先週も、当社が一括で扱っている製品の生産遅れのトラブルが発生した。その前にロットの製品不良も発生している。そして昨日、大先輩が危険信号を私に発した。大問題となりそうなので、生産の責任者を動かして欲しいと。そう問題が発生しているのは親会社の工場だ。大先輩と親会社の担当との調整では、もう既に打つ手が無く、このままではお客様と契約した約束の日に、製品を出荷できない。しかも連続してこのお客さまの物件が予定されており、最悪ペナルティを払う事になる。そして、その後の商売への多大なる影響が及ぶ。
さて、親会社の工場の責任者へ電話するが、電話が接続できない。なぜ?と思いながら、何回か掛けていると、逆に工場の担当者の上司から、私宛に電話がかかって来た。大変申し訳なさそうに、全力を尽くすが、大きく遅れてしまう旨を伝えてきたが、当然のめる話では無いため、再度検討してくれと切った。
大先輩に話すると、その上司では無理だから、その上の管理職に話をしろと伝えたとの事。さて悩みながら、会議に出席しながら、この事をどうするか考えていた。従って、会議の最初の方は全く、頭に入っていない。そして会議中に再度今度は、工場の担当者から私宛に電話がかかって来た。
そして、運良く担当者と一緒にいた責任者と話する事ができた。
私が東京単身赴任時代の約5年間。その仕事の中で一番、重要だったのが、この生産対応だった。最も当時は、納期トラブルと言うより、最初から無理難題の短納期で生産する対応だったが。そしてその時の工場側の相手が、今回の相手でもあった。
従って、話は早い。担当者レベルでは、不可能だと思われた約束納期が、あっという間に短縮され、なんとか綱渡りながら、間に合う回答が来た。ちょうど電話している間に、緊急会議を開き、その責任者が会議で、私と話した内容を元に、スケジュールを展開して、関連部署と関連会社へ指示を出す白板のコピーが添えられていた。すぐその白板の文字を見て誰が処理したかをすぐ理解できた。
結果、まだ予断を許さないが、なんとかなりそうなめどは経った。ほっとすると同時に、まあー本来私がいるのは、この為だろうと自覚した。そう通常の処理は部下や大先輩に任せて、何か問題が発生した時にそれを処理するのが、私の仕事だと。
昔は、これはほぼ毎月処理していた。今思えば、なんともシンドイ処理をしていた物だと感じたが、今回久しぶりに緊張すると同時に、その対策で社内を走りまわった。もちろん当社の調達の担当者には迷惑を掛けてしまったが。しかしある意味これは、今のところ私にしかできそうにない。そう一番は私を信頼して対応してくれる方がいる事。そしてその方を私も信頼している事。もちろん工場内で信頼も力もある方だからだ。そして瞬間の対応が非常に大切だ。今回は運も良かった。その方はいつもは別の工場だったが、今回たまたまトラブった工場に来られており、すぐ緊急会議を招集して判断してくれたからだ。
さて、今回のこのトラブルは、私にとって、ほっとすると同時に、この様な対応ができたのが、私の生きがいになりそうな気もした。しかしそれと同時に、対応してくれる工場の管理者や関係者の名前を見ると、ほとんどの方を知らない。そうかなり世代交代していたのだ。これはある意味、こちら側、つまり当社の世代交代を早めなければと言う事を痛感することにもなった。もっと早く自覚すべきだった。しかしそれを私が自覚しても、どうにもならないのも確かなのだが・・・。今回も当社も親会社の営業部門も誰も知らず、私が処理してしまった。もちろん知っていても対応できたか?それはわからないが・・・。
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