兄姉達の誰が買ったものなのか
村岡花子訳、グリム童話集がありました
挿し絵も素晴らしく、好きな一冊でした
中に収められた「わらと炭とそら豆」という話
炭の火で燃えてしまうわら
小川に落ちて消えてしまう炭
それを見て笑い過ぎ、割れてしまうそら豆…
わらと炭の最期を見て笑うそら豆を子供心に怖い
と思いながらも納得したことを覚えています
世の中の不条理や残酷性を子供なり肌で知っていたのです
同じ話を最近の本では「笑う」から「泣く」に変えてあり
時代の変化を感じています
私はこの話を読む時、グリム童話の持つ魔性の側面を
味わえる「笑う」の方がしっくりきて好きなのですが…