7月5日。
AM 0:30(?)
痛い・・・。
助産師が腰を擦ってくれた。
私の様子を見て「旦那さん呼ぼうか?」と言ってくれたが
これから出産って訳でも無さそうなので、断った。
自分でコントロール出来ないくらいに呼吸が乱れ始めた。
副院長
「ainさん、ふーユルユルユルって言ってごらん。
息は、吸うより吐く方が大事。吐けば自然と吸うんだから。
息苦しいからって、吸わなくちゃ!吸わなくちゃ!ってなると
過呼吸になるからね。
吸うより吐く方に集中して。」
確か、こんなこと言ってた。
なるほど
「ふーユルユルユル、ふーユルユルユル」
凄い・・・さっきと全然違う。
体が楽になった。
1:00(?)
時計の秒針とにらめっこ。
ずんずんと痛さは増し、張りの間隔が短くなっていた。
痛い・・・。
呼んでも、この痛さは変わらない。それは分かってる。
でも・・・
少しだけ逃げ場が欲しい。
私 「すみません。主人を呼んでもらえますか?」
助産師 「ご主人さん?うん。呼ぶわね。」
詰所で電話する助産師の声が聞こえる・・・
「奥様が呼んでますので、こちらへ来てもらえますか?
いえ、まだ出産って訳ではないのですが・・・はい・・・」
こんな内容だった。
そうか・・・。
こんなに痛いのに、やっぱりまだ出産にはならないのか。
今 陣痛が来たら出産までどれくらいだろう?
初産は長いらしいからなぁ・・・。
それまで我慢出来るかな?
あぁ・・・また呼吸が乱れてきた。
副院長
「ainさん、あふぅ でも良いのよ。あふぅ、あふぅ」
「あふぅ」の呼吸に合わせて私の腕をポン、ポンと叩いてくれた。
このリズムは忘れてはいけない!
と、私も胸をポン、ポンと叩きながら呼吸。
しばらくして副院長は分娩室を退室。
どこに行ったんだろう?
旦那様、まだ到着しないのかな?
・・・やばい。この呼吸も辛くなってきた。
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
1:30(?)
あ・・・病院の入り口のセンサーが鳴った。
旦那様やっと到着したんだ・・・。
この時の私は激痛に負けて呼吸が乱れないように
ポン、ポン叩いていた胸を力いっぱいバシ、バシと叩くようになっていた。
入室した旦那様。
私の異常な行動を見て、この状況が分からずビックリした表情をしている。
説明したいけど喋る余裕がない。
とりあえず私の横に来た旦那様。
胸を叩きながら呼吸する私に合わせて、一緒に呼吸してくれた。
副院長が入室。
モニターを見て
「あら、○○してるじゃない。出産するよ」
専門用語で分からなかったけど、陣痛の波形が出てるって事を言ったんだと思う。
旦那様も私も「は?」って感じだった。
ついさっき、助産師が出産はまだだと言ったのに・・・。
え?じゃぁ、これって私の陣痛?それとも促進剤の陣痛?どっち!?
私の横に来た副院長。
「陣痛の痛さに比べれば、注射なんて可愛いもんでしょ?」
私 「あふぅ、あふぅ・・・両方 嫌っ」
副院長 「はは。上等」
そう言うと、副院長は退室した。
慌てて旦那様は私の実家に連絡
点滴のプロスタルモンFが終わり、アトニンを追加。
1分間の激痛、数十秒の静寂。
眠気と陣痛が交互に来る。
助産師がお産の準備を始めていた。
あれ・・・?何かモコって・・・何かある。
痛いのと同時に股間に熱いものを感じ、不思議と気張りたくなる。
あ!これが「いきみ」か
なるほど。ウ○・・お通じに似ているわ(笑)
事前に「いきみ」たくなっても「いきむな」と聞いていたので
しばらく我慢していたのだけど、どうしてもいきみたくなり
思わず「出る」・・・って言っちゃった(笑)
慌ててタオルで股間をグっと押さえる助産師
押さえてくれると少し楽になれた。
陣痛が治まると、お産の準備
陣痛が来ると、タオルで押さえる
これを何回か繰り返していたが、
押さえるタイミングがだんだん間に合わなくなってきて
我慢出来ずにいきんでしまった。
一瞬ピリっと痛い感じがして、生温かいのがドバーっと出たのが分かった。
しっかり破水したんだ。
助産師にかかったらしい。スミマセン
いつの間にか分娩室には研修生が2人来ていて、
急ピッチでお産の準備をしていた。
踏ん張るための足置き台を用意したり、私の両脚に滅菌袋を(ドレープ)履かせたり
ライトとか、注射や点滴とか・・・色々!
