SHIKIBUさんのブログ 別館

iPhoneアプリ開発者のSHIKIBUさんが、歴史・文化・オカルトその他の雑学をいろいろ呟きます

(時事ネタ)フィリピンの新大統領が笑ってしまうくらいに凄い人

2016-12-03 05:28:31 | 時事

(担当S)

 
■ドゥテルテ氏の過激発言「ええか!麻薬に手を出した奴はホンマに殺すからな!」
 
[写真]機関銃を構えるドゥテルテ氏
 皆さんおはようございます。ブログ担当の担当Sです。大阪の街も日増しに寒くなってきてます。皆さん体調を崩して風邪とかひいていないでしょうか?
 ひき始めの風邪には葛根湯がよく効くらしいです。
 と、無駄話はさておき、今回のネタはフィリピンの新大統領に決まったロドリゴ・ドゥテルテ氏についてです。
 最近はアジア情勢がにわかにキナ臭くなっているので、ドゥテルテ氏の日本のメディアでの紹介のされ方も、親中派なのか否かなのかについて焦点が集まっていますけど、ちょっと待って下さい。
 このドゥテルテ氏を親中派か否かだけに焦点を絞って紹介するのは余りにも不公平です。
 氏の本当の魅力は、過去に行った過激すぎる治安回復政策にあるからです。
 ドゥテルテ氏が多くのフィリピン国民の支持を集めたのには幾つか理由があると思いますけど、その中でダントツだと思われるのはミンダナオ島で氏が行った治安回復政策にあると思います。
 フィリピンのミンダナオ島のダバオ市の市長をドゥテルテ氏は勤めていた事があるのですが、市が市長に就任するまではダバオ市の治安は地に落ちていました。数多くの犯罪が横行していましたが、その多くが麻薬がらみ。ドゥテルテ氏は市長に就任すると早速、治安回復の為に動き始めます。
 これが普通の感覚の持ち主が市長になったのなら治安回復を行う場合、警察力の強化とか無難なところから始めるのが普通だと思います。また、こういう治安の悪いところでは下手に治安回復にメスを入れると、現地のマフィアに命を狙われかねません。
 だから多くの場合、治安回復を宣言しても、それは有権者に対してのリップサービスに終始し本気で治安回復に乗り出したりしません。
 しかしドゥテルテ氏は普通の市長ではありませんでした。普通だったら誰もやりたがらない治安回復政策に本気で取り込み、自らも犯罪者を仕留めました。これが比喩でもなんでもなくて、なんと氏自らがマフィアに対する「暗殺団」を率いて、文字通り犯罪者を葬ったのです。
 こんな市長は前代未聞です。リフィピンだけでなく世界の何処を探しても、こんな市長はいないでしょう。
 それだけでも、もう既にお腹一杯なのですが、更に「マフィアの幹部を生け捕りした市民には12万ドル(約1,500万円)。殺して連れてきた市民には追加で2万4000ドル(約300万円)を払う」とお触れを出しました。
 常軌を逸しているとはこう言う事を言うのでしょ。しかも普通は、こういうお触れを出す場合には、生け捕りにした方が賞金が高くなるのが常識です。
 何故なら、犯罪者を殺して連れてくるのは相手のスキさえ突けば比較的、安全に行えますが、生け捕りにする場合は相手と何らかの形で戦わなければいけません。下手したら犯罪者との格闘に負けて命を落とす危険性すらあります。
 そういう危険性があるので、普通は犯罪者を生け捕りした場合には高い賞金が支払われるのです。
 それがドゥテルテ氏は「犯罪者なんか生かしておく価値がない」と言わんばかりのお触れを出しました。
 もう、どっちがマフィアなのか分からなくなってくるドゥテルテ氏の治安回復政策ですが、この過激すぎるとも言える政策が功を奏し、ダバオ市の犯罪発生率は短い間に激減します。しかしこんなに過激な政策では、人権団体が黙っていませんでした。
 
