ハナミズキ便り

日常の何気ない思いや出来事を自由気ままにつづります。

ネモフィラの願い

2021年04月22日 | 花の絵日記

松田町西平畑公園のネモフィラが見ごろに

 

淡いブルーの小さなお椀のような花が暖かい日差しを浴びて

テニスコート3面程の広さの斜面にてんこ盛り

 

ネモフィラのお花畑には富士山や酒匂川流れる松田町の絶景が

望めるところにベンチが設けられ

花と景色のコラボの最高のハーモニーが心ゆくまで味わえます

 

 

可憐、清々しい心などの花言葉を持つネモフィラは

『 Baby Blue eyes 』の別名があります

 

和名は瑠璃唐草(るりからくさ)、とても可愛い名前です

どの名も言葉のイメージや響きから

これほどぴったりの名前は無いでしょう

 

 

こんなに気持ち良いお天気の日は

花に集まるミツバチさえも

蜜を集めるお仕事を忘れ

居眠りしているのか

花のベンチで寛いでいます。

 

 

働きづめはたいへんだから

たまにはゆっくりするのもいいはず

そんなミツバチの独り言が聞こえてきそうな昼下がり

 

 

若葉の鮮やかな緑がまぶしい松田の山並みを背景に

鯉のぼりが雲一つない空を泳ぎます

 

 

もはや初夏と云っても間違いではないような陽気

晴れ渡る大空に気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼり

 

それなのに

コロナ感染者がうなぎ上りで増える今の状況では

心の底から喜ぶことはできません

 

毎日、毎日、テレビ報道で知らされますが

これまでの経験を踏まえて先を見越した予防策を

どうして執らなかったのでしょう

 

ようやく緊急事態宣言が発令されるようです

ネモフィラの花言葉にポジティブなものもあります

”どこでも成功”

 

今回の緊急事態宣言に伴う措置が功を奏し

感染拡大の波が静まりますようにと

願うばかりです

 


春うららの小出川

2021年04月11日 | 花の絵日記

川辺の土手を黄色の花が染めている

細身のすらりとした茎に小さな花を美しくまとい

暖かい風が通るたびに嫋やかに揺らめいています

 

まばゆく輝く春の色

命の輝きの色

訳もなく気持ちが躍ります

 

 

この黄色の花の名は西洋芥子菜

よく似た西洋油菜は茎に巻き込む形で葉がつきますが

この花は茎から離れて葉がついています

 

 

大群落もあれば小群落もあります

花言葉は「小さな幸せ」

ふんわりとした春に相応しい花言葉に思えます

 

 

黄色の花の周りは

うららかな四月の陽気に誘われた蝶たちの

恋の舞踏会場

 

つかず離れずひらひらと舞う二匹の蝶

果たしてこの初恋のなりゆきは

どうなるのでしょうか

 

 

やがて、恋人たちは風に乗り

川辺の芥子菜の彼方に飛んでいきました

 

 

芥子菜の小径は染井吉野、寒桜、大島桜の桜並木に続きます

あでやかに、零れるように、小径を花で覆います

春に歩けば桜に心癒され

蝶や水鳥たちの仕草に和む花の小径

 

 

この道は「花の小径」

この町の人から親しまれている散歩道

四季折々の花たちが自然の周期に合わせ

時が来れば

美しい花を咲かせてくれます

 

 

日めくりを捲るように

桜の花びらがひらひらと舞い落ちて

春の日が通り過ぎていきます

 

 

時は過ぎて行こうとも

この豊かな自然は未来の子供たちへの遺産

大事にする気持ちは、いつまでも、いつまでも、変わることはありません