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点滴の留置針の離脱防止用カバーのような感じ?

2011-09-16 00:04:08 | 障がい児グッズ


入院をして点滴をしていると、
点滴の留置針の離脱防止、
ようは、自分で抜かないように
針の抜管・抜針予防用カバーを付ける時があります。

点滴固定用の
ウレタンにスポンジとアルミや、
アルミをプラスチックにした硬い固定用のではありません。

もちろん、点滴を付けている腕にに使うものでもあるのでしょうけれど、
付けていなくてはならない点滴を、
不快感と理解の難しさから取ってしまうので、
点滴を付けている側じゃない腕の肘を固定して、
ちょっと不便にして予防するカバーがあるのです


専門的な商品名?としては「固定用シーネ」と言うのでしょうか?

娘が使った事のあるモノは、素材はキルティングでした。
商品名はわかりません。

でも、病院友達ママと話す時に
「点滴の時に腕を固定するの付けないとさぁ~」
なぁ~んて話すと、
すぐ皆思い浮かぶくらいポヒュラーなんです(一部の話ですね)

で、
そのキルティング素材の固定グッズは、
鉄板が入っていたり、砂?が入っていて重かったりです。

乳児でNICUの頃は、
砂入りのなんて重くて、
両手に使ったら身動き取れなくなっていました


今はちょっと指先が器用になりましたから、
取ろうと思えば取れちゃうとおもうのですけれど、
鉄板入りで固定されると、
「あぁ、こう言う状態なのね」と
解っているのか?は解りませんけれど、
諦めるのか、針の部分を触らないでいてくれます。



そんな時に使われている固定用カバーですが、
退院した後も必要になるかもしれないから作れないかなぁ?と
友人から連絡がありました。
丁寧に、入院中に使っていたカバーの全体写真と、
採寸もしてきてくれました。

素材はキルティングで作れば良い訳だし、
着脱はマジックテープ。
娘もよく使うから知ってます

そりゃ作れるけど・・・
問題は中に入れる鉄板だよねぇ~って話になり、
「ようは、肘が曲がんなきゃ言い訳で、硬ければいいんだよ!」との話になり。
「じゃぁさ、定規、プラスチックのものさしでいいじゃん♪」と気が付きました。

で、
出来上がったのが、写真のカバーです。


ちょうど良い長さの定規がなかったので、
ノコギリで切ったのですけれど、
ちょっと切り口がガタガタで危ないと思いましたら、
友人が、切り口を医療用テープでカバーしてくれて問題解決


病院で使っているものは、
生地を縫い付けて、鉄板が取り出せないようになっていますが、
家でも学校でも使うから洗濯できるようにと、
定規を入れる部分は開いてスナップで留めるようにしました


すご~く簡単に作れるのですが、縫うポイントがあります

それは、
ブカブカだと定規が安定しないので、
定規が出し入れ可能なギリギリの幅で
表裏を縫い付けて袋にするところです。

でもポイントはそれだけ。


病院で使っていたモノはサイズがありましたが、
肘さへ曲がらなければOKで長さは気にしないのであれば、
マジックテープの幅しだいで、
結構長く使える事もわかりました


もし、自宅でも必要な方がいらっしゃいましたら
簡単ですから、手作りしてみてください

定規を切る手間を省くのに、
縦を、これで良いかな?って長さの定規が隠れて
スナップが付くくらいの縦幅にするのも良いと思います。

専門店で、ちょうど良い幅のマジックテープを購入できなくても、
100均で売っている縫い付けようのマジックテープを
何枚か横にに縫い付けて幅を作る事も可能です。


材料は、キルティング生地を裏表、長方形に。

先にマジックテープを縫い付けてから、
表裏を合わせて、縦→横→縦で縫い、
裏返すと柄が出るようにしてください。

で、
スナップも付けますし、ほつれも困りますから、
一センチくらい口を折り返して縫っておきます。

それから、
真ん中に定規が来るようにして、定規の横部分を合わせ縫い。
スナップ付けたら出来上がり


今回、友人からの相談でしたし、
家にあるモノでとサンプル感覚で作りましたから、
見積もりを出していないので、
予定お見積もりも今はわからない状態ですけれど、
必要なんだけど、作ってる時間も材料買いに行く時間もないし・・・
作るの苦手だし・・・
そんな時は、Only Oneにご相談のメールしてみてください。

From ikusuke

摂食指導の思い出③ 口の中のマッサージと舌の訓練

2011-09-15 00:10:17 | 天音ちゃんから学ぶ事
長々続いております、娘の事の思い出話です。
この数日は、
摂食障害と診断され、摂食指導を受けて勉強した事を書いています。

昨日は、離乳食開始の食器(スプーン)の選び方のお話。

今日は、食べる前におこなう、
口周りの筋肉をほぐして
食べる動きを楽にしたり促がす訓練のお話です。

摂食指導とは、摂食障害がある本人も指導を受けますが、
我が家の場合は、哺乳障害→摂食障害なので
受ける娘さんは赤ちゃんでしたので、
介助する私達両親の勉強になりました。



自分の好む形態の食事と、大丈夫な使用感のスプーンを手に入れて、
ちょっと「食べる事が好き♪」になった娘さんですが、
形態とスプーンだけで、そうなった訳ではありません。


同じ日に教えてもらった事に、
「口の中のマッサージと舌の訓練」も大きなポイントになりました。


呼吸の確保のために、口からの哺乳を止めていました。
でもまるっきり止めた訳ではなく、
ほんの少しですが、哺乳瓶から飲むようにして、
「口を使う事」を忘れないよう努力はしていましたが、
やっぱり口周りの動きはよくありませんでした。

ムギュ~と、こじ開けるのも一苦労なくらい唇はとじられますけれど、
小さな体で、理解も難しい年頃に
色んなストレスを受けていたに違いなく・・・

筋肉って、使わなかったり、過剰なストレスで強張るんですよね。
それは、口の周りの筋肉でも同じにおきるのです。
筋肉ガチガチでは動きが悪く、食事だって楽じゃないはずです。

「ですから、口腔内を揉みほぐしてあげましょうねぇ。」と。

口腔内マッサージの仕方

・まず、爪はきっちり切って下さい。
・マッサージしてあげる人(うちはママ)はよく手を洗って清潔にします。
・娘さんの目の高さで、ママの顔がよく見える前に座って
・お口あ~ん♪と、娘さんが真似するように促しながらぁ
・人差し指を娘さんの口に入れ、ほっぺを内側から円を描くようにマッサージします。
・片方10回くらいで両側マッサージできたらば、
・まだ歯の生えていない歯茎を、歯ブラシみたいに指でマッサージ。

これを食事前に必ずやる事。
だいたい、3分~5分くらいの時間で終わります。

娘さん、泣き叫んでましたねぇ~。
歯が生えてないし噛む力も弱かったので、
噛まれたところで痛くもなかったですけれど、
歯が生えてからは、私の指が危険過ぎてやめましたが、
下の前歯が生えてくるまでの4ヵ月くらいの間だったかな?
毎食毎食、繰り返していました。


このマッサージは、口周りの筋肉をほぐす事と
敏感な口腔内の過敏を無くす訓練でもありました。


口の中だけでなく皮膚の過敏は、
優しくなでる方が不快な刺激になるとの話でした。
そして、「慣れ」はあるので、根気よく触り続ける。

優しくなでる方が不快な刺激です。
円を描く動きですけれど、指を強く押し当て、
一ヶ所ずつ指圧するように撫でていました。

歯茎は気をつけねばなりません。
その下に歯があるかもしれませんから、
あんまり強いと痛い刺激になってしまいます。

泣き叫んでましたから、すぐに食事になりません。
出来るなら、マッサージをして口周りが柔らかくなったベストな状態で食べさせる。
そんなの無理な話だ・・・
余計ストレスなんじゃないか?と、私も泣きそうな気持ちになりましたけれど、
根気よく続けているうちに、不快感が減ってきたのか?
入れられた指を噛むのが楽しくなったのか?
(歯が生える前で痒かったでしょうに、歯固めは嫌なので指が代わり?)
そのうちマッサージ後でもすんなり食事をするようになっていました。

もちろん、私の指に乗せた物も口に入れて舐めれるようになっていました。

赤ちゃんと言うのは、本当にまっさらで、
機能の損傷や変形などで、どうにも無理な場合以外は、
繰り返し教えてあげる事で、
受け入れて、慣れて、
出来るようになる事があるのだと体感しました。



もう1つ教えてもらったのは「舌の訓練」

これは、娘さんの自分の意思でして貰わないとなりませんでした。

で、やり方。

・ミルキーを用意
甘いキャンデーならなんでも良いのですけれど、
ミルキ~はママの味~♪って事で、
コレを使うと皆良い反応をするんですよぉ♪とお勧めされました(笑)

・下唇をペロ~んとめくって、下唇内側にキャンディーを塗りたくる。

これだけ。

1つ、注意点があります。

下唇ぺろ~んとすると、
ちょうど真ん中に筋があります。
そこ、「痛いポイント」です。
歯茎マッサージの時もですが、
そこは触らないよう気をつけてあげてください。


キャンディーを内側に塗っただけでも、
口を閉じると唾液にまじり甘みが広がります。

美味しい♪と思えば、自然に舌がその味を探すのです。

「なんだこりゃ?美味しい♪」
舌先でぺろぺろぺろ。

歯は生えてませんでしたから、
「虫歯?いま気にしないで訓練しとこうねぇ♪」と。


唇をめくるのはそうとう嫌がられましたけれど、
塗ると面白いように舌で探っているのがわかりました。

私はミルキーではなく、棒付きのキャンディーを使っていました。
ミルキーって丸いじゃないですか、涎が付けば溶けてベトベトするし。
棒付きキャンディーなら、ベトベト問題は解決。
しかも、頬の内側まで塗れます。

ただし、ミルキーより硬いんですよね。
ですから、少しお湯で溶かしてベトベトさせてから使いました。


この訓練も歯が生えるまででした。

口腔内マッサージは、
本当は、ずっと続けるべきだったのですが、
歯が生えて、少しは噛む力が強くなった娘さん、
噛んじゃダメだと理解させる事が出来なくて、
私の指が、青あざで歯型付きになった時に断念しました。


頬のマッサージは、乳児だけでなく、障害があるなしに関わらず、
肩の筋肉をほぐすマッサージみたいなものですから、
歯軋りなどで歯を食いしばって緊張させている人がマッサージをすると、
頬の筋肉マッサージから
肩こりや頭痛が解消されたなんて話も聞いた事があります。

是非、お試し下さい。



と、〆てはいますが、
摂食指導の思い出はたくさんありますので、
まだ続く・・・予定♪
またそのうち書きますm(_ _)m

From ikusuke

摂食指導の思い出② スプーンのお話

2011-09-14 00:15:57 | 天音ちゃんから学ぶ事
前日からの続きです。


まず、スプーンのお話。

「赤ちゃんの口の発達を促す食器を選ぶこと」

赤ちゃん用のスプーンはたくさん市販されていますが、
その子の口に適したスプーンでなくてはならない事。

その子に適した食器ではないために、離乳食がうまく進まない。
そうしたお子さんは、娘のような障害がある子どもに限らずある事だそうです。


今の私なら、そんな話は当たり前の事と言えばそうなのですが、
その頃の私は、そんな事すら知りませんでした。


たくさん種類のある市販のスプーンの中から、
敏感な口の中に入れても嫌がらない素材で、
スプーンの中の食材をすくいきれる浅めで、、
入り口は小さいから、口より小さなスプーンでないとならなくて、
でも奥は深いから、介助するにはそれなりに柄の長さは必要。


娘さんが口に入れて慣れている素材は、
哺乳瓶用の乳首の「ゴム」でした。
ステンレスなんて硬いのは嫌だったのです。

しかも口が小さいんです。
病院のスプーンも、私が買い揃えたスプーンも、
娘さんの口に対しては、少し大きなものでした。
と言っても、
市販のベビー用スプーンの標準的な大きさだと思います。

自分で意識して口の動きなんて確認した事もありませんでしたから、
スプーンが口に入った時に、
口を閉じて舌で少し押し上げてるなんて知りませんでした。

で、
「これが良いかも♪」と
先生が机からスプーンを出してきてくれました。

今でこそ、赤ちゃんグッズを扱うどこの店でも見かけますが
当時まだ販売されていなかった
「ピジョンのフィーディングスプーン」でした。

赤ちゃんグッズを扱うお店のスプーンの並びの中で、
ペースト用スプーンと果汁・スープ用スプーンの2本セットで売られている
変わった形をしたスプーンです。


ちょうど良いタイミングでした。
このスプーンは向井先生たちの研究から作られたスプーンで、
あと数ヶ月で市販になる予定の物を、先生がサンプルで持っていたのです。

小さくて、浅くて、唇に触れても慣れているであろうゴムのような素材。
まさに娘さん用でした。


次に教えてもらった事は、「スプーンを口に入れる角度」です。

唇が閉じれないとスプーンで食べる事は難しい。
まずその説明を聞いたように覚えています。

離乳食を始める月例の赤ちゃんは、
口唇圧が弱くてしっかりと口を閉じられない。

スプーンが深くなると底まで口唇が届かないので
スプーンに残る量が多くなってしまう。

だからと言って、
スプーンに角度を付けて、上唇に引っ掛けて口に残すのでは、
食べる力はついてこない。

こんな説明だったと思います。


「天音ちゃんは、
ギュ~と唇を閉じる事が出来るから、スプーンは使えますよぉ。」と。
「ですから、
食べさせてあげる方も、食べる力になる食べさせ方を覚えましょう。」


