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(担当S)
事あるごとに度々申し上げてますけど当ブログは政治色ゼロを標榜しています。しかも私は法律の専門家でもなんでもないので、本来ならば「テロ準備罪(※共謀罪の正式名称です)」について何かを語る資格なんてありません。ですが連日、新聞各社が報道している「テロ準備罪」の報道内容が余りにズレてると思うので、今回記事にしてみました。
まず初めに「テロ準備罪」が何故これだけマスコミから叩かれるのかと言うと、天下の悪法だと言われた戦前・戦中の「治安維持法」と「テロ準備罪」とは多くの類似点が見出されるからです。
その「治安維持法」よって起きた事件として最も悪名が高いと言われているのが「横浜事件(※1)」です。
「横浜事件」は「治安維持法」を法的根拠として多くのジャーナリスト・新聞記者が逮捕・投獄された事件で、逮捕・投獄された方のうち4人の方が獄死すると言う痛ましい結果を生みました。
※1、新聞記者とコミンテルンの繋がりが疑われて起きた事件。事件の詳細をココで書くと長くなりすぎてしまうので、興味のある方はWikipediaなどを見てください。
逮捕されたジャーナリスト・新聞記者の中には冤罪で逮捕された可能性のあると思われる方が多くいた事から、戦後暫くも遺恨を残すこととなります。
確かに当時の警察の捜査の仕方や逮捕後の取り調べの方法には大きな問題点があったのですが、ぶっちゃけて言うとそれは警察の組織内の問題であって「治安維持法」とは余り関係ない事柄です。
こう言うぶっちゃけた事を書いてしまうと反発する人もいるかもしれませんが、例えばAさんと言う犯罪と無縁な人が身に覚えのない殺人容疑で冤罪逮捕されたとして、だからと言って「Aさんが可哀想だ!第二のAさんを生み出さない為にも、冤罪を生み出す殺人罪は廃止にするべきだ!」なんて事を言い出す人はまずいませんよね。
しかし新聞の「テロ準備罪」成立に反対する趣旨の報道内容は、この「殺人罪は冤罪を生み出すから廃止にするべきだ!」みたいな珍論・暴論と同レベルの事を言ってるので、聞くに堪えません。
もちろん獄死や冤罪逮捕は由々しき問題ですが、それは先にも書いた様に警察組織の内部の問題です。
余談になりますが、刑事と言う人達は何の罪のない人に対しても自分が怪しいと思ったら平気で相手の事を犯罪者のような扱いをしますので、ある意味でトンデモナイ人たちです。
昔の刑事ドラマに出てくる様な正義感が強くて情に篤い刑事と言うのは完全にフィクションであり、実際の刑事は殆どヤ●ザと変わりありません。
私自身も一度、こう言う言いがかりを付けてくる刑事のために非常に嫌な思いをした事があるので、今でも不信感が拭えません(※しかも警察の苦情係にその事を訴えても、謝罪の一言もなし。今でも思い出すと腹が立ちます)。
平成の「治安維持法」とも言える「テロ準備罪」で仮に冤罪逮捕や「横浜事件」の様な獄死と言う痛ましい事が起きたとしても、それは警察の捜査能力の欠如や刑事や警官の容疑者に対する扱い方の問題なので、「テロ準備罪」に全ての罪を負わせるのは非常に無理があるし、暴論だといえるでしょう。
それと国家権力はテロの様な重要事件が起きた場合に、容疑者をどうしても逮捕するだけの容疑が存在しない場合には、所謂「微罪逮捕(※2)」で容疑者をしょっぴいたりする事もありますから、「テロ準備罪」があろうとなかろうとテロリストは(国外逃亡でもしない限りは)必ず逮捕される運命にあります。
※2、通常では逮捕されない様な容疑で逮捕する事。例えばカッターナイフを所持していたから「銃刀法違反で逮捕」など、重要事件でどうしても容疑者を逮捕するだけの容疑がない場合に使われる事がある。
1995年に起きた「オウム真理教、地下鉄サリン事件(テロ)」では容疑者の大半がこの「微罪逮捕」でしょっ引かれていますから、ぶっちゃけ「テロ準備罪」なんかなくてもテロリストの逮捕は可能な訳です。
しかし、この「微罪逮捕」をやってしまうと上の※2でも書いてますが「カッターナイフを所持していたから銃刀法違反で逮捕」「ホテルの宿泊者名簿に偽名を記入していたから旅館業法違反で逮捕」など、誰でも犯してしまいそうな非常に軽微な犯罪で容疑者が逮捕されたと各新聞の紙面に踊りますので、新聞を見て不安を感じた一般市民から警察への問い合わせの電話が殺到してしまいます(※実際に「オウム真理教、地下鉄サリン事件(テロ)」の時も警察への問い合わせの電話が殺到しました)。
