神佛の加護をいただく

神佛の
ご加護をいただくには・・・
密教修行を通じて体験したことを書き続けたいと思います。

思愛和施 しあわせ

2019年01月21日 15時10分05秒 | 秘密の教え・密教とは

何万遍、何十万遍、真言を唱えれば、

しあわせになれるのでしょうか。


例えば、南無大日遍照金剛ですが、

一日に何遍、唱えられるのでしょうか。

そして、一生の間、トータルで何百万遍、

唱えることができるのでしょうか。


信心の浅深、因縁の軽重にもよりますが、

どのようなものでしょうか。

 

心の三毒、貪瞋痴。苦しみの原因、貪瞋痴。


しあわせ、倖せ、幸せ、仕合せ、幸福・・・、それぞれありますが、

思愛和施と、当て字にしてみました。


それでは、思愛和施とは・・・。


・・・とは、相手へのいやりの心。支え合う心です。


・・・とは、語。愛情のこもった言葉遣い。相手の為を思うこと。

優しさであり、感謝の気持ちでもあります。心のこもった言葉を話すように。

八正道の正語にあたります。


・・・とは、を以て貴しとなす、ことです。和気あいあいということです。

仲良きことは美しきかな、です。相互供養、相互礼拝の心です。

お互いに助け合う精神が必要です。和を貴ぶのです。


・・・とは、しの心。お布施する。身施、財施、無財の七施をいいます。


無財の七施・・・とは、慈悲の実践行です。


眼施  がんせ

眼による施しです。優しい眼差しで相手を見ること。

愛眼・・・あいげん。佛の慈悲の眼、佛の愛情深い眼差しをいいます。

佛像に目線を合わせますと、愛眼を感ぜずにはおれません。

目は口程に物を言うといいますが、ご本尊さまの大慈大悲の眼差しは、

私を見守ってくださっている、安心感を覚えます。

そのような眼差し、眼施を真似てみたいと思います。

ですから、無暗に相手にガンを飛ばさないように、

睨みをきかせないようにしたいものです。

自らの目つきには注意しましょう。


和顔悦色施  わがんえつじきせ

柔和な笑顔で相手に接すること。常に穏やかな顔でいること。

笑みを絶やさないように心がけたいものです。

苦虫を嚙み潰したような顔はしない。ガン無視しない。

自らの表情には気お付けたいものです。


言辞施 ごんじせ

愛語。愛情のこもった言葉遣い。言葉遣いの丁寧さ。

八正道の正語を心がける。


身施  しんせ

自らの身体を使っての施しです。出来る範囲で手伝い、奉仕をすること。

困ったときはお互いさまで、手助けをしてあげる。礼儀正しさ。

八正道の正業に通じます。


心施  しんせ

相手への思いやりの心、優しい心、感謝の心、慈悲の心をもつこと。

常に、そのことを念じていることによって行動に移せるものです。

八正道の正念に通じます。


床座施  しょうざせ

バスや電車内で自分が坐っている席を譲ることです。

独り占めせずに、場所を提供することで、譲り合いの精神です。


房舎施  ぼうしゃせ

我が家に、誰が訪ねて来ても、気持ちよく、喜んでお迎えできるように、

常に整理整頓、掃除をしておくことです。おもてなしの心でもあります。

他人が集まる家とは、心の落ち着く場所であったりします。


自分が嫌なこと、したくないことを相手に押し付けない。

さりげないお手伝いが大切です。親切心を忘れないように。

家族皆でひとつのことをやり遂げると、終った後に一体感が得られます。

親は子供のことを思い、子供は親のことを思い、家族の絆が深まります。

親が一人で雪かきをしていたら手伝うこと。一人に押し付けない。

いやいや手伝いをしないこと。ただ、ただ、そのことに徹することです。

いやいやしていると、かえって疲れますし、はかどりません。

掃除する時には、掃除に徹する。雪かきをする時には、雪かきに徹する。

あからさまに見返りを求めないように慎みましょう。

身施によって徳を積むことです。

 

金品物品を施す。お米、野菜、衣類、おみあげ、プレゼント等・・・。

相手が必要としている物を施し与えることです。

財施によっても徳を積むことができます。お布施がそうです。


自分だけが得をすればいいと思うのは、ケチな考えです。

もらい得・・・。やってもらって当たり前・・・。

貰えるものは何でも貰うが、お返しすることを知らないでは・・・。

損する、得するの勘定なく、徳を積むことが大事です。

贈り物には、送り主の心がこもっているものです。

感謝の言葉とともに、物を贈る。感謝していただく気持ちも大事です。


思愛和施を行ずることは、結局、自分自身の為になるのです。

情けは人の為ならず・・・で、巡り巡って自分の為になります。

それには、忍耐も根気も必要です。

相手がいることですから、恩着せがましいことだと、

小さな親切、大きなお世話だと、思う人もいるでしょうし、

必ずしも、自分の思い通りにならないものです、が・・・。

楽しむこと・・・、そのことにつきます。


真言の数にこだわることなく、真言を唱えることも、楽しむ。

何遍唱えたのか分からないぐらい、唱え続けることです。


幸福感・・・。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ありがとうございました。


あなたの抜苦与楽の為に

南無大日遍照金剛  南無大日遍照金剛  南無大日遍照金剛


合掌

 

