再び投資詐欺事件『米MRI:顧客資産1300億円消失か』がマスコミ等で放送され、考えてしまった。これは明らかな詐欺だが、何と日本のMRIインターナショナルの社員さえも騙されていたと言う事なので、騙される仕掛けがあるのだろう。問題は仕組みより、信頼できない投資会社を選んだ事に尽きる気がするのだが・・・。
さて、今の購入済の投資信託と証券会社の整理を考えて、今年の3月から実験をしてみた。その背景は、私の投資の方針が見てきた(その2:高配当投資信託への集中投資)からだ。今までの経験からすると、過去に購入した投資信託に、実は年利20%を超えるファンドがあった。この事実に気づいたから私の投資方針が決まった事になる。そしてそれを実践した方が既にいた事に。
さて、年利で20%を超える商品もあるが、それならそれに集中しようと考えないのはなぜか?私より投資の先輩である奥様に聞いた。それはあまりにもリスクが大きいからだと。更に何と同じ証券会社で同じ営業マンから紹介されているのに、奥様は今の所トントンか?赤だと言う答だった。
私が投資信託を始めたのは会社が401Kを開始した2006年だった。地元の銀行で更に50万円づつ3つのファンドも購入した。いずれも2008年の前半までは順調だった。しかし2008年のリーマンショックで恐怖を味わった。分散投資などの概念が吹き飛んだ。リスクを回避できなかった。最悪の商品は半分以下に落ちた。既に続けていた会社の持株も1/3になった。3つの商品、150万の投資信託は50万円の価値しかなかった。
その後2009年から三菱UFJ証券で投資信託を新たに開始した。そしてリーマン・ショック後でも儲からる投資信託のファンドがある事を知った。しかし、東日本大震災と欧州債務危機からの日本だけ円高となり、これも吹き飛んだ。2度めの恐怖。
なかなか良い勉強をさせてもらえたと言う気がする。そして年末から今年に掛けて、三菱の営業マンが新株と同時に持ってきた投資信託。これが今の方針を決定づける事になった。三菱UFJ新興国高利回り社債F通過選択Sブラジルレアル 毎月分配型。この商品は何と10,000口当たりの分配金実績が180円だった。今年の最初に購入した時の基準価格では11,000円だ。つまり年間の分配率は何と19.6%にもなる。今は基準価格が上がり、この分配率が下がってきているが、それでもまだ高分配率である事に間違いはない。こう言う投資信託のファンドがある事を知った事が一番大きい。
もちろん、同じような公社債オープンのブラジルレアルで大震災後、基準価格が、大きく下落して普通分配金ではなくなり、特別分配金となり、さらにその額も減っていった事も知っているが。
ネットで調べても、朝日新聞等の投資信託情報欄にも、最近、毎月決算・分配型(通貨選択ブラジルレアル)の人気が高いと言う記事を見かける。つまり毎月分配型で高配当の商品が人気を読んでいる事になる。分配率20%を超えるファンドもあることを考えると、私には上記のMRI投資詐欺事件の被害者の意味が分からない。年間8%の運用。年間8%を超える投資信託などザラにある。もちろん大手証券会社でも。野村證券や三菱でも。
もちろんリスクは存在する。と言うか実際に経験した。資産が半減どころか1/3になる経験をした。2回も。そしてリスクを完全に回避する事はできないと。そして投資の常識はあくまで数字の常識であって、人の心の常識ではないと認識した。人を信ずる事も重要だが、最後は自分で決める事。
今でも実は投資信託の仕組みを理解している訳ではない。しかしその仕組を理解してもあまり意味がない。と認識している。感で良いと思う。結果が全てだ。
実は奥様と私では大分投資方針が異なる。奥様は証券会社の営業マンの指示に従っている事が多い。従って損が多く出る事は少ない。営業マンから勧められた投資信託や新株を購入して、そしてそれを指定されたタイミングで売ると言うことになる。奥様が自分で経験して試した結果、自分の判断より営業マンの判断が正しいと判断しているのかも知れない。もちろん全て営業マンの指示通りする必要はない。
今の営業マンと懇意にしているが、その信頼の元はその営業マンの人柄と自分でも投資信託のファンドを購入していると言う事になりそうだ。もちろん証券会社も商売なので、商品を売り買いしてくれた方が手数料収入が増えるのだが。
さて、私の場合は、どうも半分ぐらいしか指示に従っていない。自分で買ったら自分で売る時は判断する事にしている。従って、奥様と私がある商品を購入しても大体が奥様が先に売却している。しかし私はその後も保持してきた商品が多い。結果は私の方がかなり儲けたが・・・。そうあくまで今の所の結果論にすぎない。
それと、余り深く考えていなかったと言う事かも知れない。考える時間は奥様の方がはるかに時間があったからだが・・・。そう私の場合は、結論がでなければほっておいたに過ぎないかも知れない。
と割りといい加減的に、実は3月から投資信託の商品と証券会社を再編した(今の購入済の投資信託と証券会社の整理を考える)。
結果、証券会社は今の所下記の様になった。
<証券会社>
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
当家のメイン投資会社だ。今の営業マンがいる限り、続くだろう。
