転んでもただでは

オイラの遊び道具の一つにロープがあります。
一番好きなのは、スリッパカジカジとか空きペットボトルを手で叩きつけてドンガンガラガラ音をさせ、
あっちこっち跳ねまわして遊び最後には蓋を開けて口の部分をカジカジする事です。
これ等は一人で遊べますが、ロープの場合は二人必要です。

いわゆる綱引きというやつです。
オイラは口でしっかりと噛み付いて放しません。
アヤツ目が引っ張ったり振り回したりしてもスッポンのように噛みついたままです。
ロープに引っ張られて頭も一緒に振られると段々興奮してきて思わずうぅ～うと唸ります。

はたから見てると警察犬が犯人の腕に喰らいついて絶対放すもんかといった状態にみえるでしょうね。
それ程の迫力が有りますが、これはあくまで遊びなので、
ロープには噛み付きますが人に危害を与えたりはしません。
最後にはお座りをして一礼をして終わります。

また、ロープ遊びでも知恵の輪みたいに頭を使って遊ぶのもあります。（表題写真）
さてどこからほぐしていこうかなぁ～。


外では散歩の途中で時たま、溜池の土手の斜面とかを利用して草滑りをして遊びます。
そんなに長い斜面でなくてもいいですが、
身体を横に倒してそのまま斜面を斜めに横切って下の方へずり落ちて行きます。

或る日、溜池の少し草が多い土手の斜面で草滑りをしている時に、
途中で突然止まって立ち上がり、草叢の中へ顔を突っ込んで何やら探っておりました。
そして何かウキウキしながら土手の上に上がってきました。
どうも口の中の様子がモグモグしてるみたいなので、
口をガバッと開けて手を突っ込んで探ってみますと何もありませんでした。
でも直にまたクチャクチャやっております。
それでもう一度口の中を手でくまなく探すと舌の下に何か隠していました。
取り出してみると鳥の骨のようでした。
猛禽類の食べ残しの骨が落ちていたのかもしれません。
鳥の骨はお腹の中で突き刺さるといけないので直に池の中へ放り込んでしまいました。

転んでもただでは起きないところまでは上手くいったが、その後が上手くなかった。
鳶に油揚げ状態で骨折り損の草臥れ儲けであった。
今度は舌の下じゃなくって、口の中の隠し餌袋にでも放り込んで見つからないようにしてやろう。