筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

9月6日は「烏(カラス)の日」 万葉集/巻7-1263 2024年

2024年09月06日 | 00.今日は何の日

9月6日は「烏(カラス)の日」です。
万葉集には、烏(カラス)を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で生き物を詠んだ  烏(カラス) の歌です。

万葉の時代も、「烏(カラス)」と呼ばれています。

万葉集/巻7-1263  作者/不明

朝烏(あさがらす)   早くな鳴きそ  わが背子(せこ)
                         朝明(あさけ)の姿   見れば悲しも 

【意味】夜明けを告げる朝烏 そんなに早く鳴かないで
    いとしい人が目を覚まし
    急いで帰って行く姿 見ると悲しくなるじゃない

 ※「な鳴きそ」〈な~そ〉禁止。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「からすの日」の由来は、全国のカラス好きの人々が集い、日本初とされるカラス雑誌『CROW'S』を発行する「カラス友の会」が制定。 日付は「9」と「6」で英語でカラスを意味する「クロー=CROW」と読む語呂合わせから。

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9月4日は「鯨(くじら)の日」 万葉集/巻17-3893  2024年

2024年09月04日 | 00.今日は何の日

9月4日は「鯨(くじら)の日」です。
万葉集には、鯨(くじら)を詠んだ歌があります。


今日は、生き物を詠んだ  鯨(くじら) の歌です。

万葉の時代は、「鯨魚(いさな)」と呼ばれています。

万葉集/巻17-3893  作者/不明

昨日(きのう)こそ  船出(ふなで)はせしか  いさなとり
               比治奇(ひじき)の灘(なだ)を  今日見つるかも 

【意味】昨日港を出たばかりだと 思っていたのにもう今日は
    比治奇の灘を見てしまったよ 月日の経つのは速いなあ

 ※枕詞:いさなとり
 ※「船出はせしか」〈せ〉サ変動詞・未然形。〈しか〉過去、
                                    〈こそ〉の結びの已然形中止法。逆接。
 ※「比治奇の灘」〈響(ひびき)の灘〉という地名が福岡県北九州市北方
                         と兵庫県高砂市南方にあります。 どちらか不明
 ※この歌は、大伴旅人(おおとものたびと)が大納言に任命されて
       太宰府から京に行く際に、従者の一人が詠んだ歌です。

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「くじらの日」の由来は、「く(9)じ(4)ら」の語呂合わせで、1993年に京都で開催された国際捕鯨委員会(IWC)を記念して、日本捕鯨協会を始め、大日本水産会などの25団体が制定。

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8月11日は「山(やま)の日」 「筑波山(つくばさん)」 2024年

2024年08月11日 | 00.今日は何の日

8月11日は「山(やま)の日」です。
万葉集には、山(やま)を詠んだ歌があります。


今日は、自然を詠んだ  (やま) の歌です。

万葉集から、「筑波山(つくばさん)を詠んだ歌を紹介します。

万葉集/巻9-1754  作者/高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)歌集より

今日の日に  いかにかしかむ  筑波嶺(つくはね)
                        昔の人の   来(き)けむその日も 

【意味】今日に匹敵するほどの 楽しい日などあるものか
    昔の人が筑波嶺 来たといわれるその日でも

 ※「いかにかしかむ」〈いかにか〉反語。
                      〈しか〉未然形。匹敵する。肩を並べる。〈む〉推量。
 ※「けむ」過去の伝聞。たという。

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、筑波山/無料(フリー)写真素材を使用


「山の日」の由来は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日です。 2016年にできた、比較的新しい祝日です。 長い歴史を持つ海の日が祝日になったことで、山岳団体や自然保護関係者から「山の日も制定したい」という希望があり、祝日になりました。

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8月10日は「苔(コケ)の日」 万葉集/巻2-0228 2024年

2024年08月10日 | 00.今日は何の日

8月10日は「苔(コケ)の日」です。
万葉集には、苔(コケ)を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で植物を詠んだ  苔(コケ) の歌です。

万葉の時代は「苔(コケ)・蘿(コケ)と呼ばれています。

万葉集/巻2-0228  作者/河辺宮人(かはへのみやひと)

(いも)が名は  千代に流れむ  姫島(ひめしま)
                      小松がうれに   蘿生(こけむ)までに 

【意味】いとしい人の名は末永く 伝わるだろう 姫島の
  小松の先が大きく伸びて 苔むすようになるほどに

 ※「姫島」淀川河口付近にあった島の名。
 ※「名」評判。
 ※「流る」しだいに広がる。伝播する。
 ※「うれ」木の枝や草の葉の先端。
 ※「蘿」サルオガセ。樹皮に付着して糸屑状に垂れ下がる


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「苔の日」の由来は、宮崎県の服部植物研究所の初代所長の服部新佐博士、二代目所長の岩善之助博士の誕生8月10日、そして誕生花が、ということでこのを「コケの日」として認定をいただいたとのこと。

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7月29日は「世界トラの日(World Tiger Day)」 2024年

2024年07月29日 | 00.今日は何の日

7月29日は「虎(とら)の日」です。
万葉集には、虎(とら)を詠んだ歌があります。
虎(とら)は中国や朝鮮半島にいましたが、万葉の頃は絵や毛皮などでその存在を知っていたようです。生きた虎が日本に初めて運ばれてきたのは、平安時代だと言われています。


今日は、万葉集で生き物を詠んだ  虎(とら) の歌です。

万葉の時代も、「虎(とら)」と呼ばれています。

万葉集/巻16-3833  作者/境部王(さかいべのおおきみ)

に乗り  古屋(ふるや)を越えて  青淵(あおぶち)
       蛟竜(みつち)捕り来(こ)む   剣大刀(つるぎたち)もが 

【意味】に跨(またが)り古家(ふるや)の屋根を 軽く跳び越え真っ青な
    淵の蛟竜(みずち)を捕りに行きたい 剣の太刀があればなあ

 ※「青淵」深く水をたたえて青く見える淵。
 ※「蛟竜」想像上の動物。水中に棲み、蛇に似て、
                      角(つの)と四つ足を持つ竜の一種。みずち。
 ※「剣大刀」〈剣〉両刃の刀。上代には刀剣はすべて両刃で、
                          刃物を総称して〈つるぎ〉とも〈たち〉とも言った。
 ※「もが」願望。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「虎の日」の由来 7月29日は、絶滅危惧種であるトラの現状を知り、保全のためにできることを考える「世界トラの日」です。 「世界トラの日」は、2010年にロシアのサンクトペテルブルクで開催された国際会議「トラサミット」で制定されました。

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