今まで購入した投資信託を整理して、4つのファンドにした。一つのファンドを除けば、残り全て分配率は18%以上だ。分配率が10%切るファンドは逆に基準価格が上がっており、いつ売っても良いので、分散の為に持っている。 - カブドットコム証券
同じ三菱系で、じぶん銀行からの外貨預金を解約して、投資信託に切り替えた。近畿大阪そして三菱以外で最初に実験を開始したネット証券。
サイトメニューが少しわかりづらいし、使いづらい。
そして、このここの実験で始めて投資信託は自分で購入してみないと分からないと言う事が分かった。そう分配金の過去の実績はわかっても、それが特別分配金なのか普通分配金なのかは、いざ分配されてみないとわからない。確かに運用会社からすれば、それは関係無いでしょ。チャント分配金を出しているのだから・・・。となるがそうは行かない。
3月と4月で、実績が出た時点で、早くも一つのファンドは解約した。特別分配金でしかも分配率が悪かったからだ。しかも私が購入した月から。即刻解約した。そして今月高配当銘柄へ切り替える予定だ。 - SBI証券
さてコチラは、住信SBIネット銀行の外貨を全て解約して、投資を開始した。カブドットコム証券でトライしたファンドを参考に、4月購入した。そして一ヶ月の実績が出た。こちらは今の所、想定した分配金となっている。そう全てのファンドが20%以上の分配率だ。 - 野村證券
やっと第一生命の株と会社の持株制度による持株の大半を移す事ができた。そして即日第一生命を135,000円の指値で売却予約。翌日に速攻で売れた。親会社の持株は1日では売れなかったが、前日の最高値でその翌日に、こちらも指値で売却できた。
余りにもあっさり売却できてしまい、拍子抜けした。がこの取引で役100万円程利益が出た。これを使って、今度は野村で何を試すか、考えている所だ。
どうも野村のネット&コールは、株等は使いやすそうだが、投資信託に関して言えば、融通か聞かなさそうだ。
そう何と、購入が自動累投(金額指定)と分配金受け取り(口数指定)の二つの固定となっている。他の証券会社でやっている、購入する方法を口数指定(手数料は別)と金額指定(手数料を込み)の選択ができ、且つ分配金を受け取る受け取らないも選択する事ができるメニューではない。
そして分配率の高い物があまりない。もちろん私が言う分配率が高いものとは20%以上のファンドを言っているが。そして且つ普通分配金を分配しているファンドだが。資金を別の証券会社に逃すか?それともここは株専用に使うか?まあ~もう少し様子を見る事にしよう。 - フィデリティ証券
ここも、実際使ってみないと分からないと言う事を痛感した証券会社だ。扱っている投資信託の数は大変多い。そしてノーロードの商品も多い。しかし分配率の高い商品が少ない。その少ない商品を購入してみたが、特別配当金だらけだった。
投資の専門家などが、良く説明している常識の一つに、手数料が少ない証券会社を選びなさい。とある。そう言う意味では、この会社はその筆頭に当たるかも知れない。しかしその常識は本当ではない。手数料は高く取ってくれて良いので、その分儲けさせてくれたらその方が良いに決まっている。ノーロードで糞なファンドをいくら紹介してもらっても意味がない。そう言う意味では、この証券会社は今の所実験のままか、その資金も引き上げる事になるかは分からない。おそらく、数ヶ月で結論はでるだろう。そう特別分配金であっても高分配率な配当を続けてくれたら・・・。そして基準価格がそれ程落ちる事がなければ。既に購入した時から相当落ちた商品を購入しているので、そういう意味ではわかりやすいかも知れない。 - 楽天証券
取り敢えず、口座を作ったばかりで、未だここでは何もしていない。口座開設でつまづいたので、しばらくほってある。しかし楽天証券にはいくつかの高配当ファンドがあるので、 いずれ試すかも知れない。
と言う具合に、投資信託とそれを扱う証券会社でここ2ヶ月遊んでいたのが、実状だ。そして、どうも実験は今の所成功しそうだ。後はどのぐらいこれが続くかだろう?また日本だけ円高やリーマン・ショックと同じような事が起きると、その前に手を打つ必要があるが、それは実は回避できない。
従って、来るべき将来つまり私のリタイアに備えて、今の所は高分配の投資信託が、私が何もしなくても、勝手に稼ぎながら、株や他の投資を考える事になるだろう。
何もしなくても、年利20%以上の分配金を受け取りながら・・・。分配金が溜まったら、また高分配率の投資信託に投資しながら・・・。
金利8%等の詐欺商品に騙されている暇はない。8%以上の分配金が受け取れる投資信託の商品は非常にたくさんある。
今の所、株や外貨預金などより、これが私に取って一番効率的な投資だ。もちろんその投資したお金が1/3になる可能性もあるし、過去そうなった。半分になったのは過去2回もある。そうつい一年前まで・・・。そう言う意味では、私が、今行なっているのは、恐怖との戦いなのかも知れない。いやそうではない。MRIの話やバイナリーオプション、FX等に比べてもはるかに精度の高い投資だ。博打ではない(と思っているのだが・・・)。
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