ハナミズキ便り

日常の何気ない思いや出来事を自由気ままにつづります。

春うららの小出川

2021年04月11日 | 花の絵日記

川辺の土手を黄色の花が染めている

細身のすらりとした茎に小さな花を美しくまとい

暖かい風が通るたびに嫋やかに揺らめいています

 

まばゆく輝く春の色

命の輝きの色

訳もなく気持ちが躍ります

 

 

この黄色の花の名は西洋芥子菜

よく似た西洋油菜は茎に巻き込む形で葉がつきますが

この花は茎から離れて葉がついています

 

 

大群落もあれば小群落もあります

花言葉は「小さな幸せ」

ふんわりとした春に相応しい花言葉に思えます

 

 

黄色の花の周りは

うららかな四月の陽気に誘われた蝶たちの

恋の舞踏会場

 

つかず離れずひらひらと舞う二匹の蝶

果たしてこの初恋のなりゆきは

どうなるのでしょうか

 

 

やがて、恋人たちは風に乗り

川辺の芥子菜の彼方に飛んでいきました

 

 

芥子菜の小径は染井吉野、寒桜、大島桜の桜並木に続きます

あでやかに、零れるように、小径を花で覆います

春に歩けば桜に心癒され

蝶や水鳥たちの仕草に和む花の小径

 

 

この道は「花の小径」

この町の人から親しまれている散歩道

四季折々の花たちが自然の周期に合わせ

時が来れば

美しい花を咲かせてくれます

 

 

日めくりを捲るように

桜の花びらがひらひらと舞い落ちて

春の日が通り過ぎていきます

 

 

時は過ぎて行こうとも

この豊かな自然は未来の子供たちへの遺産

大事にする気持ちは、いつまでも、いつまでも、変わることはありません