二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

9月17日(火) MIA(A) 第1戦

2024-09-18 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-marlins/2024/09/17/746015/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746015
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-miami-marlins-440917128/

 Bobby Miller (R) は酷すぎた。もうILに入れるなり、Minorに落とすべきだ。
ポストシーズンにベンチ入りするのは、先発・中継ぎどちらの役割でも論外であり、顔も見たくないというのが率直なところだ。
もはや今シーズン中に復活はないだろう。来季の開幕までに状態が戻るかどうかといったところ。
 彼は才能に恵まれ基本能力は高いが、メンタルが弱すぎる。スポーツカウンセリングを受けるべきだ。
これまで登板した試合で、審判の判定、味方のエラー/酷い守備に過度に影響を受け、マウンド上で自滅してしまう。

  Millerがわずか2回で65-38[58.5%]で4失点で降板し後を受けた、Grove、Vesia、Brasierは全て打たれ計5失点となった。
さらに不安定はHudsonは致命的な2失点を喫し4点差で9回の最終攻撃となった。

 LADの投手陣は、被HRが多すぎる。貧打のMIA打線に2本も打たれ、最終的に15安打、11失点である。
直近7GでMIA打線は、2-4-1/-6-1-1-3 で 計18得点しか得ていない。1試合平均わずか2.6点だった。MIA打線にはBobby Millerが天使のように見えたであろう。

 シリーズ初戦が最も重要で、シリーズの流れや勢いを決めるのに、味方に勝つチャンスを与えるどころか、
味方のエラーの可能性を高め、敵に毎回勝つチャンスを与え、味方打線を常に苦しい状況に置く、スパイのような存在だ。こんな酷い投手はそうそういない。
大抵、登板は1回限りですぐMinorに落とされるからだ。

 今日は二塁手のLuxが人工芝に慣れていないのか、複数の拙いプレーで足を引っ張ってしまった。酷いプレーは連鎖する。その最初のきっかけは先発投手の登板だ。
昨日投げた山本由伸と Millerの内容や結果を比較してみてほしい。どうしてこれほど結果が違うのか。Millerは野手との信頼関係がない。全く計算できない投手だからだ。
今日の結果、その後投げた、Bullpenが打たれた責任も含めて、8割方、Bobby Millerに敗戦の責任がある。
今日、昇格して初めてマスクを被ったFeduccia も良くなかった。何度もミットからボールをこぼしていた。Millerにとって不運とは言え、言い訳できない。
 

大谷翔平
      回  点差  状況   対戦投手     カウント[総投球数](初球S=☓、B=◯)  スイングスピード EV LA 距離[ft]
第一打席 1回表 0-0 0out なし McCaughan (R) 3-2[6]☓ 3-2[6]☓ ①内角低SNK[90.4] B ②内角低SNK[90.8] B ③外角高4S[91.1] 見逃しS☓ ④真ん中低CH[81.7] B ⑤外角高4S[89.7] F☓ ⑥真ん中低SNK[90] 見逃し三振☓☓

  [2-0]でボール先行、打者有利カウントで、外角高4S[91.1] 見逃し!
 最終球は最近多い、低めのゾーンの直球の見逃し三振です。ただ、球速が遅く打ちごろであり、大谷ほどの強打者であれば、アッパースイングで長打に出来たはず。
  以前調べたときの、[フルカウント]の打率が、[0-2]での打率よりも悪いというのは、通常はありえないのです。大谷の明確な課題です。
 打者有利なのだから、打つ気で待たないといけない。際どい球はカットしないといけない。こうしたことが全く出来てない。球数は稼げましたが、勿体ない打席となってしまった。


第二打席 3回表 0-4  1out 一塁 McCaughan (R) 1-1[3]◯ ①外角高めSWE[81.8] B*1.4 ②内角中SNK[90.4] 見逃しS☓ ③内角低SWE[82.2] B*1 右翼HR [79.9⚡ 105.3 32 402 .870 30/30 2打点]【2-4】

  相対的に甘かったHRに出来た ②内角中SNK[90.4] の見逃し方で嫌な予感がよぎりましたが、3球目ゾーンを横切って内に入ってきたSWEを捉えました。
 この内角低めゾーンは、大谷翔平のスイングスピードが最速のゾーン。芯に当たれば(当たらなくてもEVが出やすい)、後は射出角度と打球がファウルで切れないかだけ。
 久しぶりの一発で、予測通り、この投手からHRを打ちました。チームとしても反撃の狼煙を上げる重要な2点HRで、ヒットで出塁していた9.FeducciaもGJでした。
 LADは【2-4】となり3回表のこの回、【4-4】の同点に追いつく。


第三打席 4回表 5-5  2out なし Veneziano (L) 2-2[6]☓ 1-2[4]☓ ①ど真ん中4S[95.3] F☓☓ ②内角高4S[95] B*2 F☓☓ ③外角低SL[90.8] B*3 ④内角高4S[96.2] B*1 空振り三振☓☓

  驚くべきことにMIAは同点の4回表2outで早々に、先発投手を諦めた。大谷ファン「あー、そのピッチャー降ろさないで~。ずっとマウンドに居て~。」と願ったでしょう。
 登板したのはMIA唯一のBullpen左腕Veneziano。初球ど真ん中4S[95.3] F☓☓。心が折れましたね。甘い初球をどうして捉えられないのか? 2打席連続でHR(勝ち越し)だったのに。
 HR1本打つ程度で満足していてはいけません。複数HRが必要なんです。大谷はほとんど複数HRがない。これも課題。(他のスラッガーは集中して複数HRを打つ日がある)

第四打席 6回表 6-7 2out一三塁 Lake Bachar (R)   0-2[3]☓ ①外角低SL[84.9] B*1.3 (B→S 誤審) ②外角低CH[87.3] (決め打ち)空振り☓ ③外角低CH[87.1] 空振り三振☓☓ 