■神か悪魔か?ドゥテルテ氏の超法規的処置
 近代に成立した司法の精神だと、相手が犯罪者だとは言え罪が確定するまでは刑を執行できません。それは冤罪を無くすためには必要な処置なのです。
 だから犯罪者に対して殺人指令を出すなど、超法規的だと言えるドゥテルテ氏の治安回復政策には、人権団体からの非難が集中したのは当たり前といえば当たり前の話です。
 担当Sの目にもドゥテルテ氏のやっている事は、法の精神なんか微塵もないように映ります。しかし意外な事にドゥテルテ氏は10年間、検察官を務めた経歴があります。
 超法規的な治安政策を行っていた市長が、実は法律に一番近い職務に就いていた過去があるのは本当に意外です。
 裏を返せば、当時のミンダナオ島の治安はそれくらい酷かったと言うことです。
 担当Sはドゥテルテ氏の事や氏の行った政策を、これといって支持もしませんが、かと言って批判もしません。ですが、氏がダバオ市で実施した治安政策の成果が、多くのフィリピン国民に注目され支持されたのは確かなようです。
 
■気になる中国との関係は?
 ドゥテルテ氏は政治的には左派だと言われています。氏の恩師であるジョマ・シソン氏はフィリピン共産党の創設者ですから、左派であることは間違いないと思います。
 じゃぁ、ドゥテルテ氏がフィリピンの大統領になったら中国と蜜月の関係になるかと言えば、そうでもないようです。
 ここが日本の政治家とは大きく異なっている所で、海外の政治家は左派だからと言って中国のような共産主義の国に対して、安易に尻尾を振るような真似はしません。
 以前にドゥテルテ氏がフィリピン国内に中国の海軍基地建設を容認する発言をしましたが、一つ条件を設けました。それは「同じ場所にアメリカ海軍の基地を誘致するので、中国はその目の前に基地を作れ」と言うものです。
 そんな事になったら中国としてはたまりません。もしアメリカ海軍の基地の目の前に基地を作れば、相手の動向を伺えるメリットはありますけど、逆に中国側の動きを封じられるデメリットの方が遥かに大きくなって、中国海軍にとっては殆ど何のメリットがありません。
 近年、中国は軍拡を続けていますけど、それでも海軍力で中国はアメリカに全く及びません。だから基地を作るのならアメリカの息のかかっていない所に作らないと何の意味もありません。それなのにドゥテルテ氏は、その中国の意図に対してノーを突きつけています。
 またドゥテルテ氏は、フィリピンで建設予定の高速鉄道に中国の高速鉄道を採用しようとしていると伝えられてますが、その採用する条件と言うのが一方的に中国に不利なので思わず笑ってしまいます。
 その採用条件というのが「高速鉄道の建設費は全て中国持ち。高速鉄道で得た利益も中国には一銭も払わない」と言うものでした。
 これには中国でなくても「それ、ウチに何のメリットがありますの?」と言いたくなりますが、ドゥテルテ氏の回答が振るっています。そのドゥテルテ氏の回答と言うのが「何を言っているんだ。中国は海外への高速鉄道の売り込みに一度も成功していないのだから、いい宣伝になるじゃないか」です。
 この記事を書いてる段階で、中国はインドネシアに対しては高速鉄道の売り込みに成功しているので、一度も成功していないと言うのは少々、言い過ぎのきらいがありますが、そのインドネシアの高速鉄道もにわかに雲行きが怪しくなっているので、ご和算になってドゥテルテ氏が言った通りになるかもしれません。
 親中派と言われているドゥテルテ氏ですが、氏の発言については冷静になって聞く必要がありそうです。
 
 念願叶って、やっと時事ネタを投入することができました!
 次回はまたオカルトネタをやりたいと思っています!
 担当Sでした!
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。
 

アポロは月に行ったのか?

