二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

10月06日(日) SDP(H) 第2戦

2024-10-07 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/padres-vs-dodgers/2024/10/06/775322/final/box
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775322
https://sports.yahoo.com/mlb/san-diego-padres-los-angeles-dodgers-441006119/

 前回から体調不調で更新を停止していましが、再開します。

 総評:
・先発が序盤に崩れる。     初回に1失点、2回までに3失点。    LADはポストシーズンに進出する平均的なチームの先発投手のレベルすら満たせていない。
・投手全体の被本塁打率が高い。 HRが出にくい球場と言われているドジャースタジアムで6被HRは多すぎる。SDPはリードしているので打席内でリラックスして打っている。
・初回からビハインドの状態で打線が沈黙。 まともな先発投手陣がいたら、最低でも互角の戦いが出来たであろうに、全試合ビハインドである。

  ポストシーズンにおける先発の役割はQSではなく、レギュラーシーズンから出力を上げて「0(ゼロ)」を並べること。
 初回から、しかも、(Homeなので) 自チームが攻撃する前に既に失点するのは、絶対に避けなければいけないことだ。
 LAD先発陣はそれはもちろん、三者凡退すら少ない。常に初回に苦しみ、相手にリードを与え、試合の主導権を奪われてしまう。本当に情けない (山本由伸含め)。

  そして、レギュラーシーズン中の傾向通り、簡単にHRを許し、試合の流れを1球で変えてしまうこと。(HRは野手が関与できず、相手チームの士気を上げてしまう)
 先制点は、相手打線で一番注意しないといけないTatis Jr.に打たれたのは、なんとしても避けなければいけないかった。
 追加点の2点HRも8番Peraltaだった。2-1[4]☓ 低めのE SL 普段なら悪い球ではなかったが、2球目と全く同じ球種とロケーション、つまりゾーンに投げた球は全く同じだった。
 すくい上がられ、致命的な3点ビハインドとなってしまう。8番打者に打たれるなんて、恥もいいいところだ。
 (David Peraltaは今季91Gで8HR、Brl% 5.5 にしか過ぎない。)

  そもそもJack Flaherty [28-358d] はDETからLAD移籍後、成績が悪化していた。
   ERA  AVG  WHIP ERA+ S%  P/IP  BA  OBP SLG  OPS BAbip HR% SO% BB%
DET 2.95  .211  0.96  138 .650 15.74 .211 .253 .372 .625 .278 3.6% 32.1% 4.6%
LAD 3.58  .245  1.28  108 .620 17.48 .245 .309 .420 .729 .301 3.9% 26.1% 8.1% 
  + 0.63 +.034 +0.32  - 30 - 30 +1.74 .034 .056 .048 .104 .023 0.3% -6.0% +3.5%

 球速も低下しており、登板前から怪我を抱えているのではと懸念されていたくらいだ。
  レギュラーシーズンの穴埋めとして大きく貢献したが、ポストシーズン投手としては約不足だった。(通常、チームのベストの投手、リーグを代表する投手が先発)
 LAD先発投手陣が健康で本来の成績であれば、バックアップに回っていただろうし、そもそも先発の補強はなかっただろう。
 彼の厄介な性格も、今日のようなSDP戦では試合が荒れることになり、逆効果になってしまった。ただ、投球内容は試合が壊れるほどではなく、なんとかまとめてくれたと言える。

 試合の全体の流れでは、Flahertyの後を受けたBandaがタイムリーを許したのが致命的だった。1-3[2点差] → 1-4[3点差]
 
大谷翔平

第一打席
第二打席
第三打席
第四打席

  打席内容関係なく、大谷翔平が昨季手術を受ける怪我を負わず健康で、今季二刀流を続けていたら・・・と夢想せずにはいられないほど、先発投手陣が酷すぎる。
 大谷が健康であれば、山本由伸の代わりに第一先発を任されていただろう。しかし、ちょっと待って。それだとあまりにも、LAA時代と同じじゃないか。
 投手:大谷が7回無失点、打者:大谷がHRを打たないと、LAAは勝つ可能性がない・・・あれ?LADに移籍したにも関わらず、どうして大谷依存が(仮定の話でも) 激しすぎるのか?