  単打で同点のチャンス。HRならば3打点で【9-7】という場面。相手投手は実績が乏しい5Gしか投げていない右腕(SLを多投)。
 初球の外角低めSLが誤審で、間違ったストライクゾーンを設定され、その後の2球とも、外角のBゾーンに投げられ、大谷は振るのを我慢できませんでした。
 2球目のCHは直球系だと予測して決め打ちしたが、空振り。追い込まれた後も、外にB球3個以上離れたCHに手を出し、空振り三振。反撃ムードを断つ大惨事となりました。
 直近、凡退するにしても、質の高いAt Batというものが非常に少なくなってしまっている。甘い球を見逃し、BをChaseする、あべこべのPlate Disciplineです。

  悪い流れは止まらず、案の定、6回裏に登板したBrasier が珍しく2失点し、6-9に。大谷が同点打を打っていたら結果は異なっていたでしょう。集団メンタルなんです。


第五打席 9回表 7-11 先頭打者 Jesus Tinoco (R) 3-2[6]◯ ①外角 SL[84.1] B ②内角低CH[89] E 空振り☓ ③内角低SNK[95.6] ④真ん中高SL[85] 空振り☓ ⑤外角低めCH[89.3] B ⑥外角低CH[88.8] B*2 一塁ゴロ

 2-1からの④真ん中高SL[85] は絶好球であり、HRボールでした。4点差で負けていたので出塁することよりも、HR狙いで良かった。第四打席と同様、外に逃げていくCHのB球に手を出し一塁弱ゴロ。

大谷:5-1(1HR) 2打点 1得点 3K(チーム最多) 2残塁 

 HRを打った以外は、質の低いAt Batが続いています。とても残念であり、非常に腹立たしい。
明日以降のMIA戦は、大谷が外のB球のCHをChaseするので、追い込んだら決め球と多用してくるでしょう。昨季以前も苦手としていた攻めです。
今季は、直球系の打率が下がり、高めのゾーンや釣り球の直球系で攻められることが多くなっていた。

 基本的にスラッガーは直球系を待つべきなんです。
今季は変化球を上手く打とうとしている感じで、打者有利のカウントでも、追い込まれている状況でも変化球待ちが多い。だがら、直球系の見逃し三振が多くなる。
大谷翔平が初球4S/SNKを「待ってました!」とばかりに、振りに行き、目が覚めるようなHRを打ったのは、一体いつでしょうか? もはや思い出せませんね。
ポストシーズンに進出したら、決定球は徹底的に直球系で攻められることになるでしょう。リーグを代表する投手達の出力が上がる中で、それに大谷は対応できるでしょうか?

 ただ、チームの勝敗や状況がどうあれ、一日1本のHRがノルマというのは変わっていません。(盗塁はいつでも出来る) 大谷がHRを打ったこと、それだけが唯一の救いです。

 [追記]

ARI 2-8 COL
HOU 4-3 SDP

 Game差変わらず!
 助かった。。。LADは命びろいした。それにしても、改めてふつふつと怒りがこみ上げてくるのは、Bobby Millerのやらかしよ!


 明日の相手先発投手:Ryan Weathers (L) 24-276d 185cm/104kg SDP '18 R1 7位  6/7以来 3ヶ月11日ぶりの復帰登板

前回対戦:5/08 @LAD 97-61[62.9%] 6.0回 3ER 1BB 3K 1HR Stone-Barnesのバッテリーと投げ合い1-3で敗戦投手。 https://www.mlb.com/gameday/marlins-vs-dodgers/2024/05/08/746151/
https://www.mlb.com/video/?q=PlayerId+%3D%3D+%5B677960%5D+Order+By+Timestamp   Weathersの各種登板動画

大谷との対戦内容   S/球 球 S率
第一打席 1回裏 0-0 11/20 20 55.0% 1out なし
3-2[6]◯ ①外角低SWE[82.4] B ②外角高4S[95] E S ③外角低SWE[82.8] B ④内角低SNK[94.7] B ⑤外角低4S[95.4] B→S(誤審 四球) ⑥外角中4S[95.7] 見逃し三振

第二打席  3回裏 1-0 26/42 11 61.9%  2out なし
1-2[4]☓ ①内角中4S[96.5] B→ F☓ ②内角低CH[87.3] B ③外角低4S[97.4] S ④外角低SWE[84.5] B*5 空振り三振☓☓

第三打席  6回裏 1-1 61/97 27 62.9% 1out なし
3-2[6]◯ ①真ん中低CH[86.8] B ②外角中4S[95.7] S ③外角低4S[97] B ④内角中4S[95] B ⑤ど真ん中4S[96.3] 見逃し☓ ⑥外角高4S[96.4] F ⑦内角高CH[85.2] F ⑧ど真ん中4S[97.1] LFライナー[105 14 284]

 空欄だった第二戦の先発投手が決まりました。非常に厄介な相手です。
基本的に左打者にはSWEと4Sのコンビネーション。直球系:52.8%。決め球はSWEで、CHの空振り率・三振率も高い。
Home & 昼 & 右打者が苦手。[Home試合: 6GS 1-2 29.1回 5.52ERA .274AVG 1.40WHIP 0.88 GO/AO]

投球スタッツ  [前季比]
強み:GB% 88[+64]、FB速度 76[+7]、CH RV 71[+53]、BB% 69[+55]、FB RV 68[+59]、FB SR 65[+23]、Whiff% 61[+30]、投球RV 67[+61]
弱み:Ex 6[-1]、EV 16[-27]、HH% 31[-47]、Brl% 36[-18]

 久々のMLB登板ということで、第一打席はボールを良く見て、当日のコントロールを確認したい。ただ、初球甘く入れば、必ず打ちに行くべき。

 対LHB:初球 SWE(40%) [.494 .792]、SNK(12.3%) [.479 .536]、CH(9.2%) [.331 .664]  (割合)[xBA xSLG]

弱みを見れば分かるように上手く噛み合えば、左腕といえど、HRがいきなり出ても不思議ではありません。※Weathers は今季13GSでLHBにまだHRを打たれていない。
生命線のSWEの見極めが重要となります。低めのBゾーン、及び外へ逃げていくSWEを追いかけない。2ストライクから、4Sで見逃し三振を狙ってくるので、その対応も。

 Bullpenで唯一の左腕のAnthony Venezianoは第1戦で25球投げた為、連投しないと思われます。Weathersを早期降板させれば、対戦するのは相対的に得意な右腕のみ。