研修生
「出産したら赤ちゃんをここに(私のお腹の上)置きますから、
このシートと赤ちゃんは絶対触ったらダメですよ!」
準備完了後、助産師が いきんでも良いよ!と言うので
慌てて1回いきんでみたが上手くいかず・・・
研修生
「今先生を呼びましたからねー!しっかりいきまないと、先生怖いですよ~」
院長が入室。
助産師に何か指示してる・・・なんだろう?
ん?助産師が手にしているのは・・・もしやシビン!?
うがw∑( ̄Д ̄;)
人生初の尿道カテーテルでした。(すぐ抜いたけどね)
陣痛が来たので いきんでみた。
でもやっぱり上手くいかず・・・。
院長
「足はここ!股を閉じない!脚をウネウネしない!お尻を持ち上げない!
目を閉じない!痛みから逃げるな!!」
確か、こんなこと言ってた。
この状況で沢山のことを言われても理解出来ないよ
陣痛が治まったので呼吸を整える。
この時ってね、本当に少しも痛くないの。
だから眠くて眠くて
「寝たら陣痛が遠のくから、寝ちゃダメです」と言われたのを思い出し
必死に目を開けようとしていた私は白目を剥いていたんだって(怖)
研修生
「もう髪の毛が見えてますよー」
!?!?!?!?
髪の毛!?向日葵の!?マジ!?
想像以上に早い展開でビックリ。
陣痛が来た。
院長
「大きく深呼吸して、吐いて、もう1回深呼吸、はい!!(息を)止めて!!
・・・違う!!顔に力が入ってる!あせらないの!!
赤ちゃんが息できなくて苦しいよ!」
陣痛が来て、でいきめるチャンスは1~2回。
院長の言葉を頭で理解しようとしたが、何が何だか分からなくなってきて
途中でいきみをやめ、真顔で
「私はどこに力を入れればいいの?」と質問した
院長 「お腹!」
だよね~ 私混乱してるわ。やばい。
呼吸を整え、休憩。
少しだけ眠っても良いかな?やっぱダメかな・・・? ←白目中。
あれ?今病院の入り口のセンサーが鳴った?
お父さんと お母さん、間に合ったのかな・・・?
あぁ・・・陣痛来た。
院長の言葉を思い出しながら いきむ。
院長
「お尻を下にドンと落として、足はここ!!(太股を)クネクネしない!
体の軸がズレてる!少し左へ行って!そうです!!」
院長の言葉は激しいし、太股をバチバチ叩かれながら叱られたが、
意識がモウロウとしていた私には有難く思えた。
4~5回ほどいきんだ頃、股に何かガッツリ挟まってるのが分かった。
もしかして・・・頭?・・・これ頭だ!
院長、何で注射なんか持ってるの?
あ!!!麻酔!!会陰切開だ!!!
NOOOOOO∑( ̄ロ ̄|||)
チクっとして、パチンって音が聞こえた気がした( ̄д ̄)
院長
「はい!次で出るよ!変にいきむと 赤ちゃんが苦しいだけだよ!
ウ○コが出てもいいから!」
ウ○コは出したくないけどよ(苦笑)
次で出るって事は、もう出産なのか??
陣痛が来た。
院長
「大きく深呼吸して、吐いて、もう1回深呼吸、はい!!止めて!!」
産道で苦しい思いをしている向日葵のために
出来るだけ落ち着いて、股を広げ、お尻を落とし、体を安定させて
思いっっっきり いきんだ。
ズル・・・っ。
生温かいのが出て行った。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
だって、目の前に赤ちゃんがいる・・・。
「向日葵?」
「向日葵ぃ!」
やっと逢えたね!!
