筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

7月19日は「桃の日」 万葉集/巻7-1356 2024年

2024年07月19日 | 00.今日は何の日

7月19日は「桃の日」です。
万葉集には、桃を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で植物を詠んだ  の歌です。

万葉の時代も、「桃(もも)」と呼ばれています。

万葉集/巻7-1356  作者/不明

(むか)つ峰(お)に   立てる桃の木   成らめやと
                         人そささやく    汝(な)が心ゆめ


【意味】むこうの丘に立っている 桃の木は実が成らないと
    人がささやき合っている 油断をしてはいけません

 ※「峰」丘。
 ※「桃の木成らめや」〈成る〉は恋が成就することを掛ける。
                                        〈や〉反語。
 ※「汝が心ゆめ」あなたの心を決して。
                                      〈動揺させるな〉などが省略されている。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「桃の日」の由来は、日付の「百」を「もも」と読むことから、1年で百の倍数の200日目に当たるこの日(7/19)を記念日としました。また、この時期は美味しい桃の出荷時期でもあります。
全国一の生産量を誇る山梨県の桃をPRすることが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

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7月15日は「海(うみ)の日」 万葉集/巻3-0306 2024年

2024年07月15日 | 00.今日は何の日

7月15日は「海(うみ)の日」です。
万葉集には、海(うみ)を詠んだ歌があります。


今日は、自然を詠んだ  (うみ) の歌です。

万葉集から、「伊勢の海(うみ)を詠んだ歌を紹介します。

万葉集/巻3-0306  作者/安貴王(あきのおおきみ)

伊勢の海の  沖つ白波(しらなみ)   花にもが
                    包みて妹(いも)が   家(いえ)づとにせむ 

【意味】伊勢の海の沖の白波 花であってほしいなあ
  包んで家に持って帰って 妻へのみやげに渡したい

 ※「花にもが」花であってほしい。〈もが〉願望。
 ※「家づと」家へのみやげもの。

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、伊勢志摩の海/無料(フリー)写真素材を使用


「海の日」の由来は、海の日が国民の祝日と定められる前にあった「海の日記念日」がルーツです。 「海の日記念日」は、1876年に行われた東北地方巡幸(じゅんこう)のおり、明治天皇が軍艦ではなく燈台巡視船「明治丸」に乗船し、7月20日に無事到着したことに由来します。

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万葉集/巻8-1518  七夕(たなばた) ら関する歌 2024年

2024年07月07日 | 00.今日は何の日

七夕(たなばた・しちせき)とは、季節の節目(節句)に行われる年中行事のことです。7月7日の夜に、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って1年に1回だけ出会えるという伝説にちなみ、日本各地でさまざまな行事やお祭りが行われています。万葉集には130首を越える七夕(たなばた)に関連する歌があります。


今日は、万葉集で 七夕(たなばた) に関する歌に触れてみましょう。

万葉集/巻8-1518  作者/山上憶良(やまのうえのおくら)

(あま)の川(がわ)   相向き立ちて  我(あ)が恋ひし
              君来ますなり  紐(ひも)解き設(ま)けな 

【意味】天の川に向かい立ち  私が焦がれていた人の
    舟でいらした音がする  紐をほどいて待ちましょう

 ※「来ますなり」〈ます〉尊敬。舟を漕ぐ楫の音が聞こえる、
  おいでになったようだ。
 ※「紐」着物の紐。
 ※織女の心を歌う。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、著作権フリーの画像を使用

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7月4日は「梨(なし)の日」 万葉集/巻10-2188 2024年

2024年07月04日 | 00.今日は何の日

7月4日は「梨(なし)の日」です。
万葉集には、梨(なし)を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で植物を詠んだ  梨(なし) の歌です。

万葉の時代も「梨(なし)」と呼ばれています。

万葉集/巻10-2188  作者/不明

もみち葉(ば)の  にほひは繁し  然れども
            妻(つま)(なし)の木を   手折(たお)りかざさむ 

【意味】いろんな色のもみじ葉が あるけど妻が私には
    ないから梨の木を折って 髪に挿して飾りましょう

 ※「妻梨」〈妻なし〉と〈梨〉を掛けていう。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、「梨の実」Canvaのフリー写真素材を使用


「梨の日」の由来: 7月4日の日付より「な(7)し(4)」(梨)と読む語呂合わせから。2004年(平成16年)に制定。

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6月6日は「蛙(かえる)の日」 万葉集/巻4-0696 2024年

2024年06月06日 | 00.今日は何の日

6月6日は「蛙(かえる)の日」です。
万葉集には、蛙(かえる)を詠んだ歌があります。


今日は、万葉集で生き物を詠んだ  蛙(かえる) の歌です。

万葉の時代は、「蝦(かはづ)」と呼ばれています。

万葉集/巻4-0696  作者/石川廣成(いしかはのひろなり)

家人(いえびと)に  恋ひ過ぎめやも  かはづ鳴く
                    泉(いずみ)の里に   年の経(へ)ぬれば 

【意味】家に残した妻に焦がれる 気持ちの消えることはない
  カエル鳴くこの泉の里に 住んで一年過ぎたから

 ※「泉の里」京都府木津川市加茂町。


万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


「かえるの日」の由来: 制定したのは、「かえる友の会」 。 その会員である作家の矢島さら氏の発案により、かえるの泣き声である「ケロケロ」の語呂合わせで、6月6日を「かえるの日」と決めたのだそうです。

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