宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち第二章 発進篇 感想。だってヤマトですから。ヤマトは飛び立つまでも飛び立ってからもワクワク
2017-06-29 23:00:11
◎「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち 第二章 発進篇」
総合評価4点(5点満点)
2017年6月24日から2週間限定公開、100分?96分?(見るサイトによって違うので。)。
○ 地球は波動砲を使わないと、ヤマトはスターシャと約束したものの、それを反故にした地球政府。
反対して11番惑星に左遷された土方、ヤマトに波動砲を乗せることは既定路線だから誰かがやるので、であれば自分がやるという真田、でも、テレサを探しに行く途中で、乗組員を守るためにも、いざとなったら波動砲を使ってしまうかもしれないと悩む古代。
平和と武器、結局は人間、というのは永遠のテーマです。
ヤマト2202は政治問題がちょっと増えていて、それが少しややこしいので(ヤマトとしてはという意味で、現代の深夜アニメとしては普通か単純な部類。)、もう少し単純な政治問題を扱ってきた旧ヤマトから見れば少し違和感を感じますが、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(劇場版)と「宇宙戦艦ヤマト2」(TV版)の現代的リメイクではあります。
ところで、2202ではなく22Φ2が正しいのかな(ゼロではなくファイ)?
古代進(cv小野大輔)、森雪(cv桑島法子)、島大介(cv鈴村健一)、真田志郎(cv大塚芳忠)、徳川彦左衛門(cv麦人)、佐渡酒造(cv千葉繁)、山本玲(cv田中理恵)、新見薫(cv久川綾)、南部康雄(cv赤羽根健治)、相原義一(cv國分和人)、岬百合亜(cv内田彩)、桐生美影(cv中村繪里子)、山崎奨(cv土田大)、土方竜(cv石塚運昇)、斉藤始(cv東地宏樹)、永倉志織(cv雨谷和砂)、藤堂平九郎(cv小島敏彦)、芹沢虎鉄(cv玄田哲章)、山南修(cv江原正士)、ローレン・バレル(cvてらそままさき)、クラウス・キーマン(cv神谷浩史)、沖田十三(cv菅生隆之)など。
○ 冒頭、これまでのあらすじをごく簡単に。第1章からだいぶ経っていますし、いいですね。
・で、本編。朝日でしょうか、画面の奥で輝き、それに向かってヤマトが飛び立つところでいつものテーマ曲。
歌詞に「イスカンダル」とあるからでしょうか、歌はなく曲だけでしたが、立ち上がって歌いたくなりました。
・序盤、テレサの声を聞いた古代が、聞いていない雪に、ヤマトは反逆者となってでもテレサを探しに行くけれど雪は残れ、「かならず帰るから」と古代。この台詞は最初のTV版の名曲のED曲の「真赤なスカーフ」の歌詞の一部ですが、ED曲か挿入歌として歌詞付きで流れるのかと思ったらそれはなし。
「かならず帰るから 真赤なスカーフ きっとその日も迎えておくれ」
ED曲として流れたら泣いていたでしょう。
・イスカンダルから持ち帰ったコスモリバースシステムの副作用で、地球上の3年がシステム内では30年で(時間断層)、だからシステム内でアンドロメダ級戦艦をはじめとする多数の艦を建造できた、ということだったのですね。
それをガミラスにも使わせることによって友好関係を築いていると(ヤマトへの恩義もあるので、それだけが理由ではありませんが。)。
・地球政府は、テレサの声を聞いた旧ヤマト乗組員からの調査に行きたいとの意見を聞かずに反対して、ヤマト乗組員が勝手にヤマトを動かし、小競り合いがあって、アンドロメダvsヤマトになるところはさらば宇宙戦艦ヤマトと似たようなものです。
さて、海中から海上に飛び立つまでの、波動エンジンの圧力を高めたり、機器の動作チェックをしたりという発進シークエンス、これはワクワク、ゾクゾクです。
海から顔を出し、飛び立ち、ヤマトを狙って人工衛星で攻撃しようとする地球連邦防衛軍でしたが、簡単にヤマト主砲で破壊。
しかしここは、衛星に一発撃たせて、それをヤマトが何故か避けられて、そこからの主砲の一撃、で破壊してほしかったです。
普通なら光速で飛んでくるものを避けられませんが、だってヤマトですから、だって島の操縦ですから、避けられるのです。ヤマトクオリティです。
・山南艦長率いるアンドロメダとの対決、このくらいでヤマトがやられるわけはないという前提で攻撃している様子です。
すれ違いざまに接触する2艦ですが、これは最初のTV版ヤマトでの、あるいはヤマト2199での沖田vsドメル戦の迫力には到底かないませんが、ここはそういうものとして作ったのでしょうし、沖田vsドメル戦を超える、あるいはそれ並みの演出が思いつかなかったのかも知れません。
ガミラスが手をまわして、ヤマトの反逆の疑いが晴れたから攻撃するな、との命令が出たときに山南はほっとしていたようですし、予想通りと思ったようです。
・ヤマトに押しかけですが乗り込んできたキーマン(ガミラスもテレサの能力を知りたいようです。ただ、本音は利用したいだけなのでしょうけれど。)、戦闘機乗りとしても超優秀。
ただ、デスラーがいないガミラスというのも寂しいです。さらば宇宙戦艦ヤマトだとこの後・・・ですが、さらば ではガミラスと地球は敵対関係にありましたからねえ・・・でも、監督のインタビューではデスラーも出てくるそうですから。
・11番惑星の状況など、ごく短いシーンが時々入るため散漫になって集中力が途切れるのが難ですが、第2章をTV放送するときは3話から6話に相当するので、たぶん各話に少しずつシーンを入れているのでしょう。
映画としての完成度が落ちますが、2199同様にTV放送はするのでしょうけれど、大人の事情なのでしょう。
・第11番惑星にやってきた黒髪ロングの美女は謎のままでした。ガトランティスに攻撃されて助かり、斉藤らとともにヤマトに乗ったので、今後、何らかの活躍をするのでしょう。
・ガトランティスの第8艦隊、ヤマトより大きいカラクルム級戦闘艦が6艦なのに第8艦隊。関係ないか・・・
6艦が直列に並んで波動砲みたいなものでヤマトを攻撃しましたが、ヤマトの波動砲の半分の威力もないように見えましたが・・・
ヤマトは、それにより溶けた岩の中に埋もれているのでしょう、で、第3章へ。
○ 上映後に流れた第3章の予告編では15000艦以上の戦闘艦が現れ、真田が古代に波動砲を使えと叫んでいましたが、果たして波動砲を使うのか。
まあ、少なくとも、11番惑星でヤマトは無事だったということですね。
分かりきっていることですが。だってヤマトですから。これがヤマトクオリティです。
○ 最初の2枚はアニメジャパン2017にて(2枚目はライブドローイング。)。
3枚目は劇場にて、第三章のポスター。
【shin】
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