“えーと,えーと,思い出してはいたんだけどなぁ”
思い出そうとしているのは,この花の名前です。
はじめてこの花が咲いた二週間前にも,思い出せなかったんです。
『・・・・・ですよ』
“そうかぁ,・・・・・だったんだ”
一旦,思い出しては,いたんですが・・・
『のかんぞう,ですよ』
“そうかぁ, のかんぞう だ”
「チュン,チュン,チュン,チュン」
近ごろ,しょっちゅう,下のお宅の屋根で鳴いているスズメがいるんです。
スズメは,棟には止まりません。
いつも止まるのは,周りより一段高い鬼瓦です。
辺りを見回し,頭を上げ下げし,「チュンチュンチュンチュン」
スズメ相?と鳴き声からして,同じスズメに違い有りません。
「俺がボスだぞ」
「俺の縄張りだぞ」
そう宣言しているように聞こえてきます。
夕方からは,予報通りの雨になりました。
いつまでも鳴いているスズメに言ってやります。
「降りだしたぞー,巣に帰った方が良いぞー」
「いつまでも,そこで威張っていても仕方ないだろうに」
「人間の,『ことわざ』にも有るぞ,
○○とけむりは高い所にのぼる・・・」
それでもスズメは,生意気に言い返すんです。
「チュン,チュン,チュン,チュン,ここからは,のかんぞう」
思い出そうとしているのは,この花の名前です。
はじめてこの花が咲いた二週間前にも,思い出せなかったんです。
『・・・・・ですよ』
“そうかぁ,・・・・・だったんだ”
一旦,思い出しては,いたんですが・・・
『のかんぞう,ですよ』
“そうかぁ, のかんぞう だ”
「チュン,チュン,チュン,チュン」
近ごろ,しょっちゅう,下のお宅の屋根で鳴いているスズメがいるんです。
スズメは,棟には止まりません。
いつも止まるのは,周りより一段高い鬼瓦です。
辺りを見回し,頭を上げ下げし,「チュンチュンチュンチュン」
スズメ相?と鳴き声からして,同じスズメに違い有りません。
「俺がボスだぞ」
「俺の縄張りだぞ」
そう宣言しているように聞こえてきます。
夕方からは,予報通りの雨になりました。
いつまでも鳴いているスズメに言ってやります。
「降りだしたぞー,巣に帰った方が良いぞー」
「いつまでも,そこで威張っていても仕方ないだろうに」
「人間の,『ことわざ』にも有るぞ,
○○とけむりは高い所にのぼる・・・」
それでもスズメは,生意気に言い返すんです。
「チュン,チュン,チュン,チュン,ここからは,のかんぞう」