いわゆる「初もの」とは違う意味で「初オレンジ」でした
「初めて食べたオレンジ」という意味であります
小3の時、給食に出てきた丸ごと一個のネーブルオレンジ…
ミカンしか知らなかった私はどうしたものか困りました
皮がむけないのです
ミカンと違ってネーブルオレンジは皮と実がピッタリと
くっついていて、爪を立てることができません
悪戦苦闘している私をよそに、向こうではH君が
オレンジに歯をたてて皮をむき、慣れた風情で
食べていました
いわゆる「初もの」とは違う意味で「初オレンジ」でした
「初めて食べたオレンジ」という意味であります
小3の時、給食に出てきた丸ごと一個のネーブルオレンジ…
ミカンしか知らなかった私はどうしたものか困りました
皮がむけないのです
ミカンと違ってネーブルオレンジは皮と実がピッタリと
くっついていて、爪を立てることができません
悪戦苦闘している私をよそに、向こうではH君が
オレンジに歯をたてて皮をむき、慣れた風情で
食べていました
クラスメートに誘われ、初めてアイススケートに行きました
「大丈夫、2時間もやればできるようになる」と
友人は言いましたが、7時間挑み続けて結局私が
できたのは転ぶことでした
濡れたズボンを乾かしに何度も暖房室に入ったのですが
毎回顔ぶれが同じなのが可笑しかった
(君も下手くそなのだね…)
お互い心のつぶやきが聞こえてくるようでした
プラスチック製の安〜いざるを2つ
(1つは底を抜いておく)用意
2つを二枚貝のように合わせ
網目にひもを何色も通してゆくと
おしゃれな小物入れの出来上がり…
昭和40年代のハンドメイドです
作ったのは母だったのでしょうか
2人の姉のどちらかだったのでしょうか
隣の子が言いました
「おばあちゃんが鍵をかけて出かけたから家に入れない」
「ぼくに任せて」
私はトイレの小さな窓から家に入ると中から
窓の鍵をあけました
こうして隣の子は自分の家に入ることができたのですが
その後が大変だったようです
帰ってきたお婆さんが血相を変えて
「お前はどうして家に入れたのだ?」と大騒ぎしたそうです
そのおばあさんは猫の額ほどの畑をストッキングで囲い
暇さえあれば見張りに立つような 疑心暗鬼に満ちた
鬼顔の変人でした
校内放送のテーマ曲がいまも耳に残っています
朝は「ペールギュントの朝」
掃除の時間は「くるみ割り人形の行進」
放課後は「アニーローリー」
放送部の選曲はうまいものだな、と今さら感心しています