カジカジ

何処からか冬物の毛糸のソックスをくわえて来て、何時ものソファーの上で遊びだした。
暑いから毛糸のソックスに穴を開けといてあげよう。
カジカジ、カジカジ。

カジルものは何でもという訳では無くて、
ソックスとかスリッパとか足回りのものが好きみたいです。
そう言えば、素足でいるとその足を良くなめに来ます。
何か足周辺部には美味しそうな匂いとかがするのでしょうか。

前歯で引き千切る様にカジカジと、
奥歯でこすり切る様にカジカジと、
段々と恍惚とした顔になってきます。


野生動物と見れば、硬い骨なんかもかじって食べますから、
その歯の噛む力というのは、もの凄いものが有ると思います。
甘え噛みで終わればいいが、本気で噛まれた日にゃ大怪我となります。

悪い事ばかりではなく、
適度に硬いものをカジカジすることで、歯磨き効果があるということです。
歯の機能を維持する事で、身体全体の健康維持にもなるということでしょうか。
長生きの秘訣でもある訳ですね。
人も同じでしょう。

スリッパを取って逃げると、後から人が追いかけて来る。
これは一種のゲームで、
遊びの主導権がワンちゃんにあって何時までも飼い主と係わっていたいという願望です。
素っ気無く取ると面白くない顔をしますが、
取るぞ取るぞと近づいて行くと、
取られまいとしてカジッタリ、手でスリッパを押さえつけ楽しそうに防御します。

今度は、どんな遊びをしてやろうか。
カジカジ、カジカジ。