 試合の行方は、前回不安定だったLandon Knack (R)がどこまで安定して投げられるか、です。(Stoneは 89-63 [70.8%] 7回 6安打[1HR] 1失点 4奪三振 無四球 で勝ち投手)

9月16日(日) ATL(A) 第4戦

2024-09-17 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-braves/2024/09/16/747067/f
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=747067
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-atlanta-braves-440916115/

大谷:4-0 2打点 1得点 1四球 2K 3残塁 0盗塁

ポジティブ
・チームが勝ってATLとのシリーズをタイの2勝2敗に戻したこと。
 試合後、3位 ARIはCOLに逆転負け、2位 SDPはHOUに勝利で、Game差3.5で変わらず。
 残り12試合でLADは有利な日程だが、5割の成績でも、SDPは9勝2敗[.818]でないと、同率で並べ(=逆転)ないらしい。
 例えば、今後の対戦相手は
 LADは大きく負け越しているMIA*3で3連勝の可能性が高いが、
 SDPは残りAL西地区1位のHOUとの2戦で負ければ、自動的に5.5ゲーム差に離れてしまう。 
 ARIもN中1位のMILとの4戦を残しており、厳しい状況に変わりはない。
 また、この両チームはシーズン最後のシリーズ[3戦]で戦うことで、星を潰し合う事になる。

・山本由伸の球数制限のある中で、変化球のコントロールに苦しみながら、4回無失点に抑えたこと。(通常のコンディションであれば、5回は投げたかったが)
 今日の試合もエラー(二盗時のSmithの送球E)が出たが、なんとか味方野手の好連係による本塁outもあり、0行進を続けた。
 
・コントロールがが不安定だったのは相手ATL先発、Max Friedも同じだったが、LADはRojasの好走塁と好判断により、効率的に得点を重ね、一気に突き放した。
 (Rojasは明日の試合、名誉の休養を取るだろうか。MIAは人工芝)

・大谷はチャンスに打席が回り、無安打でも異なる打席でそれぞれ1打点、計2打点を稼いだこと。
 これは打点王を争っていたALT:Ozunaが出来なかったことを大谷は成し遂げた。


ネガティブ

・ATLシリーズの4試合でHRも盗塁も一つも稼げなかったこと。これはある程度、想定済みだった。
ATL投手陣は、防御率でMLB1位、被HRで1位、SO/9でも1位、K/BBで3位と軒並み上位の成績を上げており、先発登板した左腕のSaleとFriedは実績のある著名な投手だった。
ATLのBullpenもERAがMLB3位、被HRが3位、四球数が1位、ER2位、WHIPが4位Tで打つのは困難だった。
大谷は右腕登板時にHRを打てるかどうかだった。盗塁は残りの試合で必ず稼ぐことが出来るので問題ない。
 ATLは大谷に対して「コイツだけには、ATLの本拠地でHRも盗塁もさせない!」という強い決意と警戒度で対応していた。
前回の対戦シリーズで、大谷が打ちまくったからだ。

 次のシリーズのMIA3戦は絶好の「50-50」日和となる。

防御率 WHIP 被打率 被HR SO/9 BB/9 K/BB SAVE SAVE率
28位▼ 28位▼ 26位  20位  23位  25位  26位 28位▼ 52.8%

Bullpen ERA   SV   H   ER  WHIP   HR   BB SO 
     19位 29位● 24位 22位  17位  4位T△ 21位 3位◎ 


第1戦先発:28-179d 185/90 SEA '17 R12 Long Beach, CA出身 ★=HR
Darren McCaughan (R) 2GS 0-0 29.1回 6.56ERA(5.61 FIP) .336AVG 1.807WHIP  対左:15.0回、68BF .317AVG、1.60WHIP、8K[11.8%] / 4BB[ 5.9%] 3HR[4.4%] 強:Ex 69 弱:FB速度 2  
対LHB:SWE [81.6](35.3%)[.247 .446★] -6、SNK [89](25.1%)[.418 .671★] -4、4S [89.4](22.1%)[.229 .460★] ±0、CH [81.0](17.4%)[.340 .572](22.7% 25.0%) ±0

 VTRをご覧いただければ、すぐ分かるように、球速が遅く、HRを打ちごろの90mph弱のSNK[評価 -4] / 4S[評価 ±0]を持つ投手で、SWE[評価 -4]も変化が乏しい。
大谷がHRを3本打つのもありえる、MLBでもこれ以上いないといえる願ってもない投手だ。

 ただ、LAD先発は、不安定なBobby Miller (R)なので、1回表に先頭打者HR、それが無理でも、1点は援護しておきたい。
Homeのドジャースタジアムでは彼が先に投げることで、先に失点し、打線に不要なプレッシャーをかけていた。
Millerが不安定でも今日の山本由伸のように無失点に抑えていけば、勝利は転がり込んでくる。

 結局のところ、「50-50」に到達するにはHRが課題となり、相手の失投を大谷が捉える事ができるかどうか、の一点に尽きる。
 もし、甘い球(相手の失投)を

1.振りに行かない → 見逃してしまう
2.振りに行く   → 空振り / ファウル で捉えられない
3.振りに行く   → HHする[95mph以上] → 角度が適切でない(ゴロで内野の守備範囲<ライナーで外野の守備範囲<高く上がりすぎたフライ)
4.振りに行く   → HHする[95mph以上] → 適切な角度(一般的には25~30°のLA、EVが出るほど要件緩和)

 といった過程をクリアしないとHRは生まれない。
スイングスピード=EVとはならないのが野球の面白い所。スイングスピード出ていなくても、バットの芯に当たれば、EVが出てHRになる。
重要なのは、強振するより、コンタクトして芯に当て、正しい角度で射出することだ。
大谷のパワーであれば、泳がされたとしても、片手で打ったとしても、芯に当たり角度が良ければ、打球方向がLFかRFであれば、HRになる。
毎試合、1本づつ打ちつつ、2盗塁稼げば、第三戦で「50-50」達成、WBCの思い出の地でハッピーエンドとなる、美しいストーリーだ。
             
 仮にMIAシリーズで逃したとしても、HomeのドジャースタジアムでCOL(3戦)がある。HRでリーチを掛けた状態では毎打席、大熱狂になるだろう。
 それを逃すと、徹底マークに合うSDP戦となり、それまでの6試合で、「50-50」を終えておきたいところだ。

