思い付きブログ

「ちはやふる2」9首「わたのはら」感想。新と詩暢の再開、新の替え玉不正

◎「ちはやふる2」
  第9首「わたのはら」

わたの原
八十島(やそしま)かけて
漕ぎ出でぬと
人には告げよ
海人(あま)の釣舟

  (参議篁。百人一首の11番目の歌。)

〔意味〕
 大海原のたくさんの島々めがけて舟を漕ぎ出してしまったと、都(みやこ)にいる人に伝えてくれ。漁師の釣舟よ。

 4話の題は下の句でした。今度こそ、「わたの原」とは綿谷新(わたや あらた)と「わた」がかぶる、新の話でした。


○ 冒頭の新と詩暢の再会

 せっかく、個人戦で以前に負けた恨みを晴らすぞと自分から声をかけたのに、TVで放送されたときのデブから普通にやせたから誰だか気付いてもらえない詩暢、ちょっと可哀想

 「かるたサボってたお前なんかに二度と負けるか、バーカ。」という詩暢の心の声が新にも伝わっているとか、付き合いが長いだけのことはあります。

 しかし、やはり性格が悪いのね、詩暢は。
 本音と建前が大きく異なる京都人らしいとでも評せば良いのでしょうか?


○ 詩暢が制服のセーラー服を着ていますが、20代後半でも通りそうな大人っぽい顔なので、変。

 若作りにしか見えない。。。
 高校生なのに若作りしているように見える詩暢、ちょっと可哀想


○ 3人だけのチームの1人が道路の事故渋滞で大会に間に合わないからといって、同じ福井県の別の高校の昔の友達のお願いで替え玉で出場した新とか。

 出ちゃうのかよ!


 でも、座っているだけで良いと言われたのに、真剣にやっている相手が不満げだとか、相手への誠意だとか、1人が負けたとか、弱気になっているもう1人のチームメイトに何かを伝えるために、本気になる新とか

 本気になったので新の かるたスタイルが出て、運営委員でもある同じかるた会の先生にバレて試合後に、替え玉は不正だと怒られるとか。


○ ところで今回は、かるた の団体戦についてのいろいろな見解が出されました。

 詩暢は、「団体戦?あんなんはかるたを好きやない人がやることや。」

 新の先輩は、「純粋な強さを追求するなら個人戦や。」

 新の昔の友達は、「名人目指さんでも、5人えんくても、楽しいかるたができたんや。」


 どれも相互に矛盾する見解ではなく、視点が異なるだけですが。


 友達のは、娯楽、趣味としての かるた、あるいはその延長でしかない かるた。

 先輩のは、名人級を目指すならこうだという、単なる事実を言っただけ。

 詩暢のは、(名人を目指すくらいに強くなりたいなら団体戦は一時的な経験としては役立つかもそれませんが、)先輩が言うように、個人の強さの追及には団体戦はマイナスになるということ。
 周りを気にしながら行う団体戦を重視するということは自分がより強くなることを遅らせることであり、そういう意味では、団体戦をする人は かるた を好きではないというのは言い過ぎではありません。

 好きなら強くなりたいと思うはずであり、そうあるべき、という前提に立っている点が、間違いと言えば間違いですが。


○ さて、日本のB級映画「ekiden/駅伝」(2000年)で、普通に走るとあまり早くはないけれど、駅伝だとトップ選手並みかそれ以上の早い選手の話がありました(この映画は安直でつまらないので、見る価値はありません。私は、田中麗奈さん目当てでTVで見ただけですが。)。

 皆のためにという気持ち、皆から受け継いだタスキを繋げなければいけないという気持ち、そういう気落ちは良いものだと描いた映画です。


 新の友達が言いたい団体戦の良さは、それ。

 強くない自分でも団体戦だと勝てたと友達は言っていますが、それって結局は個人の本当の強さではなく、そうでないからこそ個人戦ではその強さは出せないわけです。

 しかも かるた に関して言えば、強い人は かるた会に入って高校の かるた部には入らない人もいるので、団体戦に出る人はそもそも強い人が比較的少ないから、あるいは、かるた を始めたばかりの弱い人も多いから、友達は勝てただけとも言えます。

 なので、いろいろなやり方を経験するために、また、経験は精神的に強くさせることもあるので、一時的に団体戦を行うことはプラスになるでしょうけれど、長期的にはマイナスが多いというわけです。
 団体戦と個人戦の両方をするのも、単純に疲れますし。

 この団体戦で、新は、皆で かるた をする楽しみ、他人のために かるた をする楽しみに気付いたので、いい経験になったようです。でも、これで新が自分の高校に かるた部を作ろうとはならないでしょう。そこまでやると かるた 以外の雑務が増え、自分の練習時間が減り、自分が強くなれません。

 瑞沢高校の部員も、強くなりたい者は かるた会に入っていますし。

 強くなるだけではなくて、皆でワイワイと かるた をすることも求めるなら、団体戦も必要になるのでしょうけれど。
 千早は、両方求める欲張りさんですが。


○ さて、新の替え玉がバレてから、会場の外は暗雲たれこめて雨になり、詩暢が楽しみにしていた鳥人間コンテストの一部が順延になりましたが、新は翌日の個人戦に出られるのか?

 新が出られずに、詩暢が(かるた に復帰したばかりの)新に勝つ機会を逃して、翌年に詩暢が新に負け、詩暢は結局新には勝てないのか?、という状態からの詩暢の葛藤と成長を描き、詩暢がより強くなるというのも、いい話とは思いますが。

 このアニメの雰囲気としては、何だかんだで出られるというのが考えやすいところですけれど。


【shin】
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