  これは全て昨オフの編成部長のフリードマンの補強だけではなく、過去のスカウティング、選手獲得、育成、能力開発、の方針そのものに問題があることが露呈しているのだ。
 これは彼の出身球団であるALのタンパベイ・レイズも同様の問題が発生していることで、さらに明確になった。
  “ピッチデザイン”で選手の能力の限界を押し上げても、身体的限界(構造的限界)は超えられない。人間の体は限界に達すると壊れてしまう。
 現在、ピッチクロックの影響で、常に投手は投球を急かされ、休む間がない。打撃陣が間抜けだと、10球未満の休憩時間で次の回のマウンドに登る羽目に。
 能力の上限値が上がっても、稼働率が半分になったら意味がないのである。もちろん、選手寿命も。
 今のようなやり方では、契約している選手は多くても、稼働している選手はごくわずかという、極めて経営効率の悪い先発投手の運用となってしまう。
  
  あと、先発投手陣に左腕がいないのもポストシーズンには致命的だ。「右-左-右」と一枚挟むことによって、相手打線のラインナップや打撃感覚を変えさせることができる。
 どのような強力打線でも、左腕が苦手な場合が多い。(Kershaw [36-202d] の怪我は完治しにくく、再発しやすいものなので、戦力とみなすべきではない。500万ドル/年)
  今季のポストシーズンの行方がどうなろうとも、今季のオフシーズンは信頼できる左腕の獲得が必須だ。
 
 ATLの Max Fried [30-263d LA Santa Monica出身] はFAの左腕では最適だが、怪我歴、最大30代前半の4年間程度しか活躍が見込めない、他球団と競れば高騰する可能性など、懸念点は多い。
 ちなみに、昨季の大谷FAの際や過去にも好意的な発言をしていたので、地元への里帰りとしても、大谷が勧誘すれば、他球団と競合しても、来てくれる可能性が高いだろう。
 
 LADの弱点=補強ポイントは、脆弱な先発投手であるので、信頼できる左腕は、球団側の取捨選択があっても、生き残る可能性が高い。

 2025年FA予定の左腕(順不同)  https://www.spotrac.com/mlb/free-agents/_/year/2025/position/sp/sort/contract_value
Patrick Corbin  35-89d (Jul 19, 1989)  ISE Baseball
Yusei Kikuchi   33-121d (Jun 17, 1991)  Scott Boras (Boras Corporation) 菊池雄星が熱望していたのに、HOUが冷淡だった一つの理由は、代理人がScott Borasだったからだろう。
Robbie Ray  33-15d (Oct 01, 1991)  VC Sports Group
Blake Snell   31-315d (Dec 04, 1992) Boras Corporation
Max Fried    30-270d (Jan 18, 1994)  CAA Sports     実は大谷翔平と同じ事務所に所属している。(笑) ASGの際のパーティやオフシーズンのトレーニングなど一見接点のない選手同士が事務所繋がりで面識がある場合も。

 来季FA左腕は15人しかいないようだ。(引退予定含む) いかに左腕が貴重か分かる。

  今オフ、LADは先発左腕一人と、MLB挑戦するのであれば、佐々木朗希 投手 [22-339d] を獲得したいところだ。
 その場合、LADは米国社会や環境に適応するまで、あるいは最適な肉体改造(投手として最適な筋肉バランス)を終えるまで、大事に育てるはずだ。(実質的に大卒のTop Prospect)
 万一、その過程で手術を受ける事になっても、高額FAでないので、選手本人が批判されることもなく、球団側にもリスクがなく(最低コスト・長期拘束)、20代後半に花開く将来像を描ける。

  最後に。
 もし、編成部長のフリードマンが先発投手に関して、方針を改めないのならば、オーナーグループはフリードマンを解雇し、大谷翔平の自動FAを発動して開放してほしい。
 LAAでさんざん煮え湯を飲まされ続けた大谷ファンは、LADで同じ境遇になるのを絶対に許さない。まともな先発投手陣を編成するのがフリードマンの今オフの仕事の最優先事項だ。
 方針を改めるか、責任を追求されて解雇されるか、どちらかだ。歴史的偉人である大谷翔平の10年を預かっておきながら、このような先発投手陣は言い訳できない。

  大谷翔平がLADに所属することにより、SEA/SFG/LAA/SDPなどの西海岸球団に対して、人事上の大幅なアドバンテージを得ている。
 日本、台湾、韓国などの若手有望選手やFA選手の進路として、お金に変えることが出来ない優位性を得ているのだ。これを無駄にするべきではない。

9月24日(火) SDP(H) 第1戦

2024-09-25 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/padres-vs-dodgers/2024/09/24/746093/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746093
https://sports.yahoo.com/mlb/san-diego-padres-los-angeles-dodgers-440924119/

