久々のペットコーナーで、アラーキーの写真集を見た。
彼の猫の、最期の姿を納めた写真集だった。
ああ、老猫の姿だ。。。
少しずつ、やせて、小さくなっていく、彼の猫の姿が納められている。
写真集には、若い頃のむっちりした猫の姿と、あられもないポーズの裸婦が、猫のような挑発的な目線で、交互にカメラをにらんでいる。
そして、ページの後半。
どんどん、やせ細って固まっていく、姿。
おんなじだ。。。
小さくなっていった、うちの子と、おんなじだ。
さすがに、この写真集を買うことは出来なかった。
まだ、他の猫の死を受け入れるほどには、私のかさぶたは、乾いていない。
立ち読み、と言うか、写真集だから、立ち見かな?
ごめんなさい。
いつか、新しい猫に十分に癒されたら、また、買いに行きます。
亡くなる直前と思われる写真と、動かなくなった写真。
花に囲まれた写真と、焼いて、骨になってしまった写真。
ああ、写真家って言うのは、こんなにも愛していた猫を、こんなにも作品にしてしまうんだ。。。
悲しい性だ。
ページの最後の方は、何枚も、何枚も、夕焼けの写真だった。
毎日、毎日、いなくなった猫を思いながら、夕焼けを撮影する巨匠の姿を想像すると、そっちのほうが、泣けてきた。
最後の猫を亡くしてから、
やっと、10ヵ月。
もう、10ヵ月。
最初の猫を亡くしてから、
やっと、一年半。
もう、一年半。
もうすぐ、うちに、猫がやってくる。
幸せだなぁ
と、思う。
早く、来て~~~~~!!