ニッポン前へ

本日はちと寒いですが、
五月晴れの日にセミの声を聞いたので衣替えをしました。
自然のサイクルはなる様になっていくもんですね。

何の脈絡もなく話を進めますが、
原発推進派の人にとっては気分を害するかも知れないので注意して下さい。
先日観たテレビ番組の中から２つの話題を組み合わせて見ました。
「地中熱利用システム」と「モビケーション」です。

「地中熱利用システム」とは、地中５ｍまで特殊なパイプを埋め、
地下の約16℃の地中熱（地熱）エネルギーで、夏、涼しく、冬、暖かい、電気を使わない空調システムです。
地熱発電と違い温泉地でなくても設置可能で、
被災時の仮設集合住宅とか学校や公共施設等の空調で電力を大量に消費する場所には効果的なシステムです。

また、「モビケーション」とはデンマークで実施されており、
これは造語で、国・企業・労組が一体となって
失業者を訓練（education）し、環境分野などの成長産業に
移動（mobility）させる“モビケーション”という戦略です。
これにより、産業の新陳代謝を活発にしています。
具体的には、デンマークが脱原発で風力発電を軸にした再生可能エネルギーへの転換を図った事で、
風力発電に携わる技術者を育成する為の訓練を職業訓練学校で修得させ、即その分野での就職を可能としています。

東北地方の復興に向けて誰もが考えることは、
将来の日本の国づくりに向けて、先ずはこの東北地方から優先的にモデルとなる地域を作り上げていくと言う事です。
今までは「おらが村さの議員様がおらが村さの為に公共事業を取って来た」
そして「おらが村さの為に金を国から取って来る事が、実力のある偉い議員様」であった。
確かに国民平等に補助金なりを頂けるのは有り難い事ですが、
この際、時期を区切って補助金等を優先的に東北地方でまとめて使い、新しい国造りに役立てるという手もありそうです。

国造りには物凄く色んな事が考えられてワクワクする人達が大勢いる事でしょう。
一部政治家には残念ながらその様な事に無頓着どころか足枷になっている政治屋がいる事も事実です。
政治家にとっては夢を国民に見せる絶好の機会だと思うのだが「平安ボケや利権」の湯舟からなかなか抜け切れないんでしょうね。
もう一ちょ、この際、国会議事堂を復興の地に持って行ってはいかがなものでしょうか。
「復興は現場で起きてるのだ！！」

再生可能エネルギー一つにしても幾つもの方式がありますが、
とに角、国と民間が一体となって実用化を前倒し推し進める事です。
その内の一つが、この「地中熱利用の空調システム」です。
東北地域に大々的に導入することで導入コストも安くなり、東北以外の地域でも補助金無しでも安く導入できる様になるでしょう。
一地域を集中的に動かす事でその他も順次活発化していく筈です。

となれば、「モビケーション」の対象となる環境分野の成長産業の一つとして考えられるのが、
この「地中熱利用の空調システム」と見ることもできます。
ここでめでたく２つの話題が組み合わされる事となりました。

長くなりましたが最後に、
何も原発の電気でヘアドライヤーを使いたくはないですよね。
風力発電の電気だときっと良い風が来るに違いないとは思いませんか。