 ちなみに、大谷の後ろを打つ2番Mookie Bettsの直近7試合の打撃成績は「.185 AVG .233 OBP .296SLG 529OPS 評価G:非常に悪い」であり、彼のためにもなるべく早く達成したい。


9月15日(日) ATL(A) 第3戦

2024-09-16 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-braves/2024/09/15/747071/f
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=747071
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-atlanta-braves-440915115/

大谷翔平
1回表 
第一打席 【0-0】0-2[3]☓ ①外角高4S[95.6] B*2 空振り 決め打ち! ②内角低 外から入ってくる甘いCUV[81.8] 見送りS。打ちに行かない! ③内角低CUV[82.8] B*2 空振り三振[80.4⚡] Mortonの典型的なLHBの三振例

 最悪のプレートディシプリンです。本当に最悪だ。恥ずかしい。これでは今日も期待できないでしょう。

 なぜ一球目を見ずに打ちに行くのか、理解できない。昨日と全く同じ。相手の攻めは全く昨日と同じなのに、どうしてボール球に手を出すのか。
(今季、高めのB球に手を出すため、直球系の打率が大きく低下)
本当に本当に恥ずかしい内容です。相手投手の予習をしていないようだ。
 大谷が一番を打っているので、このような酷いAt Batを見せられると相手の士気は上がり、味方士気は下がってしまう。

 今日、第二打席以降打たなければ、大谷は明確に不振に陥っていると言っていいでしょう。

 Mortonは低めのCUVは捨て、被打率の高い4Sに狙いを絞り、甘く入ってきたCUVを打たないと。

あとはWalker Buehlerが踏ん張り、出来るだけ長いイニングを無失点で行くことです。

2回表 先頭Edmanが右翼線二塁打で出塁し、絶好の得点チャンスもMuncyが進塁打すら打てず、後続も倒れ得点機を逃す。チーム全体が元気がないようだ。
2回裏 ATL打線はファウルで粘り、簡単に討ち取られない。球数を稼いで四球で出塁、狙いは明確だ。
3回表 Buehlerが2回裏27球投げたので、LAD打線はボールを良く見て球数を稼ぎ休ませる必要がある。

第二打席 【0-0】 1outなし 1-2[4]☓ 甘い球はなく、Sは全て枠にかかるEdgeの球 ③内角中CUV[82.3]を捉えるべき。④内角中4S[95.6] 見逃し三振
 相手が上手く攻めたと言える。しかしこのままではいけない。今日はCUVへの意識が強すぎ、4Sに対応できない。
 Buehlerを休ませることもチームとして出来ず、この回の攻撃は12球で終了。

3回裏 Buehlerはすでに2回3/1で3BB。今日も長いイニングを投げられないだろう。
Barnes痛恨の打者妨害、また不要なエラーだ。そしてOzunaに四球。2回3/1で4BB。1out満塁 Olson ピンチだ。押し出し四球[1失点]【0-1】。表のLADの攻撃が短かったのが遠因だ。
内野安打の間に1失点【0-2】、既に70球。典型的なBuehlerの投球になった。LADの打撃陣の調子を考慮すれば、もう試合は決まったかもしれない。3.0回で既に5BB、70球。
こうした重要な試合は、先制点が重要だが、LADは進塁打も打てずみすみすチャンスを逃したのに対し、ATLはボールを良く見てファウルで粘り四球で出塁しチャンスを活かす。
チーム状況がそのまま出た。

4回表終了時 LAD:H*1 、ATL:H*2だが、四球がATLに3回で5BBと顕著な差が得点差になっている。LADはEdmanの先頭二塁打のみ。

4回裏 Buehler 9球で節約できた。

5回表 Muncy 先頭打者H。この回、先頭が出たので1点は返しておきたい。Lux 四球で 0out一二塁 <Smith> RFフライ。1out一三塁 9.Kiermaier 初球Bunt F-空振り三振 
第三打席【0-2】2out一三塁 大谷 名誉挽回のチャンスだ。0-0[1] 内角低 4S[94.5] E 右翼線二塁打 [79.8⚡ 114.4mph 14° 269ft .760xBA 1打点]【1-2】
どうして一塁走者 Lux [27.6ft/s] は三塁で止まったのか?!(大谷の打球にビビり、スタートが遅れている)
Mortonは B/Sがはっきりしてきた。 2out二三塁 2.Betts 3-1から B 四球を空振り!-LFフライ。2out満塁 Freemanという絶好のチャンスを逃してしまう。

5回裏 Buehler この回も9球で済ます。立ち直ってきた。攻撃にも良い影響が出るだろう。

6回表 LADは甘い球を打ち損じ。Morton 7球 で終了してしまう。

6回裏 BuehlerのQSチャレンジ。四球で乱れたものの先発の役割を果たした。[97-63 (64.9%) 6.0回 3H 2R 1ER 5BB 5K 0HR ]

7回表 第四打席
【1-2】2out一二塁 0-2[3]☓ ③外角低SL[86.8] 右翼線二塁打 [84.9 25 282 .180 1打点]【2-2】 
 簡単に追い込まれたが、上手く合わせて右翼線に落とす。再度、1塁走者(逆転のランナー) Pages [28.3ft/s] は本塁突入せず。(LADの三塁コーチはとても保守的だ)
 終盤に同点に追いつく貴重な二塁打となった。再び同じ形[2out二三塁]でBetts。初球を簡単に打ちに出てCFフライ[95.4 29 370]。Bettsの打撃不振は深刻だ。
 2out二三塁の場面では、強振するより軽打が望ましい。単打で2打点稼げる美味しいシチュエーション。

