クサヤの森林浴

里山でのこんな旨い話もありました。
友人夫婦と一緒に里山でお茶でも飲もうということになりまして、
周辺のハーブを３種類位摘み、ブレンドして御馳走しようと言っておりましたが、
何を血迷ったか突如、趣向を凝らしてクサヤパーティーなる物をしよやないのとのたまいだした。

里山のおいしい空気の中で、芳しいクサヤを焼いて皆で楽しむというのは、
なかなか風流な事やないのという事らしい。
なんちゅうセンス？？

クサヤというのは、関西圏では殆ど話題に出て来ない代物で、
多分そこらのデパート、スーパー等へ行っても見かけないと思われる。

当ボスは、昔関東方面で喰った事があると言うことで、
結構美味であったと記憶しているらしい。

大した舌してないし、鈍感やし、どんな味だったのやら。

そんなこんなで、友人が出張の帰り羽田空港でクサやを買ってくることとなり、
いよいよクサヤパーティーなる物が開催される運びとなったのでした。

いざ取り出して焼き始めると、みな一斉にノケゾッタ。
う～む、こ・や・つ・め。とっとっとっと・・・なんやニワトリかぁ。
一同パニック。

なに慌てますの、なかなかエエ匂いして来たやないの。

それでも怖いもの喰いたさで一つまみ、長～い箸で突っついたものの、
これまた、とっとっとっと・・・。

話題は、さっさと饅頭とハーブティーへと変っていったのでありました。
かくして、旨そうなクサヤちゃんは全て我が胃袋へと収まることと相成ったのでした。
何という美味、クサヤも森林浴できてさぞ満足であっただろう。

今度はトロ箱一杯買うてきてや。

誰が買うて来るかい。
二度と見たぁ～無い。