二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

8/06(日) SEA(H) 第4戦

2023-08-07 | 試合の感想
おさらい

Baseball-Reference https://www.baseball-reference.com/teams/LAA/2023.shtml
Top 12 Playersをよく見てほしい。

野手:【大谷】、[Trout]、Moniak、[Ward]、    [Neto]、Drury(*1)、Rengifo         Moustakas
投手:【大谷】、            Moore、             Estevez、Sandoval、(Canning)、

【Two-way Playerで打者と投手で合算】
[怪我で不在]
(*1) 最終出場 6/29~8/04 復帰

野手:大谷<8.6>    Moniak<2.4>、          Drury<1.3>、Rengifo<1.1>          Moustakas<0.8>          
                                        
 Druryは最近、予定より早く前倒しで復帰しており、36日間不在でした。したがって、この一ヶ月間、貢献がなかったわけです。

Moniakは、この間
.318 .348 .664 1.012
.311 .342 .566 .908
打率、出塁率はそれほど変わらないものの、長打率が-.098、OPSが-.104下がっています。

All Srar前 .308 .338 .646 .984 A 素晴らしい
All Srar後 .303 .340 .416 .756 D 並

特に長打率の落ち込みが激しく、All Srar前ほど貢献できていないのが分かります。

       AVG OBP SLG  OPS  OPS評価   三振率  四球率
直近30試合 .288 .323 .458 .781 C 良い    38.1%  4.1%
直近15試合 .242 .277 .355 .632 F 悪い    45.2%  4.6%
直近 7試合 .179 .207 .286 .493  G 非常に悪い 53.6%  3.4%
MLB平均                      22.9%  8.8%

 特にここ最近の試合は、ボール/ストライクの見極めができておらず、ボール球を追いかけ、投手有利のカウントにし、三振率が極端に高くなってしまっています。
結論として、Moniakのチーム貢献度が大きく落ち込んでいるわけです。このMoniakの高レベルにおける打撃成績の落ち込みが最もLAAにとって痛かった。
(もちろん、スタメン選手としての疲労や、自打球など副次的要素はありますが)、打席でのアプローチを修正できなかったことが、(こうなる事が必然的だった) 打撃不振に繋がりました。
これは打撃コーチの責任が大きい。監督の過去のコメントを見ても、Moniakを甘やかしすぎていたのが分かります。


 「OPS+」で新規獲得選手も合わせて並べると  *左打者 #両打
大谷翔平*  188



Moniak*   138

Drury    118
Moustakas* 110
Renfroe   102
---------------------------------------------平均
Rengifo#  94
Grichuk   91
Thaiss*   89
Wallach   79

Escobar#   61

C.J. Cron   37

 Escobar#が役に立たないのは容易に予想できました。欠場者の穴埋め的なTrade獲得でした。

 一方、期待されていたCOL組の Randal Grichuk [31-359d] はLAA移籍以降の7試合では、
COL 64G .308 .365 .496 .861 B 非常に良い 
LAA  7G  .231 .259 .462 .721 D 並 38.5% 3.7%
      -.077 -.106 -.034 -.140 

 大幅な後退で期待外れな状況です。特に最近の打線のラインナップはTrade移籍組が多く名を連ねており、彼らの打撃成績がLAAの得点能力に直結します。

 また、意外なことに3番.C.J. Cron (1B) [33-214d] が大苦戦しているのが分かります。

COL  56G .244 .286 .424 .710 D 並
LAA  7G .200 .304 .200 .504 G 非常に悪い 24.0% 10.7%
      -.044 +.018 -.224 -.206 

 COLとLAAでは何が違うのか? それは打順で、COL時代は4番を打つことが多く[42G]、次に多かったのか5番だった[13G]。
LAAでは大谷翔平の後の3番[6G]です。つまり、Cronは敬遠気味に歩かされ出塁率の高い大谷の後を打つことに苦労している。そのプレッシャーに耐えられていない。
これは一時期、大谷の後ろを打っていたMoniakにも言えます。(Moniakも結果的に不振に陥ってしまった。)

 この「大谷の後を打つ打者」という問題はTroutが復帰するまで続く可能性があり、
復帰した際も、Troutを従来通り2番にするのか(大谷は打点が稼げる)、3番にするのか(大谷の四球禍を防ぐ)という問題も含みます。
そもそもTroutが復帰するまでLAAはワイルドカード争いで生き残っているのか・・・という問題はありますが。