7回裏 Treinenが12球で三者凡退。

9回表 第五打席【2-2】2out三塁 申告敬遠。2out一三塁で2.Bettsとなる。

 試合終了。

  まず、連敗を止め、ATLシリーズの最低限の目標である2勝2敗のタイゲームにするチャンスを確保した。裏でSDPがSFGに勝利し、ARIがMILに逆転勝ちとLADは追い込まれていた。
 今日の試合は、1-8回と9回を分けて考える必要がある。前半の1-8回のMVPは投手では立ち直ったBuehler(ほとんどの球種で球速と回転数が年平均を下回っていた)と、
 苦しい状況のLADで先制点となった右翼線二塁打、さらに同点として試合をリセットした右翼線二塁打の大谷翔平がMVPだ。([WPA 1位 +32.8] Shohei Ohtani)
  9回の攻撃のMVPは1outから右中間三塁打の途中出場のSmithが得点機会の創出で1位、大谷敬遠で2out一三塁から均衡を破る逆転の単打を打ったBettsが次点となる。
 この場合、逆転打を打ったBettsの方が評価されることが多いが、実際はSmithの得点機会の創出[犠牲フライ/弱い内野ゴロで得点]の方が貢献度が大きい。
 この後、途中出場のPagesが初球(SL B)を投手ゴロと最悪の結果でチャンスを潰して、LADの攻撃ムードが終了する恐れがあった。これは絶対あってはいけない。
 初球から打つなら、少なくともHHして外野に飛ばさないといけない。
  それ以外にも試合を分けた場面は、8回裏 Kopec 0out二三塁の場面だった。先日、全くストライクが入らず、今日も先頭打者に四球、二塁打で、失点必至の状況だった。
 この場面を抑えたことが、9回表のLADの逆襲につながった。 

  今日は、昨日ボーンヘッドが致命的な結果に繋がった、足に故障を抱えているSS:Rojasを休ませ、SS:Edman、CF:Kiermaierと守備的な布陣だった。
 Kiermaierに関しては、外角高めの直球を空振りすることが多く、引退もやむなし、という状況だが、相手先発の相性次第では、先発をさせるべきだ。
 (終盤の守備固めや代走のみだと、打撃の調子が維持できない)
 疲労が溜まっているBetts、怪我から復帰のT.Herも、Pagesの出場時間を増やして、10連戦中のどこかで休ませたほうが良い。
 西地区はGame差が以前よりも縮まり、LADはほぼ固定メンバーで戦い続けている。これでは30代前半のベテランが多い野手は疲労がたまり、エラーや打撃不振に陥るのも頷ける。
 BettsとFreemanは状態が悪くても成績が悪くても、出場させ続けるチーム事情だが、打線を組み替えるなど工夫できるところはあるはずだ。
 Bettsの打撃のリズムを取り戻すため、左腕相手に、1.Betts、2.大谷*、3.T.Her、4.Freeman*と組み替えるのも良い。
 
  LADは今日勝ってよかったではなく、明日も勝たないと意味がない、厳しい状況に置かれている。
 画面からはあまり気が付かないが、LADファンは球場に半数近くいるようだ。これはとても素晴らしい。
 彼らにとって今日の試合は、絶体絶命から勝機を見出した、忘れられない夜となっただろう。

明日の先発 Max Fried (L)  https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/max-fried-608331
に対して

LAD打撃陣 打率[OPS ★=HR、打点数]/AB
相性良い:Rojas .308[.742 3打点]/26、 Edman# .333[.750 2打点]/12、Muncy* .333[1.222★3打点]/9、T.Her .286[1.089★2打点]/7、大谷* 1.000[3.000★2打点]/3

相性悪い:Taylor .059[.259]/17 Betts .067[.192]/15、Freeman* .182[.432]/11、Smith .091[.182]/11、Barnes .125[.864★]/8、K.Her .125[.250]/8、Lux* 0/2   

対左打者:SNK [93.6mph](28.5%)、4S [93.8](22.3%)、CUV [75.2](17.3%)、SL [83.7](11.7%)、CUT [89](9%) / CH [86.1](5.6%)、SWE [80.7](5.6%)・・・直球系(59.8%)
評価   +4            ±0         +4        -2         -1       +2        ±0

 昨季と比較して、Max Friedは、xBA 34[-46]、BB% 47[-40]、xERA 59[-38]の成績を大きく落としている。コントロールが悪くなっている。
LHBに対する配球も、初球、0-1、1-0、1-1、2-1などの浅いカウントで直球系の期待打率が高い。
追い込んだ後も、特定の球種で期待打率が高くなっている。0-2 SWE[.474 .502]、1-2 CUV [.313 .731]、1-2 SL [.476 .570]

    4S     SNK   
初球  .388 .442        .xBA .xSLG
0-1        .633 .771
1-0  .656 .987
1-1        .350.381
2-1  .713 .802

 浅いカウントで直球狙い、追い込まれた後もB/Sを見極め粘り強く対応することが後略の鍵だ。
ただ、直球系が狙い目とは言え、初球の高めのB釣り球に、3日連続で手を出すのは避けたい。それさえ気をつければ、勝機はあると思う。

前回のLADとの対戦は、24/05/05 https://www.mlb.com/gameday/braves-vs-dodgers/2024/05/05/746153/ https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746153
ドジャースタジアムで敗戦投手になっている。108-67[62.0%] 7回 4H(2HR) 4R 4ER 2BB 7K
                     直球系:変化球
第一打席 1回裏【0-0】0out一塁 1-2[5]◯   3:2    内角高CUV[74.6]   中堅2点HR[82.6⚡104.3 31 412 .850xBA 20/30 2打点]
第二打席 3回裏【2-0】2outなし 2-2[5]◯   4:1    外角中4S[98.4]    LF前H[70.4 97.4 -9 14] 
第三打席 6回裏【2-0】先頭打者 1-2[5]☓   3:2    外角中 SL[83.4] B*1.8 CF前H[68.8 75 16 204 ]

9月14日(土) ATL(A) 第2戦

2024-09-15 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-braves/2024/09/14/747070/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=747070
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-atlanta-braves-440914115/

 昨日に続き、今日も試合に影響を与えるエラー、エラーにならない拙い守備が、LADの先発投手の足を引っ張ることになった。
Jack Flahertyは、前回、熱波[39.4℃]の中、7回1/3と長いイニングを投げていた為、その悪影響はやはりあったと言える。HHされる割合が高かった。
味方エラーに対して、メンタル面で弱いタイプであるため、ダメージコントロールすることが出来なかった。
83-45 [54.2%] 3.0回 5H 4ER 4BB 4K で再び、先発投手が長いイニングを投げられず、序盤で交代と10連戦中のBullpenに大きな負担となった。


LADの野手の「Outs Above Average,2024」(Game Day Video内、試合前のデータ)