2016-12-03 05:24:35 | 歴史
  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

(担当S)

 
■結論を先に言うと、アポロ陰謀説を裏付ける証拠は何もなかった。
 皆さんいかがお過ごしでしょうか?ブログ担当の担当Sです、最近、めっきり寒くなったせいか夜空に輝く月がとても綺麗です。
 だからと言うわけではありませんんが、今回のテーマはアポロ陰謀説を取り上げたいと思います。
 ですが、表題に既に書かれている通りアポロ陰謀説はデマであったことが判明しています。ディスカバリーチャンネルの「怪しい伝説」でも陰謀説を検証していましたが、子供が見ても理解できるくらい分かりやすく陰謀説の矛盾を説明していました。
 と、結論が出てしまったので、ここで筆を置いてしまいたい所ですが、どうして陰謀説がこんなにも広まったのか担当Sなりに検証していきたいと思います。
 さて写真をご覧ください。写真は米タイム誌の1968年12月6日号の表紙です。
 二人の宇宙服を着た人物が月に向かって走っていますが、奥の銀色の宇宙服の人物は右腕にソ連の国旗を付けており、手前の黄金色の宇宙服の人物は右腕に星条旗を付けています。
 つまり当時の米ソのムーンレース(月面着陸競争)を比喩的に描いていると言うわけです。
 当時の米ソ両国は国家の威信をかけて宇宙開発競争を行なっていました。
 米ソの冷戦終結後に生まれた人には、宇宙開発がどうして国家の威信に関わるのかピンとこないと思います。
 それを説明するにはスプートニク・ショックから説明を始めなければなりません。
 スプートニクとはソ連(現在のロシア)が1957年に打ち上げた、世界初の人工衛星の名前です。人工衛星と言っても何かこれと言った特技があるわけでもなく、地球の周りをグルグルと周りながら単純な電波信号を地球に送ることくらいしか出来ませんでした。
 しかしスプートニクの打ち上げ成功を知ったアメリカは大きなショックを受けます。何故なら人工衛星を打ち上げる技術は、核爆弾を遠くへ運ぶことにも使えるからです。
 これが俗に言う「スプートニク・ショック」の始まりです。スプートニクを打ち上げ成功に対して、ソ連が思ってた以上にアメリカは過剰反応を示します。
 ここで少し当時のアメリカの核戦略を説明すると、核爆弾を何発も詰めるバカでかい爆撃機をソ連の戦闘機が飛んでこれないような非常に高い上空へ飛ばし、爆撃機がソ連本土に到達したら敵国に対して核爆弾の雨あられを降らすというものでした。
 しかしソ連が核爆弾を搭載したロケットを所有するようになったら、この方法は使えなくなります。アメリカが先制攻撃をすればソ連に壊滅的なダメージを与えることは可能ですが、もし仮に核爆弾を搭載したロケットが一発でも生き残っていたら、今度はアメリカ本土が核攻撃の危険にさらされます。
 それが更に核爆弾を搭載したロケットが十発くらい生き残っていたりしたら、ソ連の国土の殆どを核攻撃で更地にしても、今度はアメリカが自国の主要な都市をソ連の核爆弾搭載ロケットによって壊滅させられる恐れがあります。
 米ソの宇宙開発競争が始まるまで、アメリカはソ連に対して圧倒的な空軍力を誇示していました。もしソ連と核戦争が起きたとしても、アメリカは自慢の空軍力でソ連を一方的に叩きのめす自信がありました。
 その絶対的な自信はスプートニクの打ち上げ成功によって脆くも崩れ去ってしまったのです。
 今のロシアからは想像もつきませんが、当時のソ連は宇宙開発の面では明らかにアメリカを圧倒していました。
 「今後は宇宙を制するものが世界を制す」
 これは米ソの首脳が共通して持っていた認識でした。
 そんな状況ですから、宇宙開発競争でアメリカに対して優位に立ったソ連が、核爆弾を搭載したロケットを使ってアメリカや西側諸国(※アメリカに味方している国の事)を支配しようとするのでは?と言う恐怖がアメリカ人の間に広がります。
 こうして宇宙開発競争は技術開発という側面から離れ、政治的な問題へと発展していきます。
 今では考えられませんが、当時は共産主義革命を起こそうとしていた国や勢力がたくさんありました。こう言う国や勢力がスプートニクの打ち上げ成功を見て共産主義の勝利を確信して活気づくかもしれず、そういう事態をアメリカはとても恐れていたのです。
 