毎日のように苦しい思いをさせて、いきみも下手で
「ごめんね!!」
今日まで耐えてくれて
「ありがとう!!」
「頑張ったね!!」
「向日葵!!」
7月5日 午前3時3分
3564gの女の子 出産。
お腹の上に向日葵を乗せてくれた。
「触るな」と言われていたのに、向日葵を抱きしめたくて
思いっきり手を伸ばしたが研修生に阻止されてしまった
院長
「胎盤を出すから、少しいきんで。」
少しいきんだが、麻痺していて胎盤が出たのか分からなかった。
こうして無事に出産できました
が・・・
連日の薬物投与、寝不足、不安から解放されての喜び。
自分でもビックリするくらい、ハイになっていた。
この分娩室にいる全ての人へ、大声で
「有難うございました!!」
「注射が苦手ですみません!!」
「旦那様、立ち会ってくれて有難う!!」
この後さらに暴走。
世の中には出産した赤ちゃんを用水路へ捨てたり
公衆トイレで産み落としたりと、酷い人もいるでしょ?
こんなに痛くて苦しい思いをして産んだのに!
こんなに感動するのに!!
こんなに小さくて可愛い命に
そんな事するなんてありえない!!
・・・と、だんだん怒りが込み上げて来て、
助産師と研修生に、この怒りを分かってもらいたくて
必死に喋っていたような覚えが・・・
喋るだけ喋ったら気が済んだ(笑)
私 「先生、胎盤見たいんですけど」
院長 「胎盤?・・・・はいっ」
コンビニ袋に赤ワインでも入っているような
白くて薄紫色の胎盤を、両手で広げて見せてくれました(^^)
何かね、大きくてブニョブニョしてたよ(笑)
会陰切開したので、縫合。
院長以外は退室。
部屋が静か過ぎて落ち着かなかったので
院長に質問してみた。
「先生も子供産んでみたい?」
「俺?やだよ。痛いもん(笑)」
「先生・・・チクチクと痛いんですけど」
「我慢して(笑)」
縫合終了。(4針)
助産師が産後の処置をした後、旦那様が入室。
タオルに包まれた向日葵も来たので、一緒に写真を撮ってもらった。
気持ちが落ち着いたので両親を呼び、5人で撮ってもらった(^^)
私に投与した促進剤プロスタルモンFが何故あまり使われないのか。
アトニンを3袋ほど使用すると胎児が頻脈になり
そうなると帝王切開での出産になるから
プロスタルモンFを使うまでに至らないとか。
こんだけの促進剤を使ったのは私が初めてだったらしい。
この産婦人科に伝説を残しちゃった
「陣痛促進剤」で検索すると、結構怖い内容が書かれてあるよ。
気になる人は検索してみて
向日葵が元気でいてくれたから普通分娩で出産できました。
本当に頑張ったね。向日葵
そして・・・
向日葵、1歳の誕生日おめでとう
AM 0:30(?)
痛い・・・。
助産師が腰を擦ってくれた。
私の様子を見て「旦那さん呼ぼうか?」と言ってくれたが
これから出産って訳でも無さそうなので、断った。
自分でコントロール出来ないくらいに呼吸が乱れ始めた。
副院長
「ainさん、ふーユルユルユルって言ってごらん。
息は、吸うより吐く方が大事。吐けば自然と吸うんだから。
息苦しいからって、吸わなくちゃ!吸わなくちゃ!ってなると
過呼吸になるからね。
吸うより吐く方に集中して。」
確か、こんなこと言ってた。
なるほど
「ふーユルユルユル、ふーユルユルユル」
凄い・・・さっきと全然違う。
体が楽になった。
1:00(?)
時計の秒針とにらめっこ。
ずんずんと痛さは増し、張りの間隔が短くなっていた。
痛い・・・。
呼んでも、この痛さは変わらない。それは分かってる。
でも・・・
少しだけ逃げ場が欲しい。
私 「すみません。主人を呼んでもらえますか?」
助産師 「ご主人さん?うん。呼ぶわね。」
詰所で電話する助産師の声が聞こえる・・・
「奥様が呼んでますので、こちらへ来てもらえますか?