[時系列] 随時、追記

1回表 8S/11球[72.7%] Landon Knack (R) が最高の立ち上がり。LADの先発投手が初回に苦しんでいたのが、久々の三者凡退。

1回裏【0-0】先頭打者の大谷が初球内角高めの4Sを右翼線二塁打(ボールは観客席へ)。いきなりの得点の好機。LADは最高の滑り出し。
    2.BettsがSSゴロ(大谷が三塁へ進塁できない当たり)だったが、SDPの守備の弱点であるBogaertsが一塁へ送球E、カメラマン席に入り、LADは労せず先制し【1-0】、0out二塁の追加点のチャンス。
   3.Freeman の打席で、7球中、明確なSはわずか1球だけ。結局、3-0からフルカウントになり、一塁弱ライナーと進塁打すら打てず☓☓。1out二塁。
   4.T.HerがLF前へ痛烈なH。1out一三塁とチャンスを広げる。
   5.Muncy 初球いきなり誤審があり、1-0→0-1となる。同じくフルカウントから浅いLFフライ[84.7 55 225]で得点できず、痛恨の打席☓☓☓。(ここで追加点を得られず、試合に大きく影響)
   6.2out一三塁 Smith 1-2[4]◯ 一塁走者T.Herが二盗するもoutのタイミング、捕手から二塁送球、本塁転送、三塁送球でBettsがoutとなって攻撃終了。
   一体、LADは何がしたかったのか・・・。Betts[26.9ft/s]を本塁突入させるにはリスクが大きすぎたはずだ。Kingが初回、14S/25球[56.0%]と苦しんでいたのに、わざわざ助けてしまった。
   本当に愚かとしか言いようがない、意味不明の采配だった。初回の攻撃で役割を果たしたのは、大谷とT.Herのみで他の打者は、酷いAt Batだった。
   (ちなみに、次の回先頭打者となったSmithは単打で出塁した)

2回表【1-0】2out一塁 1-1[3]◯ 直近7G(.217/.357/.217[悪い F]) 不振だった Cronenworth* に ど真ん中高 CH[86] を投げてしまう。完全な失投であり、HRボールだった。
                味方が得点した後の、相手の攻撃は、味方投手は“絶対に”抑えないといけないのに、この体たらく。こうした事が今季多すぎる。
               この逆転HRが試合のトーンを決めてしまった。


9回裏【1-4】Robert Suarez (R) 相手は最近不調のSDPの抑え。3点差を追うLADは6番Smithからという打順。
6.Smith 1-0[2]◯ 三遊間H[107.6 0 50]    →0out一塁
7.Edman 1-2[4]◯ RF前H[105.5 6 119](三進) →0out一三塁
8.K.Her 1-2[4]☓ CF前H[1打点]【2-4】    →0out一二塁  バットを折られながら、CF前に持って行くしぶとい打撃。

9.Rojas 0-0[1] 【2-4】初球Buntのサイン→内角低4S[97.5] Sゾーンだったが、バットを引き中断。この後、試合後の監督インタビューでは「守備隊形が変わったためバントは取り下げた」と。
        2球目 内角中4S[99.6] Rojasが得意のゾーンを強振するも三塁ゴロ[97.3 -6 24 ] で、0outからまさかのトリプルプレイで、1番大谷に打席が回らず、試合終了。
        サインがなくとも追い込まれるまでバントをするべきだった。ヒッティングをするなら、一二塁間へゴロを打つしかない。
      ※ より積極策を採るなら、Rojas(右)[25.8ft/s]に代えてKiermaier(左)[28.7ft/s]に三塁側にSafety Buntをさせれば良かった。(同点に追いつけば、CF:Kiermaier、SS:Edman)

1.大谷 Rojasが送りバントを成功していたら、【2-4】1out二三塁で大谷は申告敬遠で満塁になっていただろう。
2.Betts 【2-4】1out満塁 Bettsという試合展開だった。Bettsは前の打席の満塁機に凡退していた事もあり、集中力が高まりヒットを打っていた可能性が高い。

  この二度のLADの攻撃の逸機が試合の最終結果に大きく影響を与えてしまった。Dave Roberts監督は人格者で人心掌握に長けた監督だと思われるが、勝負師ではない。
 Rojasはチーム内では器用な選手で右打ちも出来るタイプだ。ただ、25.8ft/sと足は遅いのでDPだけは避けなければいけない。(DPでも2out三塁で打者大谷=同点HRは期待できるが )
 送りバントの後の流れで、歩かせられない1out満塁で、打者Bettsの単打で同点という方が、確率は高かっただろう。

 犠牲フライ/弱ゴロで【3-4】で1点差 2out 3.Freeman、
 単打で2点タイムリー【4-4】で1out 一二塁 3.Freeman だった。これだと、MV3をくまなく活用できた。

 試合後のインタビューでRoberts監督は「大谷に打席が回らない確率は1%未満 (=運が悪かった)」などと言ったそうだが、
9回裏 2点ビハインド・0out 一二塁の場面で