■人類初の有人宇宙飛行から僅か8年で月面着陸成功
 スプートニクの打ち上げの後も、宇宙開発でソ連の躍進が続きます。世界初の月探査衛星、ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行、そしてレオーノフ飛行士による人類初の宇宙遊泳。更には人類初の女性宇宙飛行士もソ連がアメリカに先んじます。
 この頃はソ連のワンサイド・ゲームでした。この成功の陰には、天才ロケット技術者と言われたセルゲイ・コロリョフの存在がありました。現在でもロシアで有人宇宙船(ソユーズ)の打ち上げに使われているR-7ロケットを設計したのがセルゲイ・コロリョフであり、彼がいなければソ連の宇宙開発が短時間でこんなに進む事はなかったでしょう。
 一方のアメリカと言えば、ロケットの打ち上げにことごとく失敗。失敗と言っても軌道がそれたとか、狙ったところにロケットが飛んで行かなかったとか、そんな生易しいものではなくて、ロケットが爆発炎上するのは当たり前、酷い時にはロケットが打ち上げ台で爆発炎上する事もありました。
 しかしソ連の宇宙開発が輝いていたのも、この頃までで、徐々にアメリカとの差が縮まっています。更にソ連の宇宙開発を引っ張っていたセルゲイ・コロリョフが1966年に他界します。
 こうなると元々、基礎工業力で勝るアメリカが宇宙開発でソ連を圧倒し始めます。1968年にアポロ8号で人類初の月周回飛行に成功すると、その翌年にはアポロ11号のアームストロング船長が人類としては初めて月面に降り立ちます。
 ガガーリンによる人類初の宇宙飛行から僅か8年と言う快挙。
 8年前にはロケットをマトモに打ち上げられなかったアメリカが、遂に宇宙開発でソ連に勝ったのです。
 担当Sの個人的見解ですが、この僅か8年の快挙と言うのが陰謀論者を調子付けていると思うんですね。
 宇宙開発真っ只中の時に書かれたSF小説を見てたら判るんですが、月を題材にした小説では月面着陸に成功した年を早くても80年代以降に設定している場合が多数でした。
 フィクションだけでなく現実の世界でもアメリカ人の多くが、まさか60年代が終わるまでに月面着陸に成功するとは思っていませんでした。
 アポロ11号の人類初の月面着陸の様子はアメリカ中にテレビ中継されていたのですけど「あれは映画スタジオで撮影しているにちがいない!」とジョークを口にするアメリカ人すらいました。
 当時からアポロの月面着陸に対しては、余りにも出来すぎた話で現実離れしていると感じる人が大勢いたんですね。
 