いえ、まだ出産って訳ではないのですが・・・はい・・・」
こんな内容だった。
そうか・・・。
こんなに痛いのに、やっぱりまだ出産にはならないのか。
今 陣痛が来たら出産までどれくらいだろう?
初産は長いらしいからなぁ・・・。
それまで我慢出来るかな?
あぁ・・・また呼吸が乱れてきた。
副院長
「ainさん、あふぅ でも良いのよ。あふぅ、あふぅ」
「あふぅ」の呼吸に合わせて私の腕をポン、ポンと叩いてくれた。
このリズムは忘れてはいけない!
と、私も胸をポン、ポンと叩きながら呼吸。
しばらくして副院長は分娩室を退室。
どこに行ったんだろう?
旦那様、まだ到着しないのかな?
・・・やばい。この呼吸も辛くなってきた。
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
ポン、ポンのリズムで呼吸
1:30(?)
あ・・・病院の入り口のセンサーが鳴った。
旦那様やっと到着したんだ・・・。
この時の私は激痛に負けて呼吸が乱れないように
ポン、ポン叩いていた胸を力いっぱいバシ、バシと叩くようになっていた。
入室した旦那様。
私の異常な行動を見て、この状況が分からずビックリした表情をしている。
説明したいけど喋る余裕がない。
とりあえず私の横に来た旦那様。
胸を叩きながら呼吸する私に合わせて、一緒に呼吸してくれた。
副院長が入室。
モニターを見て
「あら、○○してるじゃない。出産するよ」
専門用語で分からなかったけど、陣痛の波形が出てるって事を言ったんだと思う。
旦那様も私も「は?」って感じだった。
ついさっき、助産師が出産はまだだと言ったのに・・・。
え?じゃぁ、これって私の陣痛?それとも促進剤の陣痛?どっち!?
私の横に来た副院長。
「陣痛の痛さに比べれば、注射なんて可愛いもんでしょ?」
私 「あふぅ、あふぅ・・・両方 嫌っ」
副院長 「はは。上等」
そう言うと、副院長は退室した。
慌てて旦那様は私の実家に連絡
点滴のプロスタルモンFが終わり、アトニンを追加。
1分間の激痛、数十秒の静寂。
眠気と陣痛が交互に来る。
助産師がお産の準備を始めていた。
あれ・・・?何かモコって・・・何かある。
痛いのと同時に股間に熱いものを感じ、不思議と気張りたくなる。
あ!これが「いきみ」か
なるほど。ウ○・・お通じに似ているわ(笑)
事前に「いきみ」たくなっても「いきむな」と聞いていたので
しばらく我慢していたのだけど、どうしてもいきみたくなり
思わず「出る」・・・って言っちゃった(笑)
慌ててタオルで股間をグっと押さえる助産師
押さえてくれると少し楽になれた。
陣痛が治まると、お産の準備
陣痛が来ると、タオルで押さえる
これを何回か繰り返していたが、
押さえるタイミングがだんだん間に合わなくなってきて
我慢出来ずにいきんでしまった。
一瞬ピリっと痛い感じがして、生温かいのがドバーっと出たのが分かった。
しっかり破水したんだ。
助産師にかかったらしい。スミマセン
いつの間にか分娩室には研修生が2人来ていて、
急ピッチでお産の準備をしていた。
踏ん張るための足置き台を用意したり、私の両脚に滅菌袋を(ドレープ)履かせたり
ライトとか、注射や点滴とか・・・色々!
研修生
「出産したら赤ちゃんをここに(私のお腹の上)置きますから、
このシートと赤ちゃんは絶対触ったらダメですよ!」
準備完了後、助産師が いきんでも良いよ!と言うので
慌てて1回いきんでみたが上手くいかず・・・
研修生
「今先生を呼びましたからねー!しっかりいきまないと、先生怖いですよ~」
院長が入室。
助産師に何か指示してる・・・なんだろう?
ん?助産師が手にしているのは・・・もしやシビン!?