その食べさせ方は、

・スプーンをなるべく水平に保って下唇の上に置く事。
・口に深く入れすぎない事。
・唇が閉じたら、水平に引く事。

たった3つのポイントですが、
始めた頃は、一口一口真剣勝負!って感じでした。

急いでいたり、あんまり食べてくれないと、
つい引く時に雑になってしまいがちでしたから、
どうせ食べる量は少ないんだからと自分に言い聞かせながら
丁寧に丁寧に食事の介助をするようになりました。



スプーンの説明と一緒に、「食事の形態」についても教えて貰いました。

嚥下に不便がありますし、口の中は過敏症。
離乳食初期ペーストと言っても、食材によって硬さや粘度が違います。

哺乳の訓練の時から、
さらさらした液体よりも、
少しとろみのある重い液体の方が飲み込みやすいと教えて貰っていました。

でも、離乳食になり、吸って喉に入れる「飲む」動きとは違います。
多少重みのある液体では、閉じても唇から流れ出てしまいます。

粒粒した感じは過敏に嫌がるのは間違いなさそうでしたから、
どんな食材も滑らかなペーストにして、
ヨーグルトくらいに硬さに仕上げたご飯を用意するよう教えられました。

滑らかなペーストに仕上げるのは、なかなか難しいものですし、
毎食三品用意して、それを3回毎日作るのは本当に大変ですから、
帰宅してすぐに、ミルサーを買いに行き準備をしました。


この受診を受けるまでの間、
私は毎日夜になると凹んでいました。
「私の料理は美味しくないのか?」
すでに主婦暦10年になろうとしていて、
そこそこ美味しい料理は作れましたから、
「病院のご飯よりは美味しいはず!」と思ってました。
離乳食のペーストなんて、そんなに手を加えるモノではありません。
素材を味わう食事です。
だから私の料理の腕なんて関係ないのだと思いつつも、
毎食毎食違うメニューを作っては、塗りたくり遊びとゴミ箱行き。

だったのがぁ~
摂食指導を受け、スプーンを頂いて、数日・・・
大きな口をあけて待つ、娘を見る事が出来たのです。



続く~

From ikusuke

摂食指導の思い出 ①

2011-09-13 00:09:31 | 天音ちゃんから学ぶ事
哺乳(嚥下)障害を思い出す③からお話は続いています♪


NICUで9カ月の入院生活から退院しても、
あんまりのんびりもしていられませんでした。

完全に安全で丈夫な体の子どもではない娘さんです。

発達、発育もすごく遅いし、酸素は24時間付けてるし、
栄養は鼻から胃までチューブを入れてだし、
股関節脱臼も心配だし、
無理な呼吸が悪かったのか?
心臓は肺高血圧症ぎみになってるし・・・
生まれたら閉じるはずの動脈管は閉じなくて、動脈管開存症だし・・・
よく笑うけど、可愛いけどホンワリ大人しいだけだし・・・
首もまだ危ういし・・・

これだけでも問題は山積みです。
入院中に、
「今はまだ赤ちゃんで、何が出来るとか何が不便か判断出来ませんが
これだけの症状がありますから、
何かしらの障害はあるのだと思います。」と言われていました。

ですから、風邪などの病気でなくて元気でも、診察に行かねばなりません。
予約の関係もあり、あっちもこっちもといっぺんに受診出来ませんから、
多いと1週間に四回は通院です。


その通院の1つに、月に一回受診する「摂食指導」がありました。


私と娘が受けた指導の流れは、

①診察室に入ってテーブルに着いたら、先生の前でお弁当を食べる。

まずここで、
・どんな道具を使っているのかな?
・今月はどれくらい上手に食べれるようになったかな?
・お母さんも食べさせ方上手になったかな?
・どんなお食事を作ってもらっているのかな?
を先生が見ています。

②食べ終わると、問診やステップアップの指導、口腔内を診てもらいます。
(娘さんの場合、先に診察すると機嫌をそこねて食べてくれなくなっちゃいますから)