0out一二塁 9.Rojas (強行策―DPだと大谷に打席が回りHRを打っても、同点止まり)
単打  【3-4】1点差の可能性。0out一二塁 1.大谷
二塁打 一塁走者K.Herが帰れば、【4-4】同点。0out二三塁 1.大谷
本塁打 【5-4】逆転サヨナラ、試合終了。

1out満塁 2.Betts
犠牲フライ/弱ゴロ 【3-4】 2out一二塁(一三塁、二三塁) 3.Freeman
単打       【4-4】同点の可能性 1out一二塁 3.Freeman
二塁打      【5-4】一塁走者大谷が長駆本塁に帰れば、サヨナラ、試合終了。

 どちらのシナリオに賭けるか、得点確率が高いか(難易度が低いか)、ということだった。
 当然、後者に賭ける人が多いだろう。(Rojasはこの前の打席[7回裏]で、0out一塁から三塁ゴロDPだった)
 従って、Rojasがトリプルプレイとなる確率はどうでもいいことだ。

  そもそもLADは本当に一点を取りに行く野球、一点を守る野球が出来ていない。
 バントが必要な場面でもバントをしない。サインを出したとしても、バントを失敗してしまう。これがPSに弱いLADの一つの理由だ。

  全体として、今日の試合は、勝つチャンスが十分があった。球が動くKingの投球に対し、LADはB/Sの見極めが悪く、B球を打つことが多く、必要とされる打撃も出来なかった。
 LADの打者は、全体的に気負い過ぎであり、空回りしていた。Muncyがチーム最多の4残塁、BettsとEdman、Rojasが3残塁だった。Luxの打撃不振は深刻だ。
 初回、および2回にタイムリーが出ていれば、序盤でKingはノックアウトも可能だったろう。

  ポジティブな面としては、Luxと代わり、途中出場したK.Herが2安打と大舞台で持ち味を発揮。
 また、昇格したばかりのEdgardo Henriquez (22) を見ることが出来て幸いだった。LADのBullpenは30代のベテランが多く、疲弊しやすい。
 彼のような力でねじ伏せるパワーピッチャーを見るのは、LADに不足していたものを見せてくれた。

 [明日の試合に向けて]
 
  LADはメンタル的に非常に厳しいところに追い込まれているが、いまだ、シリーズ残りの2試合で、1試合を取ればいい。
 このまま崩れて2連敗となるのか、1試合取り戻して地区優勝に逆王手とするのか、運命の分かれ目だ。
  全てはLAD先発投手の Jack Flaherty 次第となる。彼が試合を作れば、勝つチャンスは十分ある。過去数試合同様、序盤で3-4失点だと厳しい。
 とにかく、球数を投げさせられたとしても、無失点を並べる必要性がある。先制点を取られると、打撃陣が萎縮してしまう。
 野球の試合で先発投手がいかに重要か、試合を支配する力が大きいか、それが無いことで苦境に陥っているのが現在のLADだ。
 その多様な負け方、崩壊の仕方は、昨季までのLAAを見ているようだ。青いエンゼルスだ。とにかく長く所属している選手はは奮起しないといけない。

9月21日(土) COL(H) 第2戦

2024-09-22 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/rockies-vs-dodgers/2024/09/21/746096/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746096
https://sports.yahoo.com/mlb/colorado-rockies-los-angeles-dodgers-440921119/

ポジティブ
LAD:当たりが止まっていたBetts、Freemanが2安打と復調気味。

大谷:3-1 1得点 1四球 1死球 1盗塁(9回裏 3点ビハインド 1outから) 
 5PAで3出塁と1番打者として結果を残す。
 盗塁は絶対失敗できない場面での試みだった。ただ、最近はあまり良いスタートが切れていない。カバーした野手が送球を捕球できず成功。捕球していたら微妙なタイミングだがセーフ。 
 盗塁時、投手が足を上げ始動しているのに、大谷はスタートを切れていない。MIA戦と同様、ここ最近、反応が遅れている。

9回裏【3-6】Seth Halvorsen (R) 先頭打者 [1] ①外角中SNK[98.4] B*2 左中間H [87 24 309] (LFダイブするも届かず)

  重要な先頭打者の出塁となったが、最終打席でもB球に手を出す傾向(昨日のHR、今日の第一打席ともに)は、明日の試合に向けて修正しないといけない。
 どれだけ偉大な打者でも、B球を打ちに出てインプレーにし、ヒットにし続けるのは不可能だ。


