消外入院１８日目

「チョコレートじゃないんですけど、手作りしてきました。」栄養課、実習生のMさんが、退院しての食生活を詳しく、説明しにきてくれた。「これだけ、作るの大変なんだから～」　ひゆ～ぅ、　　昨年同じく、食道がんの人を受け持った娘が、先輩風、びゅう、ビュウ、吹かしていました。
Ｈ先生（この先生、ホンとにおもしろいでぇ）総回診の時「やっぱり、２週間たってない創口じゃないですねぇ、回復力が早い。これからは、お腹の大きい方は、手術料２割アップ　（心あたりある人は、はよう、しとかんと高をなるで）　全て順調です」と、嬉しいお言葉・　今のところ、一応、２０日が退院予定。　一旦家に帰って、体力をつけて、残りのリンパ腫の治療２クールして、二つのガン治療、全て終了いう、予定です。今までは、全て予定どうり。まぁ今は、全体の８割済んだところじゃな。春には、我が家にも、何処よりも暖かい風が、吹き込みますように
　ちょこっと２棟のぞいて見えるのが、娘のいる所
　　　　　　　　　　　　　　　　もう、見張れるけんなぁ

消外入院１７日目

咳の調子が、大分よくなって随分と長く、娘と話をした。思い起こせば、昨年１０月、血内でのＩＣで、鼻水と涙いっぱい出しながら肩、震わせて、自分の父親は、Ｗキャンサーなんだ、という現実を、必死に、受け入れようとしていた。可哀想に、二十歳そこそこには、俺も経験したことの無い、大きな心労をかけてしまったと思っている。彼女なりに、随分と葛藤したに違いない。でも、この病気も、負の遺産で、随分と大きく成長した姿を見せてくれている。今の彼女なら、ヤチの力添えが充分できる。この一連の入院が、ちゃんと証明してくれている。
　これからも、お父さんのできることなら、な～でもしちゃる。

　　心の底から思える、今回の病気、家族の誰でもない、俺でよかった～ぁ

消外入院１６日目

朝、採血済まして、マルと肩並べて帰っていたら「もう、大丈夫、歩きがしっかりしてきていますね、あとから点滴台（マル）引き揚げにいきますから」　と、な～んも知らんくせして、そう簡単に、二人の関係を、きれると思っとるんか？（不安になるが～ぁ）用が無くなっても退院するまで、一緒とばっかり思っとった。ＩＣＵから、ずっとこれまで、一番、身近で見守って、力ずけてくれたのはマルで。レントゲンの時も、散髪の時も、昨日のシャワーの時も、ましてや、トイレの中までも一緒だった。何日も、重ーい袋ぶら下げられているのに、最後まで一言も弱音、はかんかったな。眠っていた時も休まず、点滴落としてくれて、ありがとう、お前のおかげで、こんなにも元気になれました。（おえん　、おえん、本当のマルとダブりだした）結局、昼前に連れていかれました。
血内Ｋｕ、Ｄｒ経過をみて安心された。　　　

消外入院１５日目

シャワー気持ちよかった～ぁ。切口もすっかり綺麗になおっている。Ｈ教授「手術時間が、予定より大幅に延びたのは、お腹の脂肪のせいだった。手術の時には、邪魔な脂肪でも、一旦、回復期になると、これほどありがたいものはないですから、後は早いですよ」、と、これって　どうなん？　ええんかい？　　わるいんかい？　　Ｄｒに、がんばってもらった成果が、今日のシャワーにつながりました。　感謝　感激　。それでも、一言いっとかにゃぁいけん。脂肪もありゃええってもんじゃぁないんで。俺のは、霜降りでええ脂肪じゃけど、もったいない、ゆうて、残りもんばっかり食べとるどっかの、脂肪は、おえんでぇ。そりゃ付きが悪いし、付かん　付かん。　　ナルシストぼちぼち、目　さましだしました。

消外入院１４日目

本日は抜糸（抜糸ゆうんかナ？ホッチキスのタマみたいなやつ）してもらい、明日からシャワーOKのお許し、まずは、朝シャンと、しゃれこもうーと。楽しみだぁ～
午後からは、マルとのお別れも、決定（点滴終了）これで、はれて身軽になれた。やっと自由だぁ～。　　でもマルには、もう少し側でたすけてもらおう。一人歩きはまだちょっと自信がないもんで。食事も大分、普通食に近ずいています。当然毎回完食だ。体重測定があった。やっぱり大手術は、ダイエットできるで。８３，５Kｇが８２，５Ｋｇになっとった（たった）　ちょと、困った問題が、この３～４日おきている。話をすると、すぐに、咳き込むようになって、ひたすら口を開かないようにしている。（吊り上げた胃が、肺に当たっているらしい）
ヤチとの会話も、もっぱら、単語、筆談、ジェスチャー　これで充分、用が足りたんで、案外、便利かと、　思とったら
あまかった、こんなチャンスを見逃す、ヤチとＭさん、じゃあないで、
一方的に言いたい放題　　反論できりゃぁセン　　　おぼえとけぇや
　　　　　　　　　　　　　
ありがとう、お疲れさんでした。

　