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八正道(はっしょうどう)の続き

2019年01月07日 14時31分39秒 | 秘密の教え・密教とは

南無帰依佛  南無帰依法  南無帰依僧・・・と唱えることと

南無一切三寶(なむ いっさい さんぽう)・・・と唱えることは同じ意味なのです。

三寶の中に、佛も法も僧も含まれているのです。

 

南無八正道

なむはっしょうどう


南無正見  

なむしょうけん


南無正思惟

なむしょうしゆい


南無正語

なむしょうご


南無正業

なむしょうごう


南無正命

なむしょうみょう


南無正精進

なむしょうしょうじん


南無正念

なむしょうねん


南無正定

なむしょうじょう

 

末広がりな正しい道を歩むには、

先ず不幸になる原因を明らかにします。

 

それは懺悔文にある、心の三毒である、貪 瞋 痴(癡)によると・・・

貪欲 瞋恚 愚痴(癡)による、身 語 意より生ずるところとなり、です。

 

欲深いこと。欲望にまかせて、執着してむさぼる心。

 

感情的に怒る心、恨む心。いきどおることです。

世の中、腹の立つことばかりですが、感情のまま怒りを爆発させますと、

せっかくの善い果報まで吹き飛んでしまいますので、

注意が必要です。短気は損気なのです。

 

愚かなこと。無知ということです。何に対して無知なのかというと、

一切の道理にくらいことであり、真理を見ない心の状態であること、

つまり、知らないということです。それは、四苦八苦の教えであり、

八正道の教えであり、南無帰依法の心なのです。

 

誤った考え方を改めること。

自己中心的な、感情主体で、責任転嫁する心が、

心に思ったことが、そのまま言葉となり、そして行為 行動となり、

その結果、不幸を招くのです。

 

心の保ち方を正しく、八正道の教えを聞 思 修する。

正見正思惟正語正業正命正精進正念正定

と、順番に説かれていますが、初めの正見から正思惟と段階的に正定まで

進めなければならないのでしょうか。

 

正しく見ることが出来て、正しい考え方が身につく。

正しい考え方が身につけば、言葉遣いが変わる。

無駄話を続けることよりも、お互いに実りのある言葉遣いにより、

お互いがためになる内容のある会話が出来るように成り、

行為 行動が変わり、規則正しい生活ができる。人間らしく生きられる。

その為には、常に精進 努力を続けることができ、怠けることなく、

正しいことを念ずることができ、邪まな心を起こさないようになり、

正しく精神の統一することが出来るから、人間らしくいられる。

以上のような解釈の仕方もありましょうが、

先ずは、坐ることです。姿勢を正して坐る。

合掌する。正しい姿勢を保ち続けることです。

次に呼吸を調える。腹式深呼吸を続ける。

そして、心をリラックスさせる。

心の中のモヤモヤや、嫌なことなど、それらのことを吐く息に込めて

吐き出す、吐き切ります。次に、新鮮な思いを込めて、息を吸い込む、

全身を満たすように、息を吸い込みます

何度か繰り返し、心が落ち着いたところで、

八正道の教えを念じ始めるのです。

後は、日々の生活の中で、教えの内容を実践することです。

そのことが、そのままで、十善戒を守ることにもなります。

 

貪らずいからず愚痴らない

心の三毒 貪瞋痴。不幸の原因 貪瞋痴。

 

八つの正しい道理に、自らを照らし合わせて・・・

 

しあわせとは、遥か彼方にあるのではなくて、目的地に到着しなければ、

しあわせが得られないのではなくて、八正道を信じて歩み始めた時から、

すでに、しあわせは始まっているのです。

 

南無大日遍照金剛  南無大日遍照金剛  南無大日遍照金剛

 

事の善悪幸不幸もすべて有り難い神佛のご加護なのです

では、このことを、正見してみましょう。

 

終りまで読んでいただき、ありがとうございます。ありがとうございました。

 

あなたの抜苦与楽の為に・・・

オン ア ビ ラ ウン ケン バサラ ダト バン

オン ア ビ ラ ウン ケン バサラ ダト バン

オン ア ビ ラ ウン ケン バサラ ダト バン

 

合掌

 

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