風のアルバム

些細な記憶の断片
或いは今日の雑感

小さな入り口 (6 years old)

2024-11-21 06:43:23 | 日記

 

隣の子が言いました

「おばあちゃんが鍵をかけて出かけたから家に入れない」

「ぼくに任せて」

私はトイレの小さな窓から家に入ると中から

窓の鍵をあけました

こうして隣の子は自分の家に入ることができたのですが

その後が大変だったようです

帰ってきたお婆さんが血相を変えて

「お前はどうして家に入れたのだ?」と大騒ぎしたそうです

そのおばあさんは猫の額ほどの畑をストッキングで囲い

暇さえあれば見張りに立つような 疑心暗鬼に満ちた

鬼顔の変人でした

 

 

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