志穂 つぶやかないで、いってみよう。

日々の出来事を書いていきます。

マドモアゼル・モーツァルト【音楽座ミュージカル バックステージ・ツアー】

2009-02-02 12:24:37 | 芝居・ライブ・イベント
昨日に引き続き
  ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」
のお話です。

ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」バックステージツアーです。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
日時:2009/2/1(日)
   バックステージツアー開始:11:15
   開場:13:00/開演:13:30
会場:グリーンホール相模大野
上演:Rカンパニー
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

「マドモアゼル・モーツァルト」の本編の前に行われた
バックステージツアーに、夫とともに参加しました。
(以後、バックステージツアー => BST)

BSTに参加するためにロビーに集合。


藤田将範さん(通称「たまさん」)から、BSTについての説明。



藤田将範さん。ヨン様にちょっと似てるんですが・・・写真だとあんまり似てませんね~(ご本人も、そう仰ってました。)



BSTというのは、普段は観られない舞台裏や舞台そで、
リハーサルなどを見学したり、実際に上演前の舞台に上がって
セットなどを間近で見たりすることができます。

Bunkamuraなどでたまにやっていますが、
大抵、BSTだけで料金を取られますが、が、今回のBST、無料でした
また、上演前のリハーサルを見せてもらえる機会はほとんどありませんので、大変貴重な機会でした。

BST参加の集合時間は11:15。
朝10時に家を出ましたが、日曜の朝10時…ちょっと眠いです

BST参加者全員が、ロビーに集合。
今回の参加者は約250名。
ダ・ポンテ役の藤田将範さんが、BSTの説明をします。

人数が多いので、4チームに分かれて移動することに。
チーム名は、モーツァルトのオペラから取って
 ・フィガロの結婚 チーム
 ・ドン・ジョヴァンニ チーム
 ・コシ・ファン・トゥッテ チーム
 ・魔笛 チーム

BSTが始まる前に、藤田さんから1つクイズが。
役者の殆どは小型マイクを耳の所に目立たないようにつけていますが、
そのマイク、1本いくらでしょう?

正解は・・・1本80万円だそうです
ひゃぁぁぁぁ~お値段、すごいですね~
音質も抜群ですし、パチンコ屋で使われてるインカムと同じ、
というわけにはいきませんね

パチンコ屋では、しょっちゅう、ぶつけただの、落しただの故障しただのって、
新しいインカムを買ってましたが、小型マイクは
 「あ・・・踏んじゃった・・・
ってワケにはいかないですね
(インカムも安いものではないので、あんまり壊してばかりいる人は
 「今度壊したら給料から引くぞ!
って言われてましたが)


最初に、リハーサルを30分見学。
歌とダンスのリハーサルなので「S(SONG)D(DANCE)」と呼ばれています。
全員客席に座って、SDを見学。

BST参加者に見せるためのSDではなく、真剣にやっているSDです。
やっていたのは「女の子モーツァルト(エリーザ)」の登場シーンと、
1幕の最後、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の地獄のシーン。

客席に座っていた女性スタッフから、ダメ出しや指示が飛びます。
演出家か、舞台監督かな??と思っていたら、
なんと、役者の秋本みな子さんでした。
(サリエリの恋人・カテリーナ役で出演)

秋本みな子さん、どこかで聞き覚えが・・・
もしかして、劇団四季にいませんでした??
と思ってプロフィールを確認したら、
やっぱり、かつて、四季に在籍してました。

CATS(品川でやってた頃)とかに出ていたので、
何度かステージを観てたと思います。

さて、何で役者の秋本さんが、演出家のようなことをしていたかというと、
Rカンパニーでは、演出家や舞台監督のほかに、
役者が演出家の視点から見て指示を出したり、
専門の衣装スタッフもいますが、役者が衣装に参加したり、
役者さんもスタッフサイドの仕事に参加して、
一緒にステージを作り上げていく、ということらしいです。

なんか、こういうのいいなあ、って思いました。
専門のスタッフが全てやってくれる方が楽でしょうし、
スタッフ側の作業に参加すると、役者の負担が増えると思いますが、
完全分業でスタッフ側で出来上がったものを
 「ハイ、これです」
って持ってこられて
 「なんか、思ってたのと違う・・・」
ってなったら、なんかしっくりこないでしょうから。。。


SDの見学が終わって、今度はステージ上手へ。
そこには、衣装が置いてありました。

「マドモアゼル・モーツァルト」には、実在する人間のほかに、
モーツァルトを取り巻く
  「14人の精霊たち」
が、劇中に最初から最後まで登場します。
精霊たちは、各登場人物の心を表現したりします。