 いずれにせよ、現在のLAA打線は、本来スタメンのTrout(右)、Rendon(右)、Ward(右)、Neto(右)、Stassi(右)が不在、UTのUrshela(右)、マイナー昇格のAdell(右)も不在となっています。
右打者からの長打、打点が大きく損なわれている状況です。

8月
Renfroe 6G .174 .208 .217 .425 G 非常に悪い 34.8% 0.0%
Drury  3G .250 .250 .333 .583 F 悪い     8.3% 0.0%

 右打者のRenfroeとDruryは今こそ奮起する必要があり、新加入のCron、Grichukもリーグに適応しチームに貢献しないといけません。


 もう一つLAA打線の見逃せない点は、捕手2人の打撃成績が、シーズンを通じてここまで大きく落ち込んだことです。
Thaissにしろ、Wallachにしろ、StassiとO'Hoppeの控えに過ぎませんでした。5月のLAA打線を支えたのがこの2人でした。

5月成績    AVG OBP SLG  OPS  OPS評価 
Thaiss* 25G .333 .400 .455 .855 B 非常に良い
Wallach 16G .286 .359 .486 .845 B 非常に良い

 もちろん、控えの控え捕手だった彼らに持続不可能な成績だったのは間違いありません。
Thaissは5月以降、打撃成績が下り坂で全く改善が見られず、Wallachも同様で、最近まで無安打で低打率に苦しんでいました。
守備的指標でも、平均的な捕手、あるいは平均以下の捕手という評価です。(他球団と比較して、守備面でプラス要素がなく、投手陣の足を引っ張っている)
 Thaissに関しては捕手として全く評価できず、適性がなく、性格的にも捕手に向いていないと思われます。
打席で三振した後、Fワードを発するのも、審判に対して好ましくない。(温厚な顔立ちだが、激情型)
 Wallachは大谷専属の捕手のような起用方針でしたが、O'Hoppeが近い将来、復帰すればマイナーに落とされるでしょう。

[追記]
Gameday https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2023/08/06/717101

8/05(土) SEA(H) 第3戦

2023-08-06 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2023/08/05/717109/

・大谷翔平は休ませるべき。

  LAAは負け続けており、「自分が何とかしないと」「自分が打たないと」とはやる気持ちを抑えられず、B/Sの見極め、打つべき球の見極めができていない。
 昨日の9回裏の最終打席、今日の6回裏の打席、9回裏の打席を見れば、分かりやすい。SEAは大谷を非常に警戒しており、真中付近の甘いボールが全くない。
 (唯一、打てる球があったのは、第二打席の1球目と7球目で捉えた当たり[107.3mph]だったが、打球角度が低く[17度] HRにならなかった)
 SEA投手陣はストライクゾーンの枠、エッジ付近に集中して投げており、この場合は、打者が打つのは困難だ。
 
  明日のSEA最終戦も同様のエッジ付近の投球が続き、大谷が球を見極めた場合、敬遠気味の四球になるだろう。
 こうした状況下では、かつてのTroutのように辛抱強く甘い球を待ち、後続を信じて四球で歩くしかない。

  TOR戦でチャップマンのベンチでの発言があったように、新加入の選手を加えても、LAAで打撃が期待できるのは一発のある大谷だけである。
 今季就任したLAAのマーカス・テイムズ打撃コーチ(46)※の指導のせいで、打線は初球打ちが多く球数を稼げない、進塁打も打てない、得点圏打率も低い、という厳しい状況だ。
 貧打のSEAが球数を稼ぎ、四球を獲得し、少ない得点機会をモノにする一方、LAAはあまりにも対象的だ。
 LAAが仮にポストシーズンに出場しても、相手のエース、リーグを代表する先発投手には通用しないアプローチであり、結果が出なくなった以上、変更が必要なのは明らかだ。
 ※ Wikiによると、現役時代は「三振が多い上に選球眼が悪い典型的なフリースインガー」「高打率を期待できる打撃技術も持ち合わせていない典型的なプルヒッター」

・初球から振っていいのは、ど真ん中などの甘い球のみ。(振った場合は、Hard Hitで外野に飛ばす)
・2ストライクに追い込まれたら、フルスイングは止め、軽打に切り替える。また、簡単にoutにならず、可能な限りファウルで粘る。
・引っ張るよりも逆方向に打つ。(特に外角の球を引っ張りにいかない)
・先頭打者は出塁を意識する。(特に一番打者に必要なのは長打より出塁だ)

  今、LAAに必要なのは今日の最終回に見せたような、相手投手に対して「ボールを良く見て粘り強く対応する」というスタンスを初回から全員で行うことだ。
 (現在のLAAのラインナップで初球から打ちにいって良いのは、大谷翔平だけである)
 SEAに出来て、LAAに出来ない、ということはない。最終回に出来たのだから、明日の初回からも可能なはずだ。

  現在、大谷翔平は、試合に肉体的に出場可能だったとしても、精神的にメンタルリセットが必要だ。
 (エラーをした野手が次の試合でスタメンを外されているのを見かけるが、DHでは同様のものがない)
 一日試合を休んで、外部から試合を観察するのも、打席での冷静さを取り戻すのに良い機会になる。
 こうしたリセット効果をフィル・ネビルは全く理解していない。大谷はILに入るような怪我を負わない限り、休むことが出来ないという最悪の状況に置かれている。

  明日SEA4連戦・最終戦で4連敗した場合、フィル・ネビンを解任すると良いタイミングだ。同地区、ワイルドカードのライバルに対して、4連敗は絶対にありえないことだ。
 連敗中のLAAに必要だったのは、4連勝であり、悪くても3勝1敗だった。(すでに0勝3敗)
 監督を解任すると、チームは終戦モードに移行するか、ショック療法が効き状況が好転するか・・・解任されなくても、現行では好転する見込みがないのは確かだ。

8/04(金) SEA(H) 第2戦

2023-08-05 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2023/08/04/717130/

・最低最悪の無能監督 フィル・ネビン https://www.ocregister.com/2023/08/04/shohei-ohtani-remains-in-angels-lineup-despite-repeated-cramp-issues/

> 大谷翔平はこの10日間で3度、痙攣の影響を受けたが、金曜日の夜には再びエンゼルスのスタメンに復帰した。
 フィル・ネビン監督は、「1日休んだところで、どうなるものでもない。DHのときは、4、5打席出てきて、ゲーム中最高の打者だ。
 1日打席に立たないことは、彼にとって何の助けにもならないと思う。
 彼はプレーしたいんだ。彼はフィールドに出たいんだ。休養が必要なら私に言うだろう。私は彼に尋ねたが、彼は絶対に出たいと思っている」。


  もし、大谷翔平が今季終了となる大きな怪我をしたら、フィル・ネビンはどう責任を取るつもりなのか? (FAの数百億円が吹き飛ぶ)
 身体が発した危険なサインである痙攣がDH出場だけでなく、先発登板に影響したにも関わらず、休ませないのは今後の登板時にブルペンに大きな負担がかかるリスクを負う。
 このオールドスクールの監督は、本人は自己申告しないと、疲れていない、影響はない、と危険な兆候を過小評価している。
  万一、怪我をした場合(走塁中、ハムストリングスを痛めるなど、十分ありえる)、「本人が報告しなかった」となどと言い逃れ、責任回避しようとするのだろう。
 この状況(異なる日に痙攣*3) で休養を選手に与えないなど、他球団なら絶対にありえないことだ。
(LAAのファンはこの状況[大谷に休みを与えない]に慣れきっており、大谷が毎日出場すること疑問を挟まず、完全に“甘やかされている”)

  選手の健康とコンディションを軽視する無能監督がいるからこそ、LAAはMLB最多の18人もILに入っているわけだ。これは必然なのだ。


・今日の試合、大谷翔平は休ませるべきだった。[ 4打数1安打(二塁打) 1四球 3三振 1得点] 体が重く、状態が悪いのは明らかだった。(登板翌日は最も疲れており、休養日に最適)
 大谷が休養で不在の試合で、LAAがどれだけやれるか見たらいい。LAAがポストシーズンにふさわしいかどうか。


Reid Detmers 24-028d 188cm 95kg 3年目 中5日*9回、中6日*9回
       1.2bWAR 103ERA+ 5QS[26.3%]/19GS 101.1回[5.333] 2勝8敗 4.07RS 4.35ERA 3.67FIP 1.293WHIP
  6/14 TEX(A)~7/02 ARI(H)までの、4先発で4QSを達成。6月の成績が最も良く、それ以降、急激に悪化。LAAとしては完全に期待外れな成績となっている。

・Detmersの背信投球。63/93[67.7%] 4.0回 9H(3HR) 7ER 2BB 4K 4.78ERA
     年間比較[球速]
4S   -0.7mph / -1.1km
SL   -1.5mph / -2.4km
CUV  -1.4mph / -2.3km
CH    -1.1mph / -1.8km
SWE  -2.0mph / -3.2km
     全球種で球速低下
 
※LAAは他球団と違い、先発5人制で中4日で回すのではなく、先発6人制で中5日が基本となっており、先発投手に優しい環境。

 昨日、大谷投手が痙攣により4回で降板している状況で、ブルペンが厳しい状況だったにも関わらず、初回に4失点。
 SEAのエースであるCastillo登板日に初回からチームの士気を下げ、過度な負担を負わせてしまう。
 しかも、1回裏にRengifoのソロHRで追撃ムードも、2回表にソロHRを打たれ、点差は4点差に戻る。
 3回裏 チームはMoustakasの3点HRで同点とし、試合を振り出しに戻すも、4回表 2outから単打-HRで簡単に2失点、試合を再度ぶち壊す。
 打たれた3本塁打はいずれも4-seamで、ど真ん中(低)、真ん中高め、ど真ん中(高) とHRボールであり、完全な失投だった。
 打撃陣との信頼を損なう背信投球だった。シーズン全体を考えれば、万死に値する内容。
(今日の敗戦をシーズン後に振り返ったとき、シーズンが終了したきっかけとなった可能性がある)

試合後のコメント。 https://www.ocregister.com/2023/08/04/angels-fail-to-complete-comeback-drop-4th-straight-game/
 リード・デトマーズは、今シーズン自分に起こったことを説明するのに窮した。金曜の夜、エンゼルスがシアトル・マリナーズに9-7で敗れた後、デトマーズは言った。
「ただ、もっとうまくやる必要がある。わからない。もっと良くならないと。今、ちょっと面白くない状況を経験しているんだ。明らかに、ここ2、3回の登板はタフだった。」
 デトマースは初回に4失点したものの、エンゼルスが5-5、7-7の同点に追いついたため、この試合での敗戦は免れた。
 デトマーズは、「明らかに、我々はたくさんの新しい選手を獲得した。彼らの獲得にとても興奮している。我々は良い場所にいて、これまでポテンシャルを発揮できていなかった。
 明らかに、自分の半分でもっと上手くやる必要があるが、でも、それが野球なんだ。僕はそこから抜け出す。ただ前進して、次の日に進むだけだ」。

  チームが生きるか死ぬかのポストシーズンを賭けた戦いをしているのに、このコメント。明らかにこの試合の重要性を理解していないと思われます。
 間違ったマインドセット。

・打撃陣はCastillo相手にビハインドから7点取る粘りを見せるも、四球を取れず淡白な攻撃。(SEA:LAA = 7BB:2BB)
 また、SEAと違い、球数を稼ぐことが出来ず、不振のCastilloを序盤にノックアウト出来なかった。( 68/100[68%] 6回 10H(3HR) 7ER 1BB 6K )

・6回表【7-7】すでに24球投げていたWebbを続投させるべきではなかった。四球-四球で新加入のLeone (R)も四球を出し、0out満塁の大ピンチも、後続を断つ。
 いくらブルペンが厳しくても、続投させるべきではなかった。昨日のEstevezのようだった[4-0、5-1。9 Ball 1 Strike]。大量失点し、その時点で試合が終わっていた可能性があった。
 ロングリリーフのDavidsonはKCRに金銭トレード、Barriaは投げられない状況[2日前に70球]、Silsethは先発担当だった。
 現在、先発が早期降板するとバックアップの継投プランが無い状況。


・8回表【7-7】 1outから2番RodríguezのLF前方のフライをGrichukが取りに行くも、捕球できずこぼす。
 単打(1out一塁)のところ、足の速いRodríguez[29.7ft/s]は二塁へ進塁。1out二塁から後続の初球単打で【7-8】。残り2回でビハインドに。
 終盤の同点の場面でリスクのあるプレーをするべきではなかった。このプレーが決勝点に繋がった。前任のWardなら、まず、チャレンジせず取りに行かなかっただろう。

・SEAとのシリーズ全体では、今日のCastillo戦は落とす可能性が高かった。改めて昨日の逆転満塁本塁打が痛すぎた。
 1勝1敗で残り2戦のところ、0勝2敗で残り2戦となってしまった。
 SEAに負けるチームが、ポストシーズンに進出するのは、まず不可能だ。

8/03(木) SEA(H) 第1戦

2023-08-04 | 試合の感想
Gameday https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2023/08/03/717144/

 9回裏【3-1】のSEAの攻撃時、抑えのCarlos Estévezが登板しましたが、打者2人に対して連続四球(4-0、4-1)とわずかストライク1球[1/9 (11.1%) ]でした。
この時点で、本調子でないのは明らかであり、最初に4球連続で四球を与えた段階で、後続の準備をさせないといけない。
間抜けなネビン監督はLoup*を慌てて準備させましたが、結局、投入せず。

9回裏【3-1】 Save機会
4.3-0[4] 四球 →0out一塁
5.3-1[5] 四球 →0out一二塁
6.1-0[2] RF前H →0out満塁 [ここまでStrike 2、Ball 9。]
-------------------------------------<交代するタイミング(投手は3人の打者と対戦しないといけない)> 四球の全9球中、全球4Sで1球しかストライクが入らなかった。
7.1-2[4] 空振り三振☆ →1out満塁
8.0-2[3] 右翼HR[4失点]【3-5】
9.0-2[3] 空振り三振☆
1.0-0[1] 死球 →2out一塁
2.1-2[4] 空振り三振☆

 Loup*は以前より復調していますが、三振を取れる投手ではなく、走者がいる場面で使いにくい投手です。(ソフトコンタクトで野手の守備力に依存)

 さらに問題だったのは、1out満塁で8番打者に0-2と追い込んだ場面です。
高めの4Sの釣り球(B)で空振りを2つ取ったのに、同じ4Sを1球目と同じ真ん中高めに投げ込むなんて!
経験の浅いメジャーに上がったばかりの打者でも、3球続けて、同じ球種、同じゾーンに投げたら、当然、対応されます。
ここは変化球を低めのボールゾーンに投げるべきだった。4Sを投げる場合でも、低めに投げるべきだった。
サインを出したのは8回表から起用されたWallachだったかもしれませんが、完全な配球ミスです。
 
 Carlos Estévezは連続SAVE成功の記録が続いていましたが、1.88ERAで3.62FIP1.326WHIP四球率が自己ワーストで安定しているとは言い難かった。(BAbip.298で運が良かったと言える)
2人走者を出した段階[1S/9球]で異常な状態であり、0out満塁の場面で新戦力のLeoneと交代させるべきだった。完全なネビン監督の采配ミスです。

 大谷選手は利き手の痙攣で早期降板しましたが、これで身体の痙攣が発現したのは3回目です。(2度目までは打席に影響し、3度目の今回は登板に影響)
完全にネビン監督のマネージメントのミスです。DETのダブルヘッダー2試合目は休ませるべきだったし、登板翌日の明日も当然休ませるべきです。
一体、大谷翔平をどれだけ酷使すれば気が済むのか? 「怪我をさせてFAの価値を下げ、低価格で再契約」狙いでしょう。あながち間違っているとは言えませんね。

[大谷翔平]
 先発登板日に痙攣により、4回終了後緊急降板。後続が1失点【0-1】し、6回裏 四球禍で歩いても、二盗でチャンスを作り、後続の単打からの激走で同点に追いつく。【1-1】
8回裏、終盤のソロHRでチームに保険を与える重要な一打【3-1】。緊急降板した疲労のある先発投手にも関わらず、これだけの貢献。
 
 本当にエンゼルスという球団は、間抜けすぎる。大谷翔平に値しない。
現地のエンゼルスファンは「大谷が残留する」「再契約する」などと口が裂けても言えないだろう。
アルテ・モレノが球団を売却するまで罵声を浴びせ続けられるに値する酷い球団ですね。


[度重なるエラー]

1回表【0-0】 0out一塁 一塁ゴロをCronが二塁へ悪送球、2out無し/1out一塁の状況が、0out一三塁(失点しても仕方がないという状況)に

 野手が絶対やっていはいけない、先発投手が最も不安定な “初回のエラー" です。(“タイムリーエラー”の方が痛いが、得点差によっては、試合にあまり影響しない場合がある)
このエラーは今日の投手大谷の右手の痙攣に致命的だったと思います。
2番打者のJulio Rodriguezは足が速い[29.7ft/s]のでDPは取れなかった可能性はありますが、0outランナー三塁で、大谷投手はギアを初回から全開にせざるを得なかった。[後続の打者に対し、4S:99.6、99.3、99.4、99.9 / 99.9]
Cronは過去数年、1塁手としては優秀でしたが、二刀流の負荷の高い大谷選手にとって、初回のエラーは致命的なものとなりました。
 しかも、なんとか無得点でしのいだ [21球を費やす]、1回裏の攻撃では、打者大谷が単打で出塁したにも関わらず、後続の3番打者のCronが、2球目、止めたバットに当たり一塁ゴロDP。
初回Bryan Wooが要した球数はわずか5球あー、本当に本当に腹が立つ!!
これがニュヨークやボストンなら、初回からCronに対して大ブーイングだったでしょう。


[エンゼルスの深刻な打撃不振]

MLB 30球団中 
打率 BABIP OBP  SLG OPS  AB/HR 打点 四球 三振  盗塁  CS  SB-CS  差
9位   9位  5位  4位  4位  3位  7位 4位  27位  27位 16位T 52-20 +32

 これを見ると、LAAは投手成績に比較して打撃成績が良好なのが分かります。
攻撃面では、HRに頼った得点パターンであり、自軍にHRが出れば大抵、有利に試合を進め、
そうでない場合は、初球打ちや三振が多いことから、経験が浅い/防御率が悪い相手先発が長いイニングを投げてしまう傾向にあります。
 LAAは走力が一定以上あるにも関わらず、全く走らないので、二塁以降の得点圏に走者を置くのが難しくなっています。
単打や四球で出塁した走者を進塁打で進められないのも問題です。

1.出塁    ヒット/四死球     LAAの打者は、B/Sの見極めが出来ず、初球からフルスイングすることが多い。【打撃コーチの方針】
2.進塁    進塁打/盗塁/WP/PB  LAAの打者は進塁打が打てず、逆方向にゴロを転がすことすら出来ない。
3.得点圏打率 LAAの打者は得点圏で軽打が打てず、フルスイングし、三振を喫することが多い。

 意外なことに、新戦力のCronは得点圏で軽打が出来ますね。

 ルーキーのMoniakとNetoは球を選別することが出来ず、ボール球をチェイスし、ドツボにはまっています。

0.相手の持ち球の把握と球種の予測
1.ボール/ストライクの見極め
2.ボール球は振らず、ストライクゾーンに来た甘い球を打ちに行く
3.追い込まれてからファウルで粘り球数を稼ぐ
4.3ボールからの四球での出塁

 こうしたことがLAAは全くできておらず、ボール球に手を出し、相手投手を少ない球数で助け、凡退を繰り返しています。(他方、味方投手に休む時間を与えない)
 Mike Troutという良いお手本が手近にありながら、この醜態です。Troutが打撃に対するスタンスを変える前までは、非常に忍耐強く、打ち取るのが難しい打者でした。
 
[大谷翔平のハンディキャップ]
1.後ろを打つ打者
2.前を打つ打者

 直近の成績で、ブレーブスの一塁手オルソンとの比較では、それぞれのHR数に対して打点数が大谷選手は少ないわけです。
1.で敬遠気味に歩かされるだけでなく、2.のせいでHRを打っても打点数を稼げない(走者なし/先頭打者)の場合が多い。二重苦なのが分かります。
2番打者の打者大谷にとって、8.9.1番打者が出塁しないことには打点数を稼げない。3.4.5番打者が打ってくれないことには、得点数も稼げないわけです。
文字通り、孤軍奮闘している状況です。