うがw∑( ̄Д ̄;)
人生初の尿道カテーテルでした。(すぐ抜いたけどね)
陣痛が来たので いきんでみた。
でもやっぱり上手くいかず・・・。
院長
「足はここ!股を閉じない!脚をウネウネしない!お尻を持ち上げない!
目を閉じない!痛みから逃げるな!!」
確か、こんなこと言ってた。
この状況で沢山のことを言われても理解出来ないよ
陣痛が治まったので呼吸を整える。
この時ってね、本当に少しも痛くないの。
だから眠くて眠くて
「寝たら陣痛が遠のくから、寝ちゃダメです」と言われたのを思い出し
必死に目を開けようとしていた私は白目を剥いていたんだって(怖)
研修生
「もう髪の毛が見えてますよー」
!?!?!?!?
髪の毛!?向日葵の!?マジ!?
想像以上に早い展開でビックリ。
陣痛が来た。
院長
「大きく深呼吸して、吐いて、もう1回深呼吸、はい!!(息を)止めて!!
・・・違う!!顔に力が入ってる!あせらないの!!
赤ちゃんが息できなくて苦しいよ!」
陣痛が来て、でいきめるチャンスは1~2回。
院長の言葉を頭で理解しようとしたが、何が何だか分からなくなってきて
途中でいきみをやめ、真顔で
「私はどこに力を入れればいいの?」と質問した
院長 「お腹!」
だよね~ 私混乱してるわ。やばい。
呼吸を整え、休憩。
少しだけ眠っても良いかな?やっぱダメかな・・・? ←白目中。
あれ?今病院の入り口のセンサーが鳴った?
お父さんと お母さん、間に合ったのかな・・・?
あぁ・・・陣痛来た。
院長の言葉を思い出しながら いきむ。
院長
「お尻を下にドンと落として、足はここ!!(太股を)クネクネしない!
体の軸がズレてる!少し左へ行って!そうです!!」
院長の言葉は激しいし、太股をバチバチ叩かれながら叱られたが、
意識がモウロウとしていた私には有難く思えた。
4~5回ほどいきんだ頃、股に何かガッツリ挟まってるのが分かった。
もしかして・・・頭?・・・これ頭だ!
院長、何で注射なんか持ってるの?
あ!!!麻酔!!会陰切開だ!!!
NOOOOOO∑( ̄ロ ̄|||)
チクっとして、パチンって音が聞こえた気がした( ̄д ̄)
院長
「はい!次で出るよ!変にいきむと 赤ちゃんが苦しいだけだよ!
ウ○コが出てもいいから!」
ウ○コは出したくないけどよ(苦笑)
次で出るって事は、もう出産なのか??
陣痛が来た。
院長
「大きく深呼吸して、吐いて、もう1回深呼吸、はい!!止めて!!」
産道で苦しい思いをしている向日葵のために
出来るだけ落ち着いて、股を広げ、お尻を落とし、体を安定させて
思いっっっきり いきんだ。
ズル・・・っ。
生温かいのが出て行った。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
だって、目の前に赤ちゃんがいる・・・。
「向日葵?」
「向日葵ぃ!」
やっと逢えたね!!
毎日のように苦しい思いをさせて、いきみも下手で
「ごめんね!!」
今日まで耐えてくれて
「ありがとう!!」
「頑張ったね!!」
「向日葵!!」
7月5日 午前3時3分
3564gの女の子 出産。
お腹の上に向日葵を乗せてくれた。
「触るな」と言われていたのに、向日葵を抱きしめたくて
思いっきり手を伸ばしたが研修生に阻止されてしまった
院長
「胎盤を出すから、少しいきんで。」
少しいきんだが、麻痺していて胎盤が出たのか分からなかった。
こうして無事に出産できました
が・・・
連日の薬物投与、寝不足、不安から解放されての喜び。
自分でもビックリするくらい、ハイになっていた。
この分娩室にいる全ての人へ、大声で
「有難うございました!!」
「注射が苦手ですみません!!」
「旦那様、立ち会ってくれて有難う!!」
この後さらに暴走。
世の中には出産した赤ちゃんを用水路へ捨てたり
公衆トイレで産み落としたりと、酷い人もいるでしょ?
こんなに痛くて苦しい思いをして産んだのに!
こんなに感動するのに!!