■アポロの月ロケットは設計に無理がある
 月ロケットの設計に無理があると書きましたけれど、それは陰謀説を肯定する意味で書いたのではなく、むしろ否定する意味で書きました。
 アポロを月に送ったロケットはサターンV型と言う名前のロケットなのですが(右下の写真を参照のこと)、月に有人宇宙船を送る事に特化しすぎて、それ以外の用途に使うには大き過ぎたり不経済過ぎたりする代物でした。
 アメリカが60年代が終わるまでに月に人類を送り込めたのは、このサターンV型の潰しの効かない無茶苦茶な設計に鍵があります。
 現在の宇宙開発で新型ロケットを一から作る場合は、経済性や安全性を第一にして作られます。経済性は衛星打ち上げビジネスで競争相手に勝つためには絶対に必要ですし、打ち上げロケットは可燃物を満載した爆弾のような構造をしてますから安全性はとても重要です。
 しかしサターンV型ロケットは経済性も安全性も二の次にして、人類を月面に送る為だけに開発されました。
 サターンV型が安全性を二の次にしていたと言うのは少し言い過ぎですけど、サターンV型が当時の最新技術ばかりを使っていたと言う事実は、安全性について懸念を抱かせる材料になります。
 打ち上げロケットに使われる技術は、本当であれば最新技術よりも若干、枯れた技術の方がいいんですね。
 最新技術だと、設計者が予期しなかったような不具合がでる事もあるので、安全性を最優先させるのなら、なるべく最新技術は避け、枯れた技術を使った方が無難なんです。
 しかしアメリカには、技術を熟成させるような時間は全くありませんでした。
 技術を熟成させている間に、ライバルであるソ連が先に人類を月に送るかもしれず、多少のリスクがあってもサターンV型ロケットにはどんどん最新技術を投入して急いで完成させて、一刻も早く月に到達する必要がありました。
 経済性については、これは笑ってしまうくらいに何も考えられていませんでした。
 例えばサターンV型ロケットで気象衛星や通信衛星を打ち上げたら、普通の打ち上げロケットを使った場合とは比較にならないほどコストがかかります。
 なぜならサターンV型は巨大な上に衛星を一個か二個、打ち上げるだけなら全く必要のない大量の燃料を積んでいたからです。
 普通の人工衛星を打ち上げる用途に使うには余りにオーバースペック過ぎて、とても使い辛いロケットだったんですね。だからアポロ計画(とその後継のスライラブ計画)が終わると同時にサターンV型は退役します。
 よく陰謀説を信じる人が「現代でも人類が月に行く事は技術的に難しいのに、今より技術が劣る60年代後半に人類が月に行ったなんて嘘だ」と口にしますけど、打ち上げロケットにだけに的を絞って言えば、昔の方が今よりも遥かに高スペックでした。
 ただし高スペックだけども経済性はゼロですから当然、民間衛星ビジネスとかには使えず、軍用衛星を打ち上げるにしたって、もっと経済性の高い打ち上げロケットが当時から何種類もありましたから、人類の月面着陸の偉業を成し遂げたサターンV型ロケットは短い期間使われただけで、早々に檜舞台から消えて行きます。
 こうして月ロケットとして生まれたサターンV型の生い立ちを振り返ってみると「細かいことはどうでもいいから、とにかくソ連よりも先に人類を月に送りこめるロケットを作れ!」と言う意図だけで作られたんだなぁ、としみじみ思います。良く言えば冒険的、悪く言えば無茶苦茶な設計思想で作られていました。
 米ソ冷戦なんて全く知らない若い世代の人達は、アメリカとソ連がどうしてそんなに鎬を削ってまで先に月に行こうとしたのかを感覚的に理解するのは難しいと思います。
 逆に当時の事を少しでも知っている世代だと、米ソがムーンレースを繰り広げたのは当たり前の事すぎで、そこに疑問を挟むのは、とても馬鹿げているように思います。
 当時を知る者にそう感じさせるほど、冷戦時代の米ソはあらゆる分野で張り合っていたんですね。
 一時、アポロ陰謀説が沢山の人から支持を集めた背景には、いわゆるジェネレーションギャップが大きかったんではないかと思います。
 陰謀説を信じていたのは当時の事をよく知らない比較的、若い世代の人でした。
 冷戦なんて知らない人から見れば、国家が威信をかけ莫大な費用を投じて月に行こうとした行為そのものが、とても馬鹿げてるように見えると思います。担当Sも当時の事を皮膚感覚で理解していなければ、そういう風な見方をしたでしょう。
 ロシアは今でも大国ですが、かつての超大国の座からは滑りおちてしまいました。今のロシアが昔のソ連みたいに共産主義革命で世界征服を企てているとか、そんな風には全く見えませんし、そんな力もありません。
 おっかない国であることは今も昔も変わりませんが、ロシアがソ連だった時代には共産主義で世界を征服するんではないかと本気で恐れられていたのです。
 この当たりの事を感覚的に理解してないと、アポロ陰謀説がいかに馬鹿げているのかは本当の意味で理解できないと思います。
 
 今回はオカルトチックなネタに挑戦してみました。
 次回こそ時事ネタに挑戦してみたいと思います。
 担当Sでした!
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 5月1日よりAppStoreから配信となりました、カラフルなサイコロが印象的なアクションパズルゲーム「ダイスポップ」。
 ゲームのジャンル的には落ちもの系ゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 指一本で遊べるとても簡単な操作性ながら、ぷよぷよの様な「連鎖反応消し」等のテクニックも使えます。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。
 
 

(時事ネタ)ドナルド・トランプ氏と日本のバブル経済期

2016-12-03 05:19:48 | 時事

(担当S)

 
■そもそもトランプさんて、どう言う人なの?
 