ネガティブ

08:13 スポニチ 大谷翔平 術後8度目ブルペンで30球 指揮官「いい状態に見えた」今季中の実戦形式登板も示唆
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/09/22/kiji/20240922s00001007094000c.html
> スプリット、ツーシーム、カットボールを交えて術後最多タイとなる30球の投球練習

審判: 主審のJeremie Rehakの広すぎるストライクゾーンに影響され、誤審で見逃し三振が多くなってしまった。この審判はMLBに全くふさわしくない。3Aに落とすべきだ。

Buehler:またしても初回から乱調で、自らの本塁悪送球もあり、失点を喫す。2回で3失点と最下位のCOLに試合の主導権を握られてしまう。
    味方が4回裏に3-3の同点に追いついたにも関わらず、2outからソロHRを打たれ、再び勝ち越されてしまう。
    LADの打撃陣は初回から最後まで、常にビハインドの状態で打席に立っていた。相手に初回から先制点、序盤で崩れ追加点、味方が追いついたのに失点と最悪のパターンだ。
    新人捕手のFeducciaも役に立たなかった。WPや二塁悪送球(一塁走者はSS:Rojasの偽装Playに騙され三進できず)。

Hudson: 37-197dと高齢であり、3試合連続で被本塁打、ERAが2.48→3.10まで上昇。9回表 3-4[1点差]→3-6[3点差]と致命的な結果に。
     彼が登板すると、まずコントロールに苦しみストライクが入らず、信頼性が全く無い。(Joe Kellyもそうだ)
     ただ、本来、9回表の場面は、怒りに任せて拳を傷つけた左腕のBandaが投げるべき場面だった。[左-左-右-左]
     彼の不在は致命的なものとなっている。(左腕が現在、Vesiaしかいない)

大谷翔平
1回裏【0-0】Quantrill (R) 先頭打者
2-2[5]☓ ①外角低中(右上)SNK[92] 見逃し☓ ②外角中CUT[88.9] B*1.1 ③外角高SNK[93] B*3外角低SF[87.3] B*1.2→S(誤審 3-1→2-2) ⑤外角高SNK[93.8] B*1.7 三塁ゴロ(シフト)[102.4 3 94 .570]

①この甘いSNKを見逃したのは痛かった。だた、1回表Buehlerが27球も投げていたので、休ませるためにも投球を見る必要があった。味方先発の投球が味方打線に悪影響を与える好例。
④誤審であり 3-1のところが、2-2となり、追い込まれてしまった。
⑤高めに外れたB球だったが、手を出し、HHしたものの、シフトで三塁手の守備範囲となった。悪球打ちが気になるところだ(調子を崩すきっかけとなる)。

4回裏【3-3】Quantrill (R) 9番Feducciaのタイムリーで同点に追いつき、単打で勝ち越し【4-3】、HRなら【6-3】となる重要な場面。

2out一三塁  2-2[5]☓ ①外角中下CUV[80.5] E F ②外角高SF[86.9] B ③外角低CUV[76.1] B*1.7 空振りS☓ ④外角地面CUV[71] B ⑤真ん中低SNK[94.4] 見逃し三振☓☓

 基本的に相手バッテリーは⑤以外、ストライクを投げず、四球で歩かせても良いという配球だった。
「打ちたい、打ちたい」という気持ちを制御できず、①、③とBのCUVに手を出し、カウントが悪化。
 4球連続で変化球で2-2。そろそろ直球系(SNK)がくるなと思っていたら、案の定、大谷翔平は甘い真ん中低めSNKを見逃し、三振に。
 大谷は変化球を待っており、全く手が出なかった。振りに行っていれば、外野へのライナー性の単打になっていただろう。
  最近、チャンスで見逃し三振が多すぎる。直近、絶好調で“打ち出の小槌”、“魔法の杖”状態だったのだから、バットを振らないといけない。観客にとって最悪のAt Batになってしまった。
 味方の士気を下げ、相手の士気を上げてしまった。相手投手のQuantrillは80球に達しており、勝ち越しタイムリーを打っていれば、ノックアウトも可能だったろう。
 (結局、4回2/3で降板)

LAD:西地区は今日、ARIが既に勝っており、SDPが勝ちつつあった。そうした中の痛恨の敗北[Game差 3.0]となった。
   ただ、FangraphsのPlayoff OddsではLADの地区優勝確率は、現時点で、5%ほど低下してしまったが、依然高く『89.4%』だ。

