「なる」は、状態が変化した結果を表す言葉である。
例えば、「歩が金に『なる』」、「お金持ちに『なる』」、「貧乏に『なる』」等。
これ等は、「歩が金である」、「ぉ金持ちである」、「貧乏である」とは違う意味を持つ。
ところが、最近、「になる」を「だ、です、ます」と同じ意味で使う人が増えているように感じる。つまり、「お金持ちである」というべきところを「お金持ちになる」と言っているのである。
「こちらの席になります。」、「千円になります。」。これらは、「こちらの席です。」、「千円です。」に若干丁寧な響きを持たせて(たつもりになって)、同じ意味で使われている。この現象は、「の方」ときと同じである。
微妙なものもある。100円と500円と400円のものを買ったとき、「千円になります。」は、いろいろな買い物をした結果、千円になったということで、これは本来の「なる」の意味で用いられた例であろう。1個1000円は、「千円です。」である。「千円になります。」は状況によって、OKにもNGにもなる。もしかすると、これが一般化したのかもしれない。たんなる推測であるが。
昨今、この「~になります。」が跋扈している。「の方」のときと同じように気の弱い私は心の中で、「ならねえよ。」と毒づいている。
以上が今日の私のBlogになります。オッと。
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