こんなに小さくて可愛い命に
そんな事するなんてありえない!!
・・・と、だんだん怒りが込み上げて来て、
助産師と研修生に、この怒りを分かってもらいたくて
必死に喋っていたような覚えが・・・
喋るだけ喋ったら気が済んだ(笑)
私 「先生、胎盤見たいんですけど」
院長 「胎盤?・・・・はいっ」
コンビニ袋に赤ワインでも入っているような
白くて薄紫色の胎盤を、両手で広げて見せてくれました(^^)
何かね、大きくてブニョブニョしてたよ(笑)
会陰切開したので、縫合。
院長以外は退室。
部屋が静か過ぎて落ち着かなかったので
院長に質問してみた。
「先生も子供産んでみたい?」
「俺?やだよ。痛いもん(笑)」
「先生・・・チクチクと痛いんですけど」
「我慢して(笑)」
縫合終了。(4針)
助産師が産後の処置をした後、旦那様が入室。
タオルに包まれた向日葵も来たので、一緒に写真を撮ってもらった。
気持ちが落ち着いたので両親を呼び、5人で撮ってもらった(^^)
私に投与した促進剤プロスタルモンFが何故あまり使われないのか。
アトニンを3袋ほど使用すると胎児が頻脈になり
そうなると帝王切開での出産になるから
プロスタルモンFを使うまでに至らないとか。
こんだけの促進剤を使ったのは私が初めてだったらしい。
この産婦人科に伝説を残しちゃった
「陣痛促進剤」で検索すると、結構怖い内容が書かれてあるよ。
気になる人は検索してみて
向日葵が元気でいてくれたから普通分娩で出産できました。
本当に頑張ったね。向日葵
そして・・・
向日葵、1歳の誕生日おめでとう
たっちが上手に出来てるね
うちの娘も一歳過ぎたら、どんどん出来ることが増えてきて成長を実感してます
これから歩き出すとますます目が離せなくなりますよ
やっと1歳です
色々と大変だったけど、1年なんてあっという間ですね
1歳になったのは凄く嬉しいんだけど、
あのムニムニしてた頃の向日葵は、もぅ見れないんだなぁ・・・。
って思うと、少し寂しいですね。
向日葵は まだ摑まり立ちの段階です(^^)
立ってるように見えるこの画像。後ろにソファーがあるでしょ?
そこに軽く腰掛けてます(笑)
Sちゃんは、もぅ歩けるようになったんですね
向日葵も早く歩けるようにならないかな~♪
一緒に歩いてお散歩したい
ところでお産の時ってやっぱり旦那さんが立ち会ってくれた方がいいんでしょうか?
僕だったら立ち会ってあげたいと思うんですが、女性としては見られたくないっていう抵抗感みたいなものがあるのかな?って考えたりして・・・。
立ち会った方がいいのか否か結構疑問だったんですよね~
率直な御意見を聞かせていただければ!
読んでくれて有難う(^^)
私、文章を書くのが下手だからさ
緊張感とか大変さとか、少しくらい伝わったかなー?って心配してたんだ
ダンサー様のコメントで少し安心した
お産の時は立ち会った方が良いよ!
パパにとっても、ママにとっても、これは立ち会った方が絶対いい!!
ママ的には、心細いから一緒にいて欲しい・・・じゃなくて、
パパが一緒に呼吸をしてくれるのが本当に凄く助かるのよ。
サポートが無いと、鯉がエサを食べてるみたいに口をパクパクさせて呼吸したくなり
こうなると過呼吸になるから
パパが隣りで ゆっくりと呼吸してくれると、それに合わせて呼吸が出来るんだ~
パパはママのサポート以外にも、赤ちゃんがこの世に出てくる瞬間を見れるわけさ。
これはママには見れないし、これを逃すと一生見れないものだから
立会い出産は出来るだけやった方が良いよ。
「見られたくない抵抗感」
こんなものあの瞬間には微塵も感じません(笑)
まず他人に向かって股を広げている時点で、それは無いね(爆)
隊長が立ち会える状況なら、そうした方がいいよ
世の中には立ち会いたくても立ち会えなかった人も沢山いるんだから