  明日の試合は、デーゲームであり、山本由伸が投球制限がない中での登板となる。
 疲弊したBullpenを救うため、球数を抑え長いイニングを投げるには、ストライク先行で“打たせて捕る”のが一番だ。(多少ヒットは打たれても)
 Home Gameなので初回は無失点に抑えたい(出来れば三者凡退で)。そうすれば「今日は行ける!」とチームの雰囲気になり、打撃に良い影響があるだろう。
 BuehlerやMillerのように初回から毎度苦しみ、相手に先制点を与えるのは、避けなければいけない。
 明日、1回でも長く投げれば、Bullpen投手一人温存することになり(=2日連続休み)、エースとしての資質を問われることになる。
 球数を抑え、6回3失点以内のQS、あるいは7回2失点以下のHQSを見てみたい。

24/09/19(木)終了時 シリーズ開始前、MLB順位
   打率  BABIP OBP SLG  OPS AB/HR 打点 四球  三振  盗塁  CS  SB-CS  差
COL 18位  3位◎ 25位 15位  18位T 17位  19位  26位  29位● 24位 20位T 81-30 +51

 ちなみにこのシリーズ前のLADの投手全体の被HRは、25位、Bullpenは23位タイだった。

前回対戦
24/06/01(土) 山本由伸 vs COL https://www.mlb.com/gameday/rockies-vs-dodgers/2024/06/01/746138/final/box
[中5日] 101-67[66.3%] 6.0回 7H 1ER 1BB 7K シリーズ3戦の2戦目に登板。1連敗を止め、タイにし、最終的に2勝1敗に。

ちなみに当時投げた日の前日登板もBuehlerだった。
 Buehler 92-56[60.9%] 6.0回 6H 4R 3ER 4BB 7K 1HR で負け投手。

9月19日(木) MIA(A) 第3戦

2024-09-20 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-marlins/2024/09/19/746011/l
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746011
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-miami-marlins-440919128/

https://youtu.be/xz0RfkYViXo  (試合フル動画) [2:58:07] 1080p  見逃した方はぜひ

 今日は最初の打席から素晴らしかった。別人のように集中してハッスルしていた。言うことないですね。
これで「50-50」を通過し「51-51」に到達。大きな重荷を下ろせたでしょう。

9月18日(水) MIA(A) 第2戦

2024-09-19 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-marlins/2024/09/18/746014/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746014
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-miami-marlins-440918128/


大谷翔平 5-1 2三振 1盗塁(初回得点機会の創出*1回) 3残塁(チーム最多タイ)

      回  点差  状況   対戦投手     カウント[総投球数](初球S=☓、B=◯)  スイングスピード EV LA 距離[ft]
第一打席 1回表 0-0 0out なし Weathers (L) 1-0[2]◯ ①外角低4S[97] B ②内角中4S B*3 LF前ポテンH  Bettsの打席で二盗[#49]-送球E-三進 0out三塁の得点機の創出

  内角のB3つ離れた悪球に手を出す。この事自体がそもそも悪い。インサイドアウトでラッキーなLF前ポテンヒット。
 初球から試み、二盗[#49]に成功したが、タイミング的にはアウトだった。投手の始動に対して、通常よりもスタートが遅かった。反応が遅れたのは、疲労があるかもしれない。
 二塁手が1バウンドの送球を弾いて助かった。

第二打席 3回表 1-0 1out なし Weathers (L) 1-0[2]◯ ①外角低め4S[95.8] B ②内角中CH[86.5] SSフライ[86.6 61 173]☓

②内角中CH[86.5] はHRボールだった。「49-49」絶好の機会を逃す。


第三打席 4回表 6-0 1out 一塁 Weathers (L) 2-2[5]◯ ①内角高CH[87.5] B ②真ん中高4S[95.6] B ③ど真ん中4S[96.1] 見逃し☓ ④真ん中低SWE[85.6] F ⑤真ん中低上4S[96.6] 見逃し三振☓☓

 1打席の中でど真ん中付近の球が3球続いたのにもかかわらず、見逃し三振。痛恨の打席。2-0からど真ん中4Sを、なんと見逃してしまう。日本全国が叫んだ瞬間! 相手投手は大量失点しマウンド上で苦しんでおり、極めて有利な状況だった。
 愚かとしか言いようがない。山本由伸との対戦でコメントしていたJudgeの方が賢い。(配球を読みながら打席に立っている) 大谷はただ、来た球を何も考えずに振っているだけ。
ただ、その積極性すら失われてしまっている。2-0なら直球系待ちなのはセオリーというか、野球の鉄則だ。スラッガーならなおさらだ。なぜ見逃すのか?
打席で決定球に対して変化球待ちなのと、以前から散見されている左腕のSL/SWEの軌道と4Sの軌道が判別できてないのだろう。

