「大発明だ!」シュタークスミス博士は叫んだ。「これで、頭とからだのバランスを心配する事は無くなったぞ!」
博士の発明したものは、コードの付いていないヘッドホンのような装置だった。
「日頃、発明を考えているとからだを全く動かさない。これではいかんと思ってからだを動かすと、発明の事が全く考えられない」博士は装置を手に取った。「頭とからだのバランスの要は耳だ。そこで、この装置で両耳に特殊な波長音を流せば、頭とからだを同時に、しかも完全に稼働させる事が出来るのだ!」
博士は装置をつけ、スイッチをオンにする。一週間はフルで作動する充電タイプだ。
「おおおおお! さっそく効き目が実感できるぞ!」
それからの博士は、ジョギングやウエイトトレーニングなどを行い続けてぶよっとした体型を引き締め、と同時に、素晴らしい発明のアイデアが頭の中を駆け巡った。
一週間経って、装置の充電が切れた。とたんに、博士はふらふらしてしまい、ベッドに寝転んでしまった。
「頭とからだが合わさったら、いきなり疲れが出てしまった……」博士は眠くて目を開けていられない。「このヘッドホンは、疲れを忘れさせていただけだったのか…… よし、起きたら改良だ……」
博士は疲れの反動で、三ヶ月も眠ってしまった。眠りから覚めた時、からだは元のぶよっとした体型に戻り、駆け巡っていたアイデアはすっかり頭から消え去っていた。しかも、目が覚めたら何をするんだっけと、記憶も無くなっていた。
知力と体力、やはり両方の自然のバランスが取れてこそ、生かされるものなのだ。
博士の発明したものは、コードの付いていないヘッドホンのような装置だった。
「日頃、発明を考えているとからだを全く動かさない。これではいかんと思ってからだを動かすと、発明の事が全く考えられない」博士は装置を手に取った。「頭とからだのバランスの要は耳だ。そこで、この装置で両耳に特殊な波長音を流せば、頭とからだを同時に、しかも完全に稼働させる事が出来るのだ!」
博士は装置をつけ、スイッチをオンにする。一週間はフルで作動する充電タイプだ。
「おおおおお! さっそく効き目が実感できるぞ!」
それからの博士は、ジョギングやウエイトトレーニングなどを行い続けてぶよっとした体型を引き締め、と同時に、素晴らしい発明のアイデアが頭の中を駆け巡った。
一週間経って、装置の充電が切れた。とたんに、博士はふらふらしてしまい、ベッドに寝転んでしまった。
「頭とからだが合わさったら、いきなり疲れが出てしまった……」博士は眠くて目を開けていられない。「このヘッドホンは、疲れを忘れさせていただけだったのか…… よし、起きたら改良だ……」
博士は疲れの反動で、三ヶ月も眠ってしまった。眠りから覚めた時、からだは元のぶよっとした体型に戻り、駆け巡っていたアイデアはすっかり頭から消え去っていた。しかも、目が覚めたら何をするんだっけと、記憶も無くなっていた。
知力と体力、やはり両方の自然のバランスが取れてこそ、生かされるものなのだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます