私たちは日々の生活の中で
喜怒哀楽という感情に支配されては
その感情に流され生きているのが現状です。
喜び 怒り 哀しみ 楽しみ を心は感じているのです。
そして その心の感じるままが
そのまま 自らの表情や態度 言葉使いとなり 行動にもなるのです。
身業(しんごう) 身体で行う行為となり
口業(くごう) 言葉に表れる行為となり
意業(いごう) 心の中で思う行為となるのです。
この身・口(語)・意(心)を三業(さんごう)といいます。
この三業には 三善業(さんぜんごう)と三悪業(さんなくごう)の
善と悪の業。つまり 善い行いと悪い行いこのとです。
善いことをすれば 善いことが返ってくる。
悪いことをすれば 悪いことが返ってくる。
他人に喜びを与えれば 自らに喜びごとが返ってきます。
他人を怒らせれば 自らも何か嫌なことをされて怒るようになります。
他人に哀れみの心をかければ 自らにも哀れみの心をかけられるものです。
他人に楽しみを与えれば 自らにも楽しいことが起ってきます。
佛教の開祖であらせられる釋迦牟尼佛陀(しゃかむにぶっだ)さまは
諸の悪を為さず 諸の善を行い奉り
自らの心を浄めなさい これが諸佛の教えです。と説かれました。
自らの心を浄めることとは
貪り 瞋・いかり 痴・おろかさ の心の三毒を 三毒に害されず
貪らない むやみやたらに 瞋・いかならい 痴・愚かなことをせず
正しい教えを知り 正しい行いをすることです。
正しい教えとは 自分も他人も共に幸せになるための教えです。
自分だけが幸せになるということは
我痴・我見・我慢・我愛の煩悩が盛んで 我の強い人です。
この我が強ければ強いほど 悩み苦しむほうの結果を生むのです。
本当は愚かな自分を 愚かだとは思わず
自己中心的な考えに縛られ 強情で
慢心している自分なのに 自分が一番正しいと 自分が一番偉いと
まったくの思い違いをしているのです。
可愛いのは自分だけで 他人などはどうでもいいとしか思えない。
他人のことなど眼中にない。自分さえ善ければいいと。
私たちは生身の人間ですから いろいろと考えては
いろいろと思い悩み いろいろな苦しみを受けることになるです。
では 何故に 私たちは他人の言動に
悩み・苦しまなければならないのでしょうか。
それは 例えば ある人に私がイジメられているとします。
何故に私が その人からイジメられなければならないのか。
それは 私がイジメを受けているのは結果であるのです。悪果なのです。
その原因は 私が誰かをイジメたことがあるからです。悪因があった。
私がイジメられるには イジメられる私に原因があったということです。
相手をイジメたから 相手にイジメられる。
相手にイジメられたから 相手をイジメる。
あるいは逆に 相手が困っているところを助けたとします。
そうしますと 今度は自分が困っているところを
誰かが助けてくれるものです。
結果として 他人の言動に悩み・苦しむということは
その他人を悩ませ・苦しめさせるような行為をしたからです。
喜怒哀楽において すべて自分に原因があったから
その報いを 今 受けていることになるのです。
では 今 受けている その報いには どう対処したらよいのでしょうか。
私の場合ですが 幸いにも佛教に興味があり
佛教書もいろいろと読みましたし 教えを信じて 念じることもしますし
常に何か気になることがあれば 以前に読んだ佛教書を
もう一度読み返してみたりして 新たな発見をして 対処しております。
教えを信じて 念じて 行ずる。このことを心がけて 心構えとして
懺悔(さんげ)する。相手のことを思い 心から懺悔する。
大日遍照金剛(だいにちへんじょうこんごう)さまを信じて 念じて 懺悔をする。
懺悔滅罪(さんげめつざい)して 罪障消滅(ざいしょうしようめつ)するのです。
そうして 今ある自分を変えていくのです。
イジメをしてくる相手に変ってもらうのではなくて
自分が悪かったことを認めて 大日遍照金剛さまに この苦しみから
救ってくださることを信じて 念じて 行ずるのです。
私たちは知ると知らざると 他人に迷惑をかけているものです。
先ずは自分に非があったと認めること。
悪いことをしていた事実を認めること。
それは 今 受けている 悩み・苦しみを思えば やはり認めざるをえません。
火のないところに煙は立たない、のです。
信じて 念じて 行ずれば 大難は中難に 中難は小難に 小難は無難に
病苦があれば 正身端坐して 背筋を伸ばし 合掌して 腹式呼吸をして
身心をリラックスさせるのです。病苦は少しずつではありますが
快復に向かうものです。
そして 感謝の心を育てるのです。
感謝の気持ちで心を満たすのです。
このように成るために
南無大日遍照金剛(なむだいにちへんじょうこんごう)を念ずるのです。
これは信ずれば 何時でも 何処でも 誰でも 念ずることができます。
常に 心に中で 南無大日遍照金剛と念じて下さい。
このことを続けることによって 少しずつではありますが変化がみられます。
これは その人によって様々ですが 現世利益(げんぜりやく)があります。
本当に心から感謝の気持ちで 心を満たすならば
諸天善神さまの ご加護があります。
南無大日遍照金剛
南無大日遍照金剛
南無大日遍照金剛
合掌