人間の衣装は「色の付いているもの」。
精霊の衣装は「白」。
ちなみに、精霊は「人間からは見えない」ということになってます。

見せていただいたのは、モーツァルト、コンスタンツェ、ナンネル(モーツァルトの姉)、精霊ドラベッラ(フィオルデリージ)、精霊タミーノの衣装。

人間は「色つきの衣装」ですが、登場人物ごとに
「テーマカラー」が決められていて、
役の上で歳をとっていって衣裳が変わっても、
同じテーマカラーの色の衣装です。

ちなみにテーマカラーは
 ・モーツァルト:青色
 ・モーツァルトの母アンナ:青色
 ・モーツァルトの姉ナンネル:黄色
 ・コンスタンツェ:ピンク
です。

モーツァルトは「母親似だったのでは?」という説があるそうで、
それでお母さんのテーマカラーも「青」だそうです。

コンスタンツェは可愛らしい感じのピンクのドレスでした。
淡いピンク色から、ハッキリしたピンク色まで、
色々な「ピンク色衣装」で登場するコンスタンツェですが、
どの衣装もとても素敵でした。

もうひとつ見せていただいた小道具が「譜面」。
モーツァルトは作曲家ですから、劇中でものすごくたくさん譜面を書きます。
ツェンバロの前に座っては、譜面を書いています。

当然、小道具として「譜面」もあるのですが、
なんと、この譜面、某大学に保存されている
 「モーツァルト直筆の譜面のコピー」
を借りてきて、役者さんの1人が、
1枚1枚、手書きで書き写したものだそうです。

譜面の中で、モーツァルトがグチャグチャっと書き消した後も
同じようにグチャグチャっと書き消してあり、
細かい指示や記号も忠実に写されていました。

役の稽古だけでも大変なのに、譜面を1枚1枚書き写し・・・
ホント、気の遠くなるような作業ですね。。。


最後に、ステージに案内されました。
「マドモアゼル・モーツァルト」で使われる大道具はいくつかありますが、
基本的には「グローブ・サークル」と呼ばれる、
大きな鉄柱を組み合わせてできた「球体」です。

Rカンパニーのサイトのトップページの写真で、
モーツァルトが中に入っている球体が「グローブ・サークル」
↓こちらで観れます
http://www.ongakuza-musical.com/

この球体、4分割されていて、場面に応じて立てたり寝かせたりして
回したりして使うのですが、4分の1のもので
  重さが500キロ

4つ合わせて「サークル」にすると、何と2トン

500キロの鉄の塊を、回すときは2~3人、立てたり寝かしたりするときは
4~5人で行うそうです。
グローブ・サークルを扱うのは、基本的に「精霊たち」だけなんですが、
14人の精霊のうち、男性は5人。
しかも、暗転してない場面で、音を立てないように
静かに動かさなければならないので、とっても大変だそうです。

一番最後に、4つを組み合わせて球体にして回すシーンがあるんですが、

 「2トンのやつを回してるのね。。。

と思ったら、なんか自分まで重いものを持っているような気がしました(笑)


球体をアルミで作れば、もっと軽く作れるのですが、
舞台美術の朝倉摂氏が
  「俺は絶対に『鉄』にこだわる!」
と、鉄材にこだわった結果、とっても重くなったそうです

ただ、ライトが当たった時の重厚感などは、
アルミと鉄では全然違ってきますから、
その辺のこだわりなのだそうです。

BSTだけでも、かなり盛りだくさんの内容で楽しめました。
BSTを案内してくださったのは、BST終了後、1時間もしたら
舞台にあがる役者さんたち。
忙しい中、一つ一つ丁寧に説明してくださった役者さんたち。

「お客さんと一緒に舞台をつくっていく」
っていう感じと温かさがとても伝わってきて、とても良かったです。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
<Rカンパニー 公式サイト>
http://www.ongakuza-musical.com/

こちらで、劇中の曲が聴けたり、映像が観れます。
劇中の曲は2曲聴けますが「子供ができた」という曲は
  「永遠と名付けて デイドリーム」
をアレンジしてあるものです。
知ってる方は、ぜひ聴いてみてください☆


<チケットぴあの「マドモアゼル・モーツァルト特集」>
http://t.pia.jp/feature/stage/m-mozart/m-mozart.html

「ぴあ」のサイトですが、こちらにも動画があります。
あと「舞台裏潜入レポ」とかもあります。
表舞台とはまた違って、楽しめると思いますので、
覗いてみていくださいね~☆
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

BSTのレポだけで、だいぶ長くなってしまいました
(BST自体、かなり濃い内容でしたし)

次は「本編」いきます!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