こう言う不合理を避けるためには「微罪逮捕」で強引に逮捕するよりもテロやテロリストに対する法律を作って、その法律に則ってテロ容疑のある人を逮捕した方が無用な混乱を招かずに済みます。
「テロ準備罪」には、そう言う混乱や不合理を避けるための法整備と言う側面もあるのですが、残念ながらこの点に言及している新聞記事は殆ど見かけせん。
それともう一つ新聞記事で良く見かけるのが『「共謀罪(※テロ準備罪の事です)」が成立したら、犯罪の相談をしただけでも逮捕されてしまうんだぞ!』と言う論調ですが、ぶっちゃけ善良な一般市民は友人や知人と犯罪の相談をなんかしません(笑)。
例えば…
「兄貴、来週●●銀行を襲いましょうぜ!」
「おお、そうだな兄弟!今俺も同じ事を考えていたんだ!」
…なんて会話や相談をする善良な一般市民なんていますか?いないでしょう。
だいたいこんな会話や相談をするのは、いかがわしい奴だと昔から相場が決まっています。
こう言う馬鹿げた事を書き立てているいる新聞記事を読むと、申し訳ないですが余りに可笑しくて吹き出しそうになってしまいます。
犯罪の相談をするのは犯罪者だけだと思うんですけどね(汗)。何か間違ってますかね?
今回の「テロ準備罪」の様な新しい法律が施行されると、今まで必要ではなかった新たな費用とかが必ず何処かで発生しますから、そう言う点を突いて「無用な法律で国民の税金が無駄に使われている!」と各報道機関が報道すれば必ず賛同する人が現れると思うのですが、やれ『戦前・戦中の「治安維持法」と「横浜事件」を忘れるな!』とか、やれ『「共謀罪(※テロ準備罪の事です)」が成立したら、犯罪の相談をしただけでも逮捕されてしまうんだぞ!』とか、そう言う報道をタレ流すのは賛同者が現れないばかりか、下手をすると視聴者や読者を馬鹿にしていると無用な反発を生み出しかねません。
もちろん「テロ準備罪」にも多くの問題点があるとは思うのですが、各新聞社(※一部の保守系新聞は除く)が騒いでいるのは、法律を施行するに当たっての具体的な問題点(※実務的な問題箇所や、税金を無駄遣いしている可能性)よりも、昔の話や「犯罪を相談しただけで逮捕」の様な馬鹿げた指摘ばかりで、どうしてそう言う無意味な報道ばかりをやたら繰り返すのか、正直とても不思議なものを感じてしまいます。
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興味のある方は下記のリンクからどうぞ。
[gooブログ] 新聞が行っている「共謀罪」の報道に対して二言三言
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つい、コメントしてしまいました。
僕自身も政治色を廃した記事を心がけていますが、やや右に傾いてきている自覚があります。
記事を読んでいて、実に客観的にまとめていることに感銘を受けました。
野党の暴論もそうですが、マスコミの偏向報道も食傷気味で嫌になります。
マスコミこそ、記事のような客観的な視点から報道して欲しいものです。
お褒めの言葉を頂きありがとうございます。
>僕自身も政治色を廃した記事を心がけていますが、やや右に傾いてきている自覚があります。
政治色を廃した記事を書くのって本当、難しいですよね。特に「共謀罪(※正式名称、テロ準備罪)」の様なものを題材に選んでしまうと、政治色ゼロの記事を書くのは骨が折れます。
政治色ゼロに少しでも近づける為に、この記事もかなり時間をかけて推敲しましたが、それでも多少、政治色が滲んでしまっている部分もあります(反省)。
政治的に右でも左でもなく、そもそも政治色ゼロな記事を書くのは大変に困難な作業です。
私個人としては、自分の政治的立場をハッキリ表明しているブロガーさんや記事の方が好感がもてますが。
今回は政治色ゼロの記事にする為に、マスコミや報道機関の奇怪で珍妙で見ようによっては笑いを誘う報道の仕方に焦点を絞って記事にしてみましたが、その点をキチンと汲み取って頂いているので、大変ありがたいと事だと感謝しています。