月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

長月のおたより

2019-09-13 17:33:00 | かんじるままに
台風15号の災害で被災された皆様へ
お見舞い申し上げます
今年はずっと 異常な天気が続いています
どちら様も くれぐれもお気をつけてお過ごしください

今宵は十五夜 空のご機嫌はいかがでしょう
長月を思う季節の お便りをお届けします

二十四節気の処暑が過ぎると
秋の気配が深まり始めるころです

有明や浅間の霧が膳をはふ   小林一茶

訳;朝早く出発しようと起きてくると
空には有明の月がかかって
います 浅間山のほうから流れてきた霧が
窓から入り込んで膳のあたりに低くまとわりついています

浅間の山が噴火した話は記憶に新しいですね 
山々も少しづつ秋へと向かって紅葉の便りが届いてまいります
 
9月の和名は長月、菊月、梢の秋です
白露(9月8日)草木に露が降りて白く光って見えるころ。
重陽(9月9日)菊重の節句とも言われます。

前の晩、菊の花に真綿をかぶせ
菊の露がついて香りを含んだ綿で肌をなでると
若さが保てると言われていました。

「中秋の名月」八月十五日の月を呼んできました
昔旧暦の八月は一年の中でも月が明るく美しいとされ、
平安時代から「観月の宴」が開かれました 

江戸時代になると
「収穫祭」として広く親しまれるようになりました

「秋の真ん中に出る満月」という意味合いから
旧暦八月十五日の夜の月のことを
『十五夜』・『中秋の名月』と指すようになったそうです 

今年は 中秋の名月は九月十三日(十四日は満月)です。
芋名月とも言われ、神様に豊作の御礼をする
大切な行事でした  尾花をいけて三方に月見団子、
秋の農作物(里芋)を供えます
10月の和名は神無月・時雨月・小春月・初霜月

十三夜(10月11日)豆名月・栗名月です。
片見月とよばれて どちらかだけを眺めることは
忌み嫌われていました
どちらも見られるとよろしいですね

今月の 銀座菊廼舎様のディスプレーのテーマは

ふくろうと秋橙 です。

楓が紅葉して美しい姿を見せ 
菊の花も秋の色を添えています
秋のみのりを感じる栗の実をふくろうが見つめています

古来縁起の良い鳥とされており
「福老」幸福に歳をとる意見合いがあり 
商売繁盛の守り神として商家のみならず一般のご家庭にも
好まれる置物です 目がくりくりっと愛らしい表情の梟。
今年もどうぞ可愛がってください。

秋色へ そしてゆっくりと初冬へと季節が変わるころ
自然界の驚異の中にあっても、
季節を楽しむひと時でありますように

Good day and Peace and Love




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