2月8日 は「つばきの日」です。
万葉集には、椿(つばき)を詠んだ歌があります。
今日は、植物を詠んだ 椿(つばき) の歌です。
万葉の時代も、「椿(つばき) 」と呼ばれています。
日本原産です。ヤブツバキ、ユキツバキが良く知られています。
椿は古事記・日本書紀にも登場し、古くから神聖な樹木として扱われていたようです。
万葉集/巻20-4481 作者/ 大伴家持(おとものやかもち)
あしひきの 八(や)つ峰(お)の椿(つばき) つらつらに
見とも飽(あ)かめや 植ゑてける君
【意味】峰々に咲く椿の花を 見飽きることがないように
どんなに見ても飽きようものか 植えたあなたという方は
※枕詞:あしひきの
※「あしひきの八つ峰の椿」〈つらつら〉を導く序詞。
※「八つ峰」多くの峰。重なり合った峰。
※「つらつらに」念を入れて。よくよく。つくづく。
※「見とも」たとえ見たとしても。〈とも〉接続助詞。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、「椿.」/無料(フリー)写真素材を使用。
「椿の日」の由来は、「つ(2)ば(8)き」の語呂合わせで長崎県五島市が、日本人の生活と文化に密接なつながりを持つ「椿」に焦点を当て、大事に守り育てていくために「つばきの日」が制定されました。