[写真] 過激な発言で知られるトランプ氏
 初めに断わっておきますが、このブログでは政治的な話題には一切、関わらないようにしています。
 ですので今回、取り上げるトランプ氏についても、氏の政治的主張とかには一切触れません。
 それでも、このブログで取り上げようと思ったのは、トランプ氏がかつて日本のメディアを賑わせたことのある有名人だからです。それにネタの宝庫でもありますし。
 だから政治的な記事を期待した人とかには大変申し訳ないのですが、ブラウザーバックで元いた場所にお戻りすることを、こちらからお願いします。
 さてトランプ氏の事についてですが、平成生まれの若い人にとっては突然どこからともなく現れた人にしか見えないでしょうが、実は日本がバブル経済だった頃にトランプ氏は日本のメディアにも、ちょくちょく取り上げられていました。
 その取り上げ方と言うのが、いきなり不動産売買で一財産を作った不動産王と言う取り上げ方で、平たく言えば成金の品のないオッさんと言うような取り上げられ方です。
 実際、トランプ氏は当時からスキャンダルが多く、そういうゴシップが大好きな日本のメディアが放っておくわけがありません。
 当時のトランプ氏は若い実業家として一番脂が乗っていた頃で、言動や立ち振る舞いに過激で傲慢な所があり、そういう所もゴシップが大好きなメディアを喜ばせていました(※今のトランプ氏は歳のせいか傲慢な所は影を潜めましたが、過激な所は若い頃とあんまり変わっていませんね)。
 しかし、そんな人気者のトランプ氏でしたが僅か数年で日本のメディアから姿を消します。本業である不動産取引での失敗が相次ぎ、破産寸前まで追い込まれます。
 こうなるとゴシップ大好きなメディアが、トランプ氏を見捨てるのも時間の問題でした。不動産王でも何でもない単に行動と言動が過激なだけの一文無しの男に、メディアは興味を示しませんでした。
 今も昔もメディアはそういう部分はハッキリしてますよね。こうしてメディアへの露出が激減し、担当Sも特にトランプと言う男に興味が無かったことから、自分の中では「既に終わった人」としてトランプ氏を扱っていました。
 だから、トランプ氏が大統領選に出馬すると聞いた時にはびっくりしました。共和党の公認候補として出ると聞いて二度びっくり。
 日本のメディアは過去にトランプ氏は破産したと伝えていたので、まさかの大復活に驚きを隠せませんでした。
 
