ここのところ、プリキュアシリーズが面白くありません。2013年までは、放送終了後、レコーダーで夜に再度通して見ていたのですが、2014年のハピネスチャージプリキュア以降生放送で見ることをしなくなったことをはじめ、今回のキラキラ☆プリキュアアラモードからは、レビューの視聴だけになってしまいました。しかし、東映アニメには、なぜか勢いがついている感じがします。これはどういうことなのか、ちょっと考えてみました。
1.視聴率だけで、「人気がある」という神話は崩れた
プリキュアシリーズといえば、長年、ビデオリサーチの視聴率アニメ部門トップ10に常連として入っていました。しかし、年々平均視聴率は低下し、ここ2~3年トップ10にも入らなくなる週がちらほら見られるようになりました。NHKのアニメ「おさるのジョージ」や「ひつじのショーン」にも負けるようになりました。以前、東映アニメの株主総会では、アイカツ!や妖怪ウォッチを叩いていましたが、それも下火となってしまい、現在では、平均視聴率が3%台と苦しくなっております。魔法つかいプリキュアの平均視聴率では3.2%と前作Go!プリンセスプリキュアをかなり下回ってしまいました。
しかし、驚いたデータがあります。バンダイから出している玩具すなわちグッズは、魔法つかいプリキュアで回復傾向にあったのです。2015年度では66億円だった売上が、75億円まで回復していたのです。これはいったいどういうことなのかちょっと考えてみました。
魔法つかいプリキュアのグッズは、数年前のグッズよりも価格が高めに設定されています。1万円近いグッズだと、リンクルスマホンやレインボーキャリッジです。5~6千円で、フラワーエコーワンドやおしゃべり変身モフルン・リンクルステッキなどです。2012年に発売したスマイルプリキュアのスマイルパクトは4千円ですから、実に千円~2千円高くなっているわけです。
すなわち、
・価格が高くて、買う人が少なくても(物量が少ない)売上は堅持できるという仕組みを作った。
・グッズの連携で抱き合わせて買わせるという戦略に変わった。
ということになります。今のプリキュアのグッズは、グッズどおしを連携させて、好感度を得ていると言えるでしょう。以前は、プリキュアのグッズと言えば、飛ぶように売れて、在庫も残らなかったのですが、ここ数年は、一時的に在庫はあったものの、あまり在庫を置かないよう、調整しているのがイ○ンとかのおもちゃ売り場で見受けられます。
東映アニメのプリキュアの国内版権売上をみても2015年度が5.9億円にたいし2016年度では6.4億円とわずかながら上がっています。
以前東映アニメの株主説明会で言っていたのは、「視聴率は気にはしていますが、あまり重視はしていません」ということを言っていました。それが、版権の収入メカニズムの刷新にあったのではないかと思います。
2.劇中歌の販促が戻ってきた
2004~2008年頃までは、挿入歌をよく流しており、一時的に下火になったりしていました。発売元のマーベラスは、今、「昔のおジャ魔女どれみシリーズに戻った」といっても過言ではないと思います。
2007年「とびっきり勇気の扉」を流れた直後にCDを緊急発売しましたが、あのときは、今までのプリキュアソングのあり方を変えたと言っても過言ではないかと思います。現におジャ魔女どれみシリーズでは劇中歌が多数流れ、人気の一つになったとも言われています。
ところが、2009年~2011年までは、マーベラスエンターテイメント時代に、業績が悪化し一切の販促をしなくなりました。その後マーベラスAQLとなり、2012年のスマイルプリキュア!にてボーカルアルバムの曲を流すまでに回復。2013年、剣崎真琴(宮本佳那子)の単独キャラクターアルバム「Song Bird」を発表。これで勢いがついたようでした。
その後、ハピネスチャージプリキュア以降、映画の挿入歌を流し始め、2017年には、ついにキャラクター別のアルバム「キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etudeシリーズ」を発表しました。しかも、初めての発売イベント応募券があるから驚きです。深夜アニメの売り方を真似したんでしょう。きっと。
以前、主題歌などの劇中歌に消極的だったマーベラスが「ここまできたか」ということには、「アイカツ!シリーズ」や「プリパラ」の挿入歌シングルシリーズが背景にあるのではないかと思われます。ボーカルアルバムや映画主題歌を出しただけでは、面白みがないと今頃、気づいたことかと思います。ITUNESによるデータ配信も相変わらずリリースが遅いというのはCD売りたいからという理由です。これでは、アイカツ!シリーズを横目で仕事しているのと同じかと思われます。
3.2018年以降もプリキュアを作るのか?
6月下旬に東映アニメーションの株主総会が開催されますが、毎回質問内容に「来年のプリキュアは?」が出てきます。おそらく今回も「作ります」という回答になるんでしょう。もし作らなかったら、国内版権のトップ3という稼ぎ頭がぬけて、業績に多大な?影響が出ることは、いうまでもないでしょう。
ただ、元をたどっていけば、製作元は関西のABC朝日放送であり、朝日放送も「日曜朝8:30のアニメ枠は絶対に外さない」と発言しているので、東映アニメ×朝日放送の枠がどこまでつづくか、プリキュアに明日はあるのか。それを思いながら長く続いてほしいと思います。くれぐれも、対抗するMBS毎日放送の土曜朝6:30アニメ枠みたいに衰退しないよう、大切に育ててほしいものです。
4.キラキラ☆プリキュアアラモードでアイカツスターズのネタ?
今回のキラキラ☆プリキュアアラモードでは、アイカツスターズからのネタが多数仕込んであるように思います。キュアパルフェという名前がアイカツスターズのベリーパルフェコーデにがあるとか、早乙女あこの猫姿がキラキラ☆プリキュアアラモードのキュアマカロンになるなどかなりアイカツスターズを意識しています。プリキュア制作陣がバンダイに「アイカツ!のネタよこせ」って言ったんでしょう。きっと。
1.視聴率だけで、「人気がある」という神話は崩れた
プリキュアシリーズといえば、長年、ビデオリサーチの視聴率アニメ部門トップ10に常連として入っていました。しかし、年々平均視聴率は低下し、ここ2~3年トップ10にも入らなくなる週がちらほら見られるようになりました。NHKのアニメ「おさるのジョージ」や「ひつじのショーン」にも負けるようになりました。以前、東映アニメの株主総会では、アイカツ!や妖怪ウォッチを叩いていましたが、それも下火となってしまい、現在では、平均視聴率が3%台と苦しくなっております。魔法つかいプリキュアの平均視聴率では3