 試合が6-0でほぼ勝敗が決しており、安心して見れているのが幸いだ。これで同点やビハインドだったら悲惨なことになっていた。
やはり、大谷自身の打撃の状態は悪い。連続出場を続けている疲労と、「50-50」を追いかけているので理想のバッティングではない。三振かHRか、みたいになっている。
今日を含めて残りの11試合で、この悪い打席内容を改善しないと、相手の出力が上がるポストシーズンで全く打てなくなっても不思議ではない。

 大谷は味方が集中打で厄介な左腕を序盤で降板させてくれたのに感謝しないといけない。あとは敗戦時に登板する弱い投手から打てる有利な状況だ。

第四打席 7回表 6-0 先頭打者 Xzavion Curry (R)
2-2[6]◯ ①内角高4S[92.1] B*4 ②ど真ん中CUV[74.3] F☓ ③真ん中高4S E 空振り☓ ④内角高4S B*1.5 F☓ ⑤外角高CH B*3.5 ⑥外角低SL[87.7] 右翼後方ライナー[75.7 ⚡️109.3 18 344 .770]

  決定球は⑥外角低SL[87.7]を上手く捉えたが、角度が上がらず、右翼の後方へのライナー。LAがあと+10°だったらHRになっていた。
 それよりも、②のど真ん中CUVを右翼線にライナー性のファウルした場面だ。これは捉えるべきだった。HRボールであり、絶好球だった。
 つまり、今日の打席は、絶好球の4Sを見逃し、CUVもファウルで打ち損じる、悔やまれる打席になってしまった。
  明日のEdward Cabrera (R)は生き残っているMIAの先発投手としてはタフな相手であり、高速CHが特徴だ。
 それでもLAに戻る前にHRを1本打っておきたい。リーチの状態のCOL戦は大谷の打席は常に熱狂の渦だろう。

 安心して見れている・・・としたが、初めて見る左腕が登板し、速攻攻められて降板、Treinen (R)があとを継いだが、【6-3】になってしまい、またエラー(3B K.Herの送球)だ。
 イライラする展開で、エラーが出やすい。直近、Smithは二塁への送球Eを連発させている。Pagesが救ってくれた。

第五打席 8回表 8-3 2out一二塁 Mike Baumann (R) 0-2[3]☓ ①真ん中高4S[96.3] 空振り☓ ②外角高4S[97] B*1.7 F ③真ん中低KC[89.3] E 空振り三振☓☓

 9.Taylorのタイムリーが出て【8-3】となり大谷は気楽に打てる場面。 Petersen (R)からBaumann (R)に交代したが、5.43ERA、1.49WHIPの右腕に過ぎない。
 初球の最も甘い球を打ち損じ、2球目高めB球に手を出しファウルでカウントを稼がれ、最終球は計算通りのKCで空振り三振。

  初球で勝負あった。大谷翔平は4Sが打てない。打てなくなってしまっている。極めて深刻な事態だ。Troutが直球系が打てなくなったことがあったが、それとは違う理由だろう。
 2out一二塁 で打者有利の場面。4S or KCという配球で、4Sを待つべきだった。初球 46.5% [.468 xBA .626 xSLG] だった。
 『腰を痛めている』説は高めのゾーンの直球系が打てなくった理由の一つだが、最初からマインドセットが間違っている。
 MLBで広く、『大谷は昨季に比べて高めのゾーンの直球系[4S/SNK]が打てなくなった』と知られてしまっており、初球や最終球で使われることが多くなっている。
 (MLBで最も多用される直球系「4S/SNK/(CUT)」が打てないので、打率が大きく低下。昨季は直球系にめっぽう強く、それが高打率に繋がった)

  問題は、大谷やLADがそれに全く対応できていないことだ。この球を打たなければ、残りのレギュラーシーズン、ポストシーズンで打つまで執拗に同じ攻め方をされる。
 ファンは大谷がどう攻められているか、はっきり分かっているので、対応できないのは、本当にもどかしい。誰か適切に助言しているのだろうか。配球は素人でも分かることなのに。
 大谷が4Sに振り遅れるのは、まるでかつてのTroutの不振を見ているようだ。(高い確率で4Sが来ると分かっているのに打てない)
 まだ年齢による衰えは考えにくいが、改善しなければ、『加齢による衰え』と流布されてしまうだろう。

  あぁ、そうだ。大谷は投手のリハビリで試合前に30球投げ込んでいたそうだが、この打席内容では、投手のリハビリをする価値は全く無い。(何球投げようが、球速が何キロでようが、無価値)
 連続出場による疲労、連戦による疲労、投球練習による疲労(Bullpen投手と同等の負荷)で、試合開始前からすでに疲れている可能性が高い。
 動体視力-連動した体の反応が最も要求される直球系[4S/SNK]に振り遅れるようになり、捉えられないのも、極めて当然だ。つまり、自業自得なのだ。