 日本のメディアが全く取り上げなくなった間にトランプ氏は何をしていたのか?
 別に何か変わったことをしていた訳ではなくて、本業である不動産取引が上手くいって、再び息を吹き返しただけのようです。
 話としては面白みに欠けますね。氏の性格を考えると、人がやらないような破天荒な成功談なんかがあっても良さそうですが。そう言う話を期待していたので、ちょっとガッカリです。
 写真は若い頃のトランプ氏です。若い頃のトランプ氏は、そこそこイケメンですね。髪の毛も今のトランプ氏とは違って、どうやら地毛のようです。少なくてもカツラには見えませんね。
 さてトランプ氏が次期アメリカ大統領が決定し、再び日本のメディアでも盛んに取り上げられるようになりましたが、やっぱり注目を浴びるのは氏の日本に対する発言です。
 例えば「アメリカは日本が攻撃されたら守る義務があるのに、日本にはアメリカを守る義務がない(日本は日米安保にタダ乗りしていると言う意味の発言)」とか日本の核兵器保有を容認するような発言とか(後に発言したこと自体を否定)、挙句は「貿易で中国・日本・メキシコを打ち負かす」などと発言してみたり、こう言う発言内容だけ切り取ってみてみると日本にとっては大変な脅威になり得る人物が次期大統領になったと言う印象を受けます。
 更に同じアメリカ人であるジョニー・デップからも「トランプは欲張りなガキだ」と言われたり、ニューヨークでは一万人規模の反トランプデモが行われるなど、日米両国からも良く思われていない節が伺えます。
 担当Sはトランプ氏自身が本当に日本人が嫌いかどうかはわかりません。日本に対してあんまりいい印象を持っていないのは確かでしょうが、そんなトランプ氏が経営する投資ファンドの顧客に日本の企業が多い事実は余り知られていません。
 このトランプ氏が経営する投資ファンド会社は、主に企業の余剰資金の運用を行なっており、顧客にはトヨタとかホンダとかの日本の大企業も名を連ねています。
 どうしてトヨタやホンダのような会社がアメリカの投資ファンド会社、それもトランプ氏の会社に自社の余剰資金を預けているのかといえば、二社ともアメリカの現地法人に自社の車を生産させていますが、そこで儲けた資金の運用に困っており、そこにたまたまトランプ氏の投資ファンド会社が現れたので彼の会社に資金を預けて運用してもらっていると言うわけです。
 そんなに余ったお金があるのなら日本に引き揚げれば良いんではないかと思いますが、税金やその他諸々の問題からそんなに簡単にはいきません。アメリカで儲けたお金はアメリカで運用したほうがトヨタやホンダにとってメリットがあるのです。
 こう言う事実を知ってるとトランプ氏の数々の過激な発言が、本心から出ているものなのかどうなのかが疑わしくなります。
 あんまり日本に対して過激な発言ばかりを繰り返していると、顧客である日本企業を怒らせかねません。氏の発言はアメリカの有権者に対するリップサービスと言う面も多いにあると思います。
 当初、大統領選で泡沫候補だと見られていたトランプ氏が大躍進して次期大統領にまで登り詰めたのは、氏が誰も口にしたがらない事をズバッと口にしたと言う点が挙げられると思います。
 日米安保を例にとれば、少しでも教養のあるアメリカ人なら「どうしてアメリカが税金を使ってまで日本を守らなければいけないのか?」と思っているケースが殆どでしょうが、大半のアメリカ人は心の中ではそう言う風に思っていても公の場でそう言う事を口にはしません。
 日本人から見ればアメリカ人は本音をズバズバと口にする印象がありますが、それでもアメリカ人にはアメリカ人なりの本音と建前の部分があるんです。
 日米安保に関してのアメリカ人の建前は「世界情勢を安定させる為にアメリカが日本を守るのは当然。アメリカは自由と正義の国だから」と言うものですが、もちろんこれは建前であって多くのアメリカ人は本心ではそうは思っていません。しかし公の場で「アメリカの軍隊が日本の為に血を流すのはおかしい」なんて発言したら、多くのアメリカ人から「なに言ってんだコイツ?気でも触れたか」と思われかねません。
 まるで腫れ物にでも触るように多くのアメリカ人は、この話題を避けようとします。
 そこにトランプ氏のような歯に衣着せぬ人物が現れたのですから、多くのアメリカ人が大喝采。「俺たちが言いたくても言えなかった事を公の場でよくぞ言ってくれた!」と感激したわけです。
 アメリカという国は今でも根深い人種差別が残っていて白人優位の国ですが、その一方で過剰なリベラル思想が幅を利かしていて各種メディアが人種差別的な行動とかに過剰反応して一斉攻撃するという話を小耳に挟んだ事があります。
 そのせいでもないでしょうが、20代以下の若いアメリカ人たちの半数が日本に対する原爆投下は間違っていたとアンケートに回答するなど、アメリカのリベラル思想は社会に対して強い影響力を持っているみたいです。
 