LF:T.Her -9  CF:Edman -1  RF:Betts -3

3B:Muncy -1 SS:Rojas +12 2B:K.Her +1 1B:Freeman -1

 Bettsは今季怪我で離脱していた期間が長いため、先発100試合でSS 65G、RF 28G、2B 17Gとサンプル数は多くない。
今日の試合の、三回表 先頭打者の右翼左後方への大きな当たり[100.3 33 381 .450 5/30]に対する守備は、ボールの追い方が最初からおかしかったし、
壁際でジャンプしながらグラブに当てたものの、掴み損ねて二塁打にしてしまった。試合を分けた1Playといえる。
もう一本、初回の2outからのOlsonの先制点となった壁際の飛球[98.1 36 369 .170 12/30] は、身長の低いBetts[175cm]には厳しく、真下に入った状態では、高く飛び上がるのは難しかった。
実際に記録されたエラーは6回裏 1-6で 1out満塁の場面のOlsonの右翼線二塁打の内野への返球だった。(K.Herが中継し、送球がワンバウンドで弾いた場面)
結果的に1-6から1-9になり、勝敗は決してしまった。

 また、Bettsは攻撃面では昨日指摘したように、初回、1番大谷が四球で出塁したものの、初球を打って内野ゴロDP☓☓と完全に攻撃ムードが切断されてしまった。
数球待てば、大谷が二盗を試み、2番Bettsはカウントが悪くなっても進塁打を打てば、1out三塁という得点機会を創出できていただろう。
 相手先発のChris Sale (L)が 初回 4/10 [40.0%] と荒れ球だっただけに、好投手に対する通常のスタンス『球数をできるだけ投げさせる』で臨んでいれば、活路は見いだせたはず。
大谷翔平の「50-50」への道の「47-49」の機会を奪った意味においても、痛すぎるダブルプレーとなった。この後、3番T.Herが二塁打で三塁を狙ってoutになったのもSaleを助けてしまった。
(2out二塁も、2out三塁も、単打で得点という意味においては同じ) わずか10球で回が終了し、LADにとって初回から失態と言える攻撃になってしまった。    

外野守備 Outs Above Average (baseballsavant)

[レギュラー] T.Her. -9  Edman ±0  Betts +1
[控え] Taylor ±0、K.Her +1、 Kiermaier +11、 Pages +1

 T.Herの守備力が弱いので、本来であれば、DHに回したいところだが、LADは大谷翔平が専有しているので、チーム事情により不可能。
大谷がLF守備をすれば、(たとて今季、練習不足でも) 平均以上の左翼手になれるだろうが、守備の際の怪我のリスクが大きく、また、全力での本塁送球が可能かどうか、疑問が残る。
また、T.Herは守備範囲が狭いとはいえ、試合に影響する大きなエラー、拙い守備をしているわけではない。ただ、RF守備の方が慣れている分、強肩も活かせていた。


Range(OAA)  肩の価値 / 肩の強さ   *2023年データ
足の速さ       Of Arm*

RF:Betts Total DRS 10位/235人中* 2023年:RF 107試合、2B 70試合、SS 16試合
18  /66    [パーセンタイル]
37   [2]*      RF [-4~+7 12段階]

RF(2023年)       G  Inn  Total DRS ART GFP/DME Of Arm 
 8.Jason Heyward   90 624.0   5    8   -1    -2
16.Mookie Betts    107 701.2   3    -1    2     2 
23.Teoscar Hernandez 135 1160.1   1    1   -1     1

OF:T.Her *2023年はRF専業
2 24/74
83  [1]*

  試合の悪い流れと、投手が四球などで苦しむことで野手の集中力が低下し、エラー、拙い守備が連鎖する。
 RojasのSSのプレー、Muncyの正面の強烈なあたりを逸らしたこと、など全く助けにならなかった。

3回裏 1-1 1out一二塁 Sean Murphyの強烈なSSゴロ[109.3 7 142]の処理にもたつき、ラインアウトを警戒した二塁走者を三塁封殺出来る所、
通常のDPを狙い、二塁に投げ、一塁Safeになり、2out一三塁とした場面。
ここは落ち着いていれば、三塁送球できたはず。(投手は2out一二塁の方が楽)
三塁送球-二塁転送でDPを狙った方が良かった。その後、WP-四球で2out満塁から二塁打[走者一掃 3失点]で【1-4】となってしまった。
結果的に試合の流れを決定づける1Playとなった。Bettsに要求されたPlay難度よりも容易く、名手Rojasとしては、ボーンヘッドだったと言えよう。


 試合が序盤から懸念されていたようにビハインドの状況を強いられ、大量失点により壊れてしまった。
ファンの期待は試合に勝つことよりも、大谷が[50-50]への歩みを進めることとなったが・・・・

大谷翔平
      回  点差  状況   対戦投手     カウント[総投球数](初球S=☓、B=◯)  スイングスピード EV LA 距離[ft]
第一打席 1回表 0-0 0out なし Chris Sale (L) 3-1[5]☓ ①真ん中(内)高4S[98.3] B*3 空振り ②外角低SL[80.3] B ③外角低SL[78] B ④外角中4S[97.4] B ⑤ 内角高SNK[96.5] B 四球□

第二打席 3回表 0-1  1out 二塁 Chris Sale (L) 1-2[4]☓ ①内角低上SL[80.5] 見逃しS☓ ④真ん中低め4S[98.4] 見逃し三振☓☓
                              初球の入ってくるSLは甘かった。振りに行くべきだった。 最近、低めのゾーンの直球系に手が出なくなってしまっている。 
                              打点を稼ぐチャンスであり、同点に追いつくチャンスでもあった。バットを振らなければ何も生じない。

第三打席 5回表 1-4 2out 一塁  Chris Sale (L) 2-2[6]☓ ①ど真ん中4S[96.5] F☓ ③ど真ん中4S[79.9] 空振り☓ ⑥真ん中低めSL[80.7] 投手前弱ゴロ☓☓  
                              構えの段階で投手正面から見ると、かなりのオープンスタンスで、さらにBaseから離れすぎている。あれでは外角の球は届かない。
                              ど真ん中4S・ど真ん中SLが、外角中4S・外角中SLに見えたはずだ。絶好球だったのに、どちらも打ち損じてしまう。