・加齢による衰え   かつての名DHエドガー・マルティネスは、動体視力のトレーニングを欠かさず行っていたようだ。
           一般に衰えは足腰やスタミナ、回復力に来ると言われるが、実は視力だ。近年、球速が向上している投手の球が見えなくなったら、打者としておしまいだ。  
           乱視を眼鏡で矯正したチームメイトのK.Herの例もある。   

・配球を読めていない     → 大谷はそういうスタイルではない。投手が投じた球に反応して打つだけ。

・投球練習で試合前から疲れている → 本人の認知しないレベルで疲れている。あるいは、本人は疲労を認めない。「50-50」記録がかかっているので、PS前に休めない苦しい状況。

・LAA時代からあったことだが、大谷翔平が選手として大物すぎて、打撃不振に陥った時、打撃コーチやデータ分析担当等が、適時、適切にアドバイスしているかどうか、疑わしい。
 つまり、「本人に任せている。そのうち打ってくれるだろう」と放任している可能性がある。
 こういう場合は、個人で (自分専任の) 打撃コンサルタントを雇えば良い。MLB選手でも自身をよく知る高校や大学の元コーチを雇ったり、助言をもらっている場合がある。
 ただ、当然ながら、ベンチには入れないのでリアルタイム性はない。

 「50-50」達成されるだろうが、その代価はPSの打撃不振となって支払われないか、心配だ。
 (実は大谷以上に心配されているのが、後を打つBettsだ [直近7G .138/.161/.207]。この重要な時期に復調しないでPSに入ると、二人して昨季のPSの再現となる可能性がある)


 [追記]

 明日の先発:Edward Cabrera (R) 26-159d 196cm/98kg DOM 4年目 https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/edward-cabrera-665795
登板動画:https://www.mlb.com/marlins/video/?q=PlayerId+%3D%3D+%5B665795%5D+Order+By+Timestamp 

強み:FB速度 84、GB% 80[-17]、Ex 70、K% 75、Whiff% 68[-15]
弱み:HH% 4[-71]、BB% 13[+12]、FB RV 16[-31]、投球RV 16[-45]、xERA 28[-38]、EV 24[-54]、Brl% 40[-28]、Chase% 39[-32]、CH RV 38[-57]、xBA 53[-40]、CUV/SL RV 43[+20]

 投球内容は昨季から大幅に各数値が悪化している。

    球種[mph](割合) (Whiff% K%) [.xBA .xSLG] ★=被HR数 評価±
対LHB:CH [92.9](36.0%)(26.1% 20.0%)★★ -2、4S [96.1](32.5%)[.280 .512]★★★ -6、CUV [84.7](24.4%)★★ -1、SNK [96.4](6.0%)[.287 .500★] ±0

 左打者は、外角のB/Sの見極めが重要になる。シュート回転するCHと4S。CUVは変化が早く地面を打つことが多い。
従ってCHと4Sは左翼~左中間方向へ狙って打つこと、CUVはゾーンに留まる甘い球を打つこと。左打者に対して四球が多いので、待球作戦が有効だ。
 右打者は内のBゾーンに入ってくる4S/SNKを振らないこと。打つと内野ゴロになってしまう。
 BB% 13なのでしっかりボールを見極めれば、HH% 5、Brl%も40なので被HRも多くなる。
球数を稼いで5回程度で降板させたい。QS率は低く18先発で27.8%だ。ただ、AS以降、好調で11先発、3勝4敗、2.82ERA、.204AVG、1.20WHIPとなっている。
さらに9月の2先発(PHIと@WSH)は、13.0回、0.00ERA、0.93AVG、0.46 WHIPと絶好調だ。

最後の対戦試合 23/09/06 LAD 4-11 MIA 4.0回 0ER 8K 2BB
相性良い:Muncy  .500[1.500★ 4打点]/6
  悪い:Freeman .000[.250]/6     Betts .200[1.133★]/5 大谷 .000[.400]/3 T.Her .000[.333]/2 Kiermaier .000[1.000]/2 Lux .000[.500]/2 Smith .000[.333]/2 Rojas .000[.500]/1 Pages .000[.000]/1

 LAD打線とはMuncy以外、相性が悪い。Cabreraが当日、好調ならば、3打席犠牲にしてでも球数を投げさせ、降板した後のBullpen投手から、HRか、盗塁を積み上げたい。
鍵はLAD先発のJack Flahertyが試合の均衡をどれだけ保てるかということになる。