宣伝のようなものではなく、もっと小難しい病気の薬の宣伝である。
宣伝は羊の皮やオブラートをかぶせて、「~な症状があったらお医者さんへ」とうたって、医者に薬を出させるやり方である。
ちょっとひどいと思っている。
病気は薬屋が作るという言葉があるそうである。大いに共感できる。
高齢化社会に入ったため、老人を意識した薬品の宣伝も多い。
その一つに頻尿に関するものがある。「過活動膀胱」というものだそうであるが、確かに膀胱が過敏になって頻尿になる場合もあるのだろうが、コーヒーをたくさん飲む、最近の若者のようにペットボトルを持ち歩いてやたらに水分を取る、ために小用の回数が増える場合もあるだろう。「過活動膀胱」などという小難しそうな専門語を振りかざして、やたらに人を脅かすのもどうかと思う。
また、老若男女を問わず多くの人が経験があると思うが、道を歩いているときなどに尿意を感じた場合、用を足せるところに近づくほど尿意が強くなり、トイレに入ったときが最高潮とうことはよくある。頻尿は器質的な問題もあるだろうが、精神的なものにも大きく左右されるように思う。別な例でいうと、大事なときになるとトイレに行きたくなるというものもある。
「頻尿は病気ですよ。病気ですからお医者さんに行って薬をもらいましょうね。」衣の下から鎧が見えています。
薬屋さん、薬開発に莫大なお金がかかるとは承知していますが、だからと言って小市民を脅して開発費を取り戻すというのでは、私ら小市民はたまらない。倫理観をもって仕事をしてくださいね。