第四打席  8回表 1-10 0out なし Bummer (L)       LAD側が野手を投手として登板させたため、DH解除で交代。

  初回の初球の高めの4S B球を振った時点で、「(大谷の打席は) 今日は期待できない」と直感した。他の方も同様の意見だったろう。
 昨日の最終打席の反省が全く出来ていなかった。それを確認した段階で、期待値が大幅に低下した。

 大谷翔平の不振時の三要件
・B/Sの見極めが悪い
・B球をChaseする
・甘い球を打ち損じる

  今日の打席は、すべて満たしてしまっていた。非常に厳しい内容で、期待値も低く、今後数試合、(少なくともATL戦で) 不振に陥る可能性すらある危険な状況だ。
 明日の試合以降、マインドリセットして、出直していただきたい。大谷が活躍しない限り、ATLに勝つ可能性は低くなるだろう。チームとしても過去最悪レベルの危機的状況だ。

 
[追記]

   スポニチ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/09/15/kiji/20240915s00001007082000c.html
> 今季6度目のブルペン入りとなった大谷は、手術後では最多となる25球の調整登板。
予定の終盤に近付くにつれ、強めの球を投じるなど、順調なリハビリをこなしている。ここまで10、10、10、15、20、25球と段階的に球数を増やしており、計画通りに進んでいる模様だ。
球団関係者によると、大谷は最速93マイル(約150キロ)をマーク。術後では最速となった。

  毎回そうだが、試合前にリハビリでの投球練習を行うことは反対だ。
 打撃が好調ならば問題ないが、個人の結果、チーム成績が出ていない以上、この時期は体力の温存とポストシーズンに向けてのコンディション調整が最も重要だ。
 シーズン中はキャッチボール程度に抑え、シーズン後に調整を開始すれば問題ない。また、シーズン中やPSに登板するのは論外だ。得るものよりも失うものの方が大きい。
 来季開幕は今季同様、海外で、日本・東京で行われる(早く仕上げる必要がある)のだから、現段階での登板はリスクが大きすぎる。

  思い起こしてほしい。LAA時代は、大谷依存度が極大化し、シーズン後半は疲労困憊状態だったが、LADにFA移籍してなお、投打両面で大谷依存度が極大化しているのは一体どういうことか。
 レギュラーシーズンをDHとして適度に休養を取りながら、“大谷が欠場してもLADは勝つ”という触れ込みではなかったか。

  試合前に25球も投げたら、実質的に試合で投げるBullpen投手と同様の負荷を負って、打席に立っていることになる。


  あまり言いたくないことだが、Tyler Glasnow (31) のドジャースと5年総額1億3650万ドル[2730万ドル/年]の契約は失敗だったと思う。
 健康であれば素晴らしい投手だが、WS第7戦まで戦う必要のあるLADの先発投手としては、球界の中で最も不適格な投手と言える。
 健康面でブレイクスルーがない限り、毎年、同様の形でPSに投げられない状況になりそうだ。LAAにおけるRendonと同様の契約になる可能性すらある。

9月13日(金) ATL(A) 第1戦

2024-09-14 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-braves/2024/09/13/747069/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=747069
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-atlanta-braves-440913115/

キーポイント

・LADは3試合連続で致命的なエラーを犯す。初回、三塁Muncyが三遊間のゴロ(SS Rojasがバックアップ)を横取りし、弾いてヒットにしてしまい、DPを逃す。
 自重し捕球に行かなかったら、SS:Rojasが二塁送球、Luxが一塁転送でDPが完成していただろう。(打者は足の遅いDH:Ozuna 25.7ft/s)
 ゴロを打ったのは大谷と打点王を争っている一人のOzunaであり、DP◎のところがHとなり、この試合、調子づかせてしまう。[4打数3安打]
  本来であれば、12球で回が終了していたのに、新人先発のKnackに打者3人・8球を余計に投げさせ、先制となる1点を献上、計20球も投げさせてしまう。
 三塁手Max Muncyの大失態である。

  LADは失点につながるエラーが非常に多い。内野手で信頼できるのは、堅実な守備のSS:Rojasだけ。
 Freemanもエラーは付かなったが、先日の山本先発試合で、ゴロ処理を誤り先制点につながった。

 悪いエラー
―初回のエラー       初回は先発投手が最も不安的な回であり、出来るだけ球数を抑える必要性がある。
―先頭打者でのエラー    先頭打者が出塁すると、その後、失点につながる可能性が高い。
―ダブルプレーでのエラー  DPを逃すと、投手がメンタル崩壊につながりやすい。球数を抑えられるDPでエラーすると、精神力/体力を消耗。 
―得点圏の状況でのエラー  直接、失点につながる。

 酷くないエラー
―大量得点差のある状況でのエラー (大量得点差で勝っている、大量得点差で負けている、試合の結果に影響しないエラー)
―投手がメンタルが強いタイプ(LADでは大谷翔平や山本由伸)ならば、「大丈夫だよ、僕が抑えるよ」というマインドで切り抜け、チームの絆が強まる。
    メンタルが弱いタイプ(彼ら以外) 
 あまり言いたくないが、昨季、STLにFlahertyが先発していた時、Edmanが内野でエラーをしてしまい、Flahertyが大声で怒鳴りつける事があった。
 その後、Flahertyはチームから放出され、移籍し、皮肉なことに、二人は現在、LADでチームメイトに。


・ATL 今シリーズ前の連戦で、9連戦[COR◯◯●-TOR◯●◯-CIN●-@WSH◯●  と、全て負け越しているチーム相手に 5勝4敗[.556] と勝ち星を落としていた。 

・シリーズ初戦、ARI(A)シリーズのカーショウ(1回 27球 3失点 降板)、CHC(H)のビューラー(1回 3失点/4回 4失点)同様に、Knackが弱体化したATL打線相手に2回5失点を喫し降板。
 序盤から先発が崩れ、味方打線に大きな負担となってしまう。