消外入院１３日目

昼前にマルと一緒に、車椅子で、散髪に連れていってもらった。一週間前はICU、そいで、今日は散髪やさん　　なんか考え深いもんがあるなぁ～
そこで考えた、貴重な内容は（そんなもんありゃあせん）、教えちゃらん、もったいないけん。
手術以来の洗髪、かおぞり・　「気持ちええ～　さっぱりしたがぁ　髭もそろえてすっきり顔になったでぇ」　自負しっとたのに、なのにで、あの看護婦め、「どこ～をしてきたん、ぜ～ぜん変わらん」と、お前、目ぇなおせ　目ぇ　
担当のMさん、いつもハードな笑の拷問をうけています。腹の皮が痛いの、なんの。

消外入院１２日目（術後７日）

今日から流動食が、始まった。さすがに、一口めは恐ろしかった。
でも、全て問題なく完食。　　　１週間たったんじゃな～
行動力もだいぶついてきたし、もう大丈夫
　　　ちょっとのことで、感心しきり
トイレの手すり　パンツのゴムのゆるさ（ゆるいほうがええ）
前開きのシャツのありがたさ　寝ていてもソックス（足裏のあせをすう）　ものの位置、高さ　長さ（注腸の管が短いんで動けん）と、まぁこんな我がままがでて来ている状態にまで、回復しました。マルとの２度目のお別れも近くなりました。

消外入院１１日目（術後６日）

やっぱり、もっと楽になったが～
午前中バリウム検査して、即、飲水可のお許しがでた。毎日、顔を出す娘も
あの時の心配はなんだったん・・・もぅ～　　変な喜び方をする子になったもんだ。ちなみに、娘のマンションは、この病室からよく見え、距離にして５００メートル位の位置にある。

「お父さん、見張らんといてナ」
「見張るか！　いやちがう、見張れるか」


はよう、もっとようなって、みはちゃろ～と　

消外入院１０日目（術後５日）

日々、身体が楽になっている。順調な回復力だ。いろいろと制限もとれて
いるので、実感できる。入院前から点滴台は、マル（以前飼っていた犬の名前）と決めていた。このマルの行動範囲が、すこぶる悪い。飼い主が、変に理屈をつけて動かないからだ。どうも、無理しなくても、時間さえくれば、解決してくれると、おもっているらしい。



楽して　　明日は　　もっと楽になりますように

消外入院９日目（術後４日）

朝から絶好調。でも、みんな歩け、歩けゆうけど、そりゃあ無理ゆうもんじゃで。なんなら、歩いてみるか？一寸刻みで身の廻りのことがやっと出来る老人を捕まえてムタイナことをおしゃいます。
ず～と泊り込みで看病してくれたヤチには、心より感謝し、万一、旅立つことになっても、安心していけると、確信しました。（でも、よ～ぉねたでぇ～）
３時前、ヤチの泊り込み物語　　終了。安心して帰宅した。

さーてト、今度会ったときに吃驚させるために、リハビリ　リハビリ

消外入院８日目（術後３日）

朝、一睡もせずに朝をむかえた。部屋に戻った。人の気配がわずらわしい。
気分のだるさ変化なし。


昼、おっ来た，来た　　きた　、朝とは違うまったく　違う。こっから回復劇はじめようぜぇ。


夕方、時間が薬とは、よくぞ言った。益々違う　まったく違う。８割感覚は戻っている。うれしいから、今日も徹夜をしよう。今の時間をたのしもうぅ。
（ヤチは、こんな環境でも爆睡できてる。見習いたい）

消外入院７日目（術後２日）

「・・・さん、・・・おとうさ～ん。」
ーーーー３。「おっ、もう３かぁ　　ついに３かぁ　　なんなら、な～ともないがぁ。ちったぁ痛いとか、苦しいとか、だるいとか、あるんじゃないんか？」
と、思ったのはこの、数分だけだったぁ。これから明日の朝まで、自分の足の小指の指紋のしわを数えて、時間が、過ぎるのをひたすら待ったのだった。部屋の外の話声が、はっきり聞こえ、理解できる。目を開けるとくらくら、痛みはよく管理できている。とりあえず、経験したことの無いだるさ。これに尽きる。
ところで、今日が日曜いっとたなぁ。日にちが薬は分かっているから、１日もうけ～た。しわ、しわ、今度は薬指数えるど～っ
早く来い、～　楽が来い

消外入院６日目（術後１日）

　　　　　　　後から聞くとICUにて２日間
　　術後管理
　　書き込むことがないことはない。
　誰ももってないぞ～こんな写真、幸せ、また宝物ゲット
　けど、もっちたぁ男前にうつらんのんかぁ

消外入院５日目（手術当日）

やっぱり平常心、もっと気分が、高まるんじゃないかと、思っていたけど、何も変わらん。9時から始まるので8時前に部屋を出発。手術室前まで形どうりに見送り。
「ちょいと、ぱっぱとやってくるわ」
「あいよ、やっといで」　　きっぷがいい我が家族

　
　　硬膜外麻酔刺して

　１－－
　　　　　　２－－－
　　　　　　　　　　　　　　　　　意識消失