「大発明だ!」シュタークスミス博士は叫んだ。「これで水の事故は防げるぞ」
博士の発明したものは、小さなスプレー缶だった。この中の気体を自分にかけると、水中から酸素を取り入れることが出来るようになる。だから、万一水の中に落ちたとしても、おぼれてしまう事はない。
「では、さっそく実験してみよう」
博士は、この日のために新調した黒い水泳パンツに着替え、地下実験室に作っておいた深さ二十メートルほどのプールのふちに立った。
スプレーを自分の顔に向けてかけ、プールの中へ飛び込んだ。
博士はそのままプールの底までゆっくりと沈んで行った。
「思った通りだ。地上にいるのと同じに呼吸が出来るぞ。このスプレーは水中作業用にも使えそうだ」
博士は戻ろうとして、はっと気付いた。博士は泳げないのだ。手足を必死にばたばたさせたが、少しも浮かんで行かない。
「こりゃあ、泳ぎの出来ない人には使えないなぁ・・・」
博士はプールの底に座り込んでしまった。
博士の発明したものは、小さなスプレー缶だった。この中の気体を自分にかけると、水中から酸素を取り入れることが出来るようになる。だから、万一水の中に落ちたとしても、おぼれてしまう事はない。
「では、さっそく実験してみよう」
博士は、この日のために新調した黒い水泳パンツに着替え、地下実験室に作っておいた深さ二十メートルほどのプールのふちに立った。
スプレーを自分の顔に向けてかけ、プールの中へ飛び込んだ。
博士はそのままプールの底までゆっくりと沈んで行った。
「思った通りだ。地上にいるのと同じに呼吸が出来るぞ。このスプレーは水中作業用にも使えそうだ」
博士は戻ろうとして、はっと気付いた。博士は泳げないのだ。手足を必死にばたばたさせたが、少しも浮かんで行かない。
「こりゃあ、泳ぎの出来ない人には使えないなぁ・・・」
博士はプールの底に座り込んでしまった。
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