キヌバリですが、なにか?
お盆明けの週末、満を持して、2週間ぶりの釣行である。
今回展開する作戦は、まずはサビキで小アジを釣って、そいつを餌に更なる大物を狙おうというもの。名づけて「わらしべ長者大作戦」。
前日までの強い南風によるうねりがまだ残っているようなので、比較的静かなワンド内のャCントに魚が溜まっているだろうと考え、私の「行きつけ」でもある浜行川漁港へ出撃。
ここは、背後の崖が、南風もさえぎってくれる。
朝2時、自宅を出発。
BGMは、エマーソン,レイク&パーマーの「トリロジー」(1972)
途中、コンビニ、ガソリンスタンド、釣り餌屋など色々寄り道しながら(笑)、朝3時半、目指す浜行川漁港に到着。
しかし、ここで大きな誤算に気がついた。
前日までの南風が、今朝は東の風に変わっており、東に向かって開けた浜行川のワンド内はかなりの荒れ模様。
底荒れしていると、餌用の小アジが釣れない。
「うーん、こまったな。」
しかし、外房の釣り場はどこも東の風には弱い。
どこに行っても大差ないだろうと、とりあえず竿を出してみることにした。
粘ること小一時間。
東の空が次第に明るくなってきても、お目当てのアジは一匹も釣れない。
「こりゃダメだ!」
「わらしべ長者大作戦」は諦めて、「小場所でまったり小物釣り」へ方針変更。
鵜原・勝場漁港へ移動した。
勝場漁港へ到着したときには、もうすっかり夜も明けて、あたりは明るくなっていた。
目指す赤灯堤防は先客で満員だったので、その手前の港内の小突堤で竿を出した。
港内の水深は比較的浅い(満潮時で5~6M程度)が、結構魚は入ってきているようで、サビキ仕鰍ッに小アジがぽつぽつと鰍ゥってくる。
コマセを入れるとキタマクラが寄ってくるので、ここではコマセなしのトリックサビキがいいようだ。
しばらく小魚と遊んでいると、耳元に、ブーンという嫌な羽音が聞こえてきた。
振り替えると、1匹のキイロスズメバチが私の方を向いて威嚇している。
げげ、やばい!
こいつはオオスズメバチより体は小さいが、もっと凶暴なヤツなのだ。
私はハチを刺激しないようにゆっくりと荷物をまとめた。
その間も、ハチは私の周り1~2Mをぐるぐる回って、威嚇している。
「わかった、わかった。そんなに怒るな。」
私はほうほうの体で勝場漁港を脱出した。
(続く)
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