流れはこれだけなのですが、
私の勉強する事はたくさんありました。


退院して初めて受診した時は、
お弁当の用意などして行きませんでしたから、
問診と、口腔内を見てもらうところからでした。


離乳食を始めたけれど、スプーンを嫌がってしまうから食べてくれない。
ママの指につけて舐めさせようとしても嫌がってしまう。
この頃の、私の一番の悩みでした。

お話すると、
「スプーンは何使ってるの?」と聞かれ、
普通に市販の赤ちゃん用ステンレスと答えました。
入院中もそうでしたから。

同じようなスプーンを用意してくれて、
診察室にある、
なんだったかなぁ・・・
なんかペーストの食品を出してきてくれて、
それを食べさせて様子をみようとしましたが、
娘さん、口を硬く結んでへの字口で開きません。

次に指に乗せてみましたけど同じアクション。

どれどれと、頭を固定して泣き叫ぶ娘さんの口に指を入れて触診。
なにやらゴニョゴニョ指を動かして様子を見てから、
「お口の中が敏感なのかな?」との事。

敏感だし、口蓋の位置が高いし、舌の動きも良くない。
「これでは食べたくても食べるのが難しいねぇ。」との事。
「お口の中の上の方に食べ残しがくっ付いちゃって、敏感だと気持ちわるいよねぇ。」と。


この日、私が摂食指導で覚えた事は、
娘さんの動きややる気を促すための、
『食べさせて上げる私の勉強』でした。



この話もまだまだ続きま~す♪

From ikusuke

哺乳(嚥下)障害を思い出す ③

2011-09-12 00:02:12 | 天音ちゃんから学ぶ事
まだまだ思いで話が続いています。


で、
胃までチューブを入れたまま、口からスプーンは大変だろうと、
小さな小さな鼻の穴からチューブを通す事にして、
いざ、離乳食!と始めてみました。


最初は激しく抵抗していました。

もう7ヵ月ですから、しっかり見てます。
「なにコレ!」と言わんばかりに、スプーンを押し返します。
手についたドロドロを顔に塗りますが、口には入れません。
手掴みでいいから、とにかく一口!との願いは聞き入れてくれず、
しげしげと見つめて手のひらの上で握ります。


NICUを退院した後に解ったのですけれど、
娘さん、口腔内過敏症でした。

口腔内の不快感に敏感だったのです。

よぉ~く考えたら、
赤ちゃんなのに、おしゃぶり使わなかったんです。
苦しいから吐き出すのかと思っていましたけど、
指もしゃぶらない。


そんなですから、見た事もない物を口に入れてくれるわけもなく・・・

でもね、
たまに口に入れられちゃって泣きながら飲み込んでみたら、
「なに??美味しい♪」って顔になるんです。
するとその次から、同じお皿の物なら嫌々ながら口を開く。
桃のペーストだったかな?
キラキラ~♪と目が輝く。

「甘いのが好きなんだねぇ。」なんて看護師さんに話しましたら、
「母乳は甘いから、慣れてる味に近いんでしょうね。
お口からの訓練頑張っていて良かったですね♪」と喜びました。


それでもやっぱり、思うようには進みませんでした。

誤嚥は少ないものの、やっぱり上手とは言えません。
ミルクとの併用でしたが離乳食もはじまりましたから、
哺乳障害から、嚥下障害と診察の時の呼び方が変わっただけでした。


そんなこんなでも退院の日はやってきました。

小児科の受診の他に、
「この先も摂食で困る事が出るはずだから、
嚥下の検査もしておいた方が良いので、
昭和歯科大学の摂食外来を受診するように。」と言われ、
今は口腔リハビリテーション科になるのかな?
娘が通っていた頃は「向井先生の摂食指導」と言って、
普通の診察予約じゃなくて、
直接先生の教室に電話を繋いでもらって予約を取る受診を入れて貰いました。


向井先生は、私がビニール袋いっぱいに乳首を集めて診察に行った先生でした。

あれから数ヶ月、
天音は産着の赤ちゃんから、首がシッカリとは据わってないものの、
可愛い赤ちゃん服が着れるまで大きくなっていますから
顔も少しかわっていましたが、
ビニール袋いっぱいの乳首を抱えて、
救急車で主治医と看護師付き添いで診察に来た母はインパクトがあったらしく、
覚えていてくださり、天音が育った事を喜んでくれました。



話は続くのですが、
次から摂食指導のお話です♪

From ikusuke