・10連戦初戦で4人をBullpenから投入し、2イニング投げたGroveは良かったが、Hudson、Honeywellは全く信用できない。

・大谷翔平 HRにできる相手の失投が複数あったにも関わらず、全て打ち損じた。[4-0、2K]。先頭打者としても役割を果たすことも出来なかった。特に最終打席は非難に値する。
 明日が変則的な投球フォームのSale (L) .333[1.000] 1/3、第三戦が相性の悪い Morton (R) .111[.496] 1/9、最終戦が Fried (L) 1.000[3.000] 3/3(1HR 2打点)となっており、
 疲労が懸念されていたルーキー右腕のSchwellenbachから1本打っておきたかった。ATLの左腕の二人はリーグを代表する左腕であり、相性はともかく、苦戦しても不思議ではない。
 1日公休日があったにも関わらず、熱波だったCHCシリーズでの走塁による疲労が残っている気がする。

1番 大谷翔平
      回  点差  状況   対戦投手     カウント[総投球数](初球S=☓、B=◯)  スイングスピード EV LA 距離[ft]
第一打席 1回表 0-0 0out なし Schwellenbach (R) 2-1[4]☓ ④内角中低CUT[94.1] CFフライ[79.8⚡️ 95.8 39 342] 最終球が最も甘くHRに出来る球だった。

第二打席 3回表 1-5 1out なし Schwellenbach (R) 1-2[4]☓ ①内角低中CUV[80.3] 右翼線大F(仕留めるべきだった) ④外角低SF[85.9] B 空振り三振☓ Rojasに続き、二者連続HRなら2-5でチームに反撃ムードが高まっただろう。

第三打席 5回表 2-5 1out なし  Schwellenbach (R) 0-1[2]☓ ②ど真ん中SL[87.4] 左翼Fフライ[87.7⚡️ 98.7 49 298]☓☓ 初球の内角中高CUT[93.7] も甘い球だった。今季CUTの打ち損じが目立つ。

第四打席 8回表 2-5  1out なし Joe Jiménez (R)  3-2[6]◯ ⑥真ん中高4S[94.8] B*4.5 空振り三振☓☓ 高めにB*4.5個外れた釣り球を振る痛恨の1球。見送れば四球で、盗塁も期待できた。
                              3点差で負けている8回の攻撃は、出塁することが最も重要だった。(9回は元同僚の 抑え Iglesias (R)が登板)
                              3-1 ⑤ で決め打ちした 真ん中高4S[93.8] F もB球であり、「打ちたい、打ちたい。」という気持ちを抑える事が出来なかった。
                              直球系を予想して決め打ちする場合は、B*1個外れたとしても、確実に仕留めないといけない。
                              大谷翔平はストライク枠の中の高めの全てのゾーンの「Whiff%」が高い。そうはっきりデータに出ている。
                              追い込んで、変化球のコントロールに苦しんだり、投げる球が無くなった相手投手は高めに直球系やCUTを投げ込んでくる。

 今日の打席時、腰をトントンと叩くような仕草を見せていたのは気になるところだが、過去あったように疲労が腰に来ているのかもしれない。
特に高めの直球系の釣り球に手を出すと、腰を折ったような極端なアッパースイングになり、腰に負荷がかかるのは理解できる。
やはり、B/Sの見極め、高めの釣り球はChaseしないという基本に立ち返るべきだ。


・2番 Betts 非常に淡白な打撃で、浅いカウントから打ちに出て、凡退を繰り返す。大谷以上に心配な状態。本来は、打席で粘り強く球数を稼ぎ四球をもぎ取り、ライナー性の単打が持ち味。
第一打席 0-0[1] 83.9 33 305 LFフライ  
第二打席 0-1[2] 91.1 52 275 LFフライ
第三打席 0-1[2] 81.6 38 288 RFフライ
第四打席 3-1[5] 88.5 -1  47 SSゴロ
 
・3番 Freeman Freemanに関しては右手中指を故障しているので、打撃に関して多くを望めない。願わくばバットを振らず、その選球眼で四球で出塁することがベストだろう。



【番外】

 Abema MLB実況 評価

最悪 DJケチャップ 基本、実況は局アナ系の普通の実況者で良い。ゲスト解説者との関係で視聴者にはどうでもよい内輪ネタに走りやすい。


 Abema MLB解説 評価

最高 福島良一  うんちく解説は不要だ、という方もいるでしょう。過去の出来事や選手は、目の前のプレーとは関係ないと。ただ、よりベターで妥当な解説者。

最悪 AKI猪瀬   大谷のFA移籍時、「大谷はLAA残留」と根拠なくフェイクニュースを垂れ流す。週刊誌に成り上がった過去を取り上げられた胡散臭い男。
   西岡剛   回の終了時、ささやき声を発す。すごく不快で気持ちが悪い。実況や他の解説者とのやり取りでプレーとは関係ない内輪ネタが多い。
   杉谷拳士  おしゃべりで落ち着きが全く無い。野球選手としても実績不足(プロ野球を見ていない人は、誰だコイツは?ってレベル)、MLB解説としても役不足。

   まだ他にも名前は忘れたが、彼ら以外にも酷い解説者が抜け落ちている可能性が高い。

  ま、基本的にテレ朝系の野球解説者はNHKでは絶対やれないクソばかりですね。
 通常、実況1人、解説1人で良いんですよ。解説に3人も必要がない。また、フィギュアスケート競技のテレビ中継のように会場音のみの選択も用意してほしい。
  Abemaの中継で試合終了したら、実況、解説に関して、1-5段階評価、1-10段階評価などのWeb投票を実施し、評価の低い実況、解説者は呼ばなくすれば良い。
 毎試合、評価され、クソ解説、クズ解説者は淘汰され、新規解説者が参入するというのが自浄作用になるでしょう。
 また、レギュラーシーズン終了時にランキングを発表し、優秀な実況者、解説者はポストシーズンに担当・招待というのがいいでしょう。(実際はコネ起用ばかり)

  LAD戦の中継は、大谷翔平を応援している人がほとんどだから、相手チームにおもねる実況解説は全く不要。(逆に不快だ)
 米国中継は敵味方完全に分かれており、MLB.TVでもどちらか好きな方を選択できる。
(フリーのメルアドを登録していれば、Abemaよりもタイムラグなく、特定の試合の視聴は無料で可能)

  杉谷拳士が解説だったので、今日の試合は、見る前から嫌な予感がしてたんですよね。