羽鳥音のテキトーな航海

艦これ他アニメイベントへの参加、登山、キャンプ等を趣味に持つ羽鳥音のテキトーなやつ。

1勝でも…

2008-07-17 21:53:08 | インポート
7月15日、一人の元プロ野球選手が亡くなりました。


元大洋・横浜、投手『石田文樹』投手








彼が残したプロ野球での成績はたった1勝。


だけど甲子園であのKKコンビを破り、優勝した輝きは何勝分にも値し、記憶にも残った。







その魂は息子へと受け継がれた。

15日午前1時40分。父を横浜市内の病院でみとった。幼い頃のキャッチボールから始まり、野球のすべてを叩き込んでくれた。スライダー、カーブの握り、そして投球フォームは84年夏に茨城・取手二のエースとして甲子園優勝を飾った父の直伝だ。病床で意識がなくなった父には「ありがとう」と呼びかけた。

大会中の悲劇…「私情は持ち込みたくなかった。自分がエースだと思っているので(出場に)迷いはなかったです。オヤジなら“行け”と言うと思う」と自ら登板を志願した。

チームは勝利した。次の試合に向けて「絶対勝ちます」と石田は言った。球場から出て1人になった時、初めてポーカーフェースが崩れた。新貝監督から渡された“ウイニングボール”を握り締め、父を思って泣いた。


「親父、勝ったぜ」

その魂は確実に受け継がれた。

たった1勝の投手の魂は今、新たに飛び立つ魂へと…