お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 46 ~滝のある宙域~

2008年10月24日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、怪現象に遭遇しました」
「宇宙に怪現象はない。原因不明なだけだ」
「滝の音がします」
 スピーカーから、どうどうと言う、まさに滝が激しく流れ落ちる音が轟いていた。
「なんと、まさしく滝の音だ! 急いで音のする宙域へ向かうのだ!」
 宇宙船は音のする宙域に着いた。
「公用宇宙全図から大きく外れた宙域です。大丈夫でしょうか・・・」
「気にするな。とにかく滝を探そう」
 探査中に、突然、宇宙船が後方へ引っ張られ始めた。全速で前進しても逆らえない。
「隊長、この宙域自体が大きく一方向に流れています!」
「なんと、宙域自体が滝だったのか!」
 宇宙船を巻き込んだ宙域は、流れを速めながら、滝となって落ちて行った。



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