長崎の地で、77年前犠牲になられた人々に向けて祈りを。
NHKのドキュメンタリー2本、観終えたので感想とコメントを少し書いておきます。
1本目は8/6夜放送のこちら。
NHKスペシャル 「原爆が奪った“未来” 〜中学生8千人・生と死の記録〜」
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/J66Q3Q1YZY/
以下、NHKのサイトからの引用です。
77年前、広島に投下された原子爆弾。軍の主導で、空襲の延焼を防ぐための作業に動員されていた中学生8000人が大きな被害を受けた。今回、NHKは、学校などに保管されていた膨大な資料を入手。そこから6000人もの命が奪われていった実態が明らかになった。子どもたちの“命の記録”から、核兵器がもたらす脅威と、守るべき尊い未来を奪っていく戦争の現実に迫る。
(引用終わり)
先日記事で書いた「広島では12,3歳の犠牲者がほかの年齢に比べて突出して多い、という事実を追ったドキュメンタリー」、その通りでした。旧制中学の生徒たちのうち1年生が、広島市の中心部、結果として爆心地近くでの建物疎開作業に軍の決定で動員され、実に多くの子供たちが犠牲となった事実を突き止めていきます。
もちろん学校側はこうした動員に諸手を挙げて賛成したわけではなく、戦況芳しからぬこの時期、小学生と同じように疎開させたいと考えていたとも聞きますが、そこは軍の意向で……(番組では触れられてませんが、実際「農村動員」として市外の農村に生徒を実質的に疎開させていた中学もごく一部でありました。公立ではありませんが)。
2年生以上は工場やその他の施設へ動員されたため、もちろん被害は少なくありませんでしたが、1年生ほどではなかったようです。壊した建物の残骸を片付ける、単純な作業だと考えられたのでしょうか、それがまだ幼さの残る1年生に割り当てられた結果の実に大きな犠牲でした。
(追記:食糧事情などの影響もあり、当時の旧制中学1年生、12,3歳の子供たちは現在の同年齢に比べてかなり体格が良くなかったと聞いたことがあります。ほんとうにまだ小さかったんです)。
観終えて。↑のような話は過去の番組や資料を見て知っていたので、もう少し新しい事実も知れればなと思ったのですが、予備知識なしに観るのなら、実に深くて重みのある内容です。これは是非英訳やらロシア語訳(❗️)やらして、各国で視聴出来るようにして欲しいですね。
生き残った方々もつらい過去と現実を背負い、放射線によるダメージに苦しんでいらっしゃいます(女性の場合、乳腺発達時期に被爆したためその後の乳がんの発症率が非常に高い、など)。まずは、知って、と。
2本目は7月の末に、広島地区で放送されたこちら。
「日誌につづられた孤児たちの戦後 〜広島戦災児育成所の記録から〜」
https://www.nhk.jp/p/ts/L1Z6VNNQ6P/episode/te/4Y7NNYXZ9L/
広島戦災孤児育成所、検索するとたくさん情報は出て来ますけどwikiはないのですね。代わりにこちら↓がトップでした。
(wikのページです)
こちら吉本直志郎さんによるシリーズ、フィクションですが自らの在籍した広島戦災孤児育成所をモデルとした「青葉学園」舞台の、子供向けの小説です。学校の図書室などで読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。のちに新書で再販されたようですが、現在紙の本は手に入りにくそう。面白いのでもったいないと思いますが、電子書籍で出ていますので、むしろ今どきの人には読みやすいかもしれません(コンビーフ缶を求めて某所に入り込み、スペルが覚えきれず全く別の"もの"を持ち出してしまうあたりは有名だし、秀逸ですよね。おすすめしたい作品です)。
で、番組を観終えて。創設者の方が私財をなげうって作った施設だとは聞いてましたが、当時にしてはちょっと想像を上回るような豊かな食生活を提供していたことは驚きでした。戦後すぐですき焼きとか、当時の食糧事情からすると凄いですよね。そして20代の若いけど真剣に仕事に取り組む寮母さんたちの優しさに包まれて、入所していた孤児たちはすくすくと育っていたようです。
いやほんとうに、これは大変な時代に……素晴らしいことがあったと。そういうことが細かに日誌に残されていて、貴重です。当時の関係者の方々の努力と苦労がしのばれます……。いいドキュメンタリーでした。
話変わって。
FirefoxからGoogle Chromeにブラウザを乗り換えて数日。
Macのブラウザを乗り換えてみる1 - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes
Macのブラウザを乗り換えてみる2、のはずが - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes
入れた拡張機能アドブロックAdBlockはやっぱり快適です。スグレモノです。今のところ、ブロックして欲しくないものはブロックされていないのですが、もしかしたらそのうち出てくるかもしれませんね。まあ、そこは仕方ないと割り切ってますが。
先日から某ア○ブロのブログ、下にナンタラの帯が出てきて時として消せなかったり、まるでブログ主が入れたような画像に見える広告が挿入されたりと、見づらいことこの上なかったのですが、後者は消えるのでちょっとすっきり❗️してます☺️。
新規タブが奥に開く問題も、Tabs to the Front(拡張機能)を入れて解決しました。これ、ストレスから解放された感が半端ないです、ハイ。ただ……原因かどうかはまだ分からないのですが、PCの電源を落とそうとしてChromeを終了させると、その直後に勝手に立ち上がることが二日続きまして。なにゆえ と不思議なのですが、勝手に開いた後のChromeが新規ページになる理由は分かりました。設定が勝手に変わっていたんです。前回開いていたページを開くの設定から。
うーん、まだまだ慣れたりカスタマイズしたりする必要がありそうですね。あ、クリックポストはちゃんと印刷出来ました。
昔、学堂の頃、学校の先生は中年以降の先生は押しなべて戦争経験者でした。そして授業の合間に体験談を良く語ってくれたものです。
ですからあの時代は伝聞で良く聞いていますので二次体験者です。
で、原爆は「ピカドン」という言葉を記憶してます。
「マッチ箱程の大きさで町を破壊する」とか言ってました。
そんな訳で「核保有」、「敵基地攻撃能力」なんて言葉は生理的に受け付けません。
なお、そんな勇ましい事を言っているのは政治家では圧倒的に世襲議員が多い様です。
では。
>伝聞で良く聞いていますので二次体験者です。
そういうことであれば、私もその端くれかも。でも戦後生まれの先生が大半でしたので、全体でもほんの数人でした。
ただ広島という土地で生まれ育っていると、子供の頃から「この日」と「このこと」については特別な思いがあります。
なのでせめて、毎年この時期にはこうした記事を書くようにと心がけています。