■トランプさんと日本のバブル経済期にどういう繋がりが?
 トランプ氏がバブル期の日本のメディアを騒がしていたと言うのは前章でお話ししましたけれど、トランプ氏くらいの世代のアメリカ人は多かれ少なかれ経済で日本にしてやられたと思っている人が多いと思います。
 それくらいバブル期の日本の経済は強大で、東京23区の地下でアメリカ全土が買えると言われた程です。
 今からは想像できないことですが、当時のアメリカは貿易戦争で日本に全く太刀打ちできずにコテンパンにやられていました。当時のアメリカのある評論家が「パールハーバーの時、日本はアメリカに爆弾を落とした。そして今は日本車を爆弾のように投下してアメリカ経済を苦しめている」と口にしました。
 どういう意味かと言うと、戦争の時は真珠湾でアメリカは日本にしてやられ、今度は貿易戦争で日本にしてやられたという意味です。IT産業とか全盛になる前のアメリカの工業力の象徴は自動車産業でしたから、まさか自動車産業で日本相手に苦戦を強いられるとか当時のアメリカ人の多くが想定もしていない出来事だったのです。
 今では優秀な工業製品の代名詞にもなっているメイド・イン・ジャパンですが、第二次世界大戦が終わって暫くの間はメイド・イン・ジャパンと言えば三流・四流品、すぐに壊れると言うイメージが付きまといました。
 戦争で殆どの工業力が灰塵に帰していたのですからロクな工業製品が作れなかったのは当然なのですが、それでも当時の日本の工業製品は想像に絶するほど品質が低かったみたいです。
 あるアメリカのコメディアンは余りに日本の工業製品が壊れやすいので、ネタにしていたほどです。
 一方のアメリカは当時から世界有数の工業国であり、メイド・イン・USAに対するイメージは高品質で壊れなくて安価、しかもパワーがあると言うものでした。
 今のアメリカの工業製品が悪いとは言いませんけど、昔のような良いイメージは全くないですね。しかし1980年代に入るまではアメリカ製の工業製品に対しては非常に良いイメージが持たれていました。
 これが1980年代に突入すると日本に抜かれ始めました。まずアメリカのテレビ受像機産業が日本製の安いテレビに押されて壊滅します。そしてビデオデッキで日本に完敗します。ビデオデッキの開発自体はアメリカが先行していたのですが、色んな不運が重なって日本に抜かれてしまいます。
 電気・電子産業で日本に負けた次は自動車産業で日本車に押され始めます。意外な事実ですが、アメリカの自動車産業は日本車に押される前は小型車の製造も結構、得意としていました。
 しかし小型車の競争では安い日本車に太刀打ちできずに敗北。1980年代のアメリカは日本との貿易競争の激化により賃金カットや雇用カットが当然のように行われるようになりました。
 これに怒ったのがアメリカの労働者。日本を叩くパフォーマンスや政策が労働者の間で受けるようになったのも、ちょうどこの時期でした。
 当時のハリウッドの映画を見ると、やたらと日本を敵視した描写が散見されますし、ズバリ日本叩きがテーマの映画が作られたりもしました。それくらい当時のアメリカにとって日本は脅威だったと言うことです。
 まさか21世紀に入ってソニーのウォークマンがアップルのiPodにしてやられるとかは、当時のアメリカ人には想像もできないことでした。
 そろそろトランプ氏に話を戻しますが、トランプ氏は1946年の生まれです。日本で言えば団塊の世代と同世代です。
 トランプ氏はアメリカが絶好調だった時と、日本に押されてドン底だった時と両方を経験しています。
 そんなトランプ氏ですから、自分と同世代のアメリカの有権者にどんな発言をしたら喜ぶのかなんて考えなくても理解できると思います。
 仮にトランプ氏が特に日本に対して好きとか嫌いとかの感情がなくても、取り敢えず日本を叩いておけば自分と同世代のアメリカの有権者が喜ぶんじゃないかと言う思惑がはたらいて、過激な発言を繰り返し行っている可能性があります。
 だからと言うわけでもないですけど、トランプ氏の発言を一々真に受けて右往左往するのは少し馬鹿げているんじゃないかと担当Sは思うわけです。
 トランプ氏が実業家とし一番脂が乗っていたと思われる30代後半から40代前半にかけて彼は貿易戦争で日本の脅威を目の当たりにしていますから、そのあたりは差し引いて冷静になり氏の発言は聞いたほうがいいと思います。
 
 今回は、ちょっと取り留めない話になってしまいました(反省)。
 今後は時々ネタも扱っていこうと思っています。
 担当Sでした。
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。