あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年は、ユーザー様、販売店様、メディア関係者様、その他様々な皆様にご支援いただき、株式会社薩摩島津 をメジャーブランドとして立ち上げる事が出来ました。皆様のエールに心より感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、4月より製品第1号となる 島津Model-1(6cmスピーカー)、続いて 島津Model-2(専用スタンド) を販売開始しました。しかし、メジャーブランドとしては、最低限2機種以上のスピーカーが必要であると(関係者から)言われていました。1機種しかないと、一発屋のガレージメーカーとしてしか見てもらえないからです。
ところで、DSS振動板ユニットの「振動板の分割振動を排除する」という技術目標は、スピーカーの歴史約100年の間、誰もが断念して来た「出来っこない課題」でした。従って、島津Model-1 の6cm口径という最も実現しやすい小口径振動板でのスタートとなりました。そして、2機種目の10cm口径の実現という更に難易度の高いチャレンジとなりましたが、とうとうモノに出来ました。年内に試作ユニットの試聴会という実績も出来、念願でもある2機種目の(島津Model-3)製品化まで秒読み段階となりました。
本年の抱負としましては、正に2機種目のスピーカーとなる 島津Model-3 の新発売であります。
そして、今後のDSS振動板ユニットの製品展開についても、改めて考え中です。進行中の10cm口径が、超高音域迄十分な(トゥイーターを不要とする)高品位ワイドレンジスピーカーとして成立しつつあります。すると、従来のフルレンジスピーカーの範疇ではなく、しかし従来のマルチスピーカーの概念とも異なる「メインレンジ・ドライバー」という、新しい分類名称が必要になりそうです。それでは、具体的な展開にはどの様な事が考えられるのでしょうか・・・それは蓋を開けてのお楽しみという事で・・・
最後に、現行の 島津Model-1 と、来る 島津Model-3 の用途の違いをご紹介致します。
・ 島津Model-1
8畳程度までのリスニングエリアで上質な大人の音楽を愉しみたい方に、但し、小~中音量でも高い質感と生々しさは失わない音質で愉しみたい場合にお勧めします。尚、島津Model-1の低音域をカットして、サブウーファーを足して、より大きな音量で、といった発想はお勧めしません。その場合は躊躇なく 島津Model-3 をお勧めします。
・ 島津Model-3
16畳程度までのリスニングエリアで、より大きな音量で、音の余裕感、パンチ感といった音楽のダイナミズムも愉しみたい場合にお勧めします。長時間聴いても疲れずに、且つ高い質感である事は勿論です。島津Model-3 は、島津Model-1 の単なる大音量版という事ではなく、音作り自体が異なっています。
※ 島津Model-2(専用スタンド)は、島津Model-3 でも共通利用可能となる予定です。
今後の島津スピーカーの展開にご注目いただけましたら幸いです。あらためまして、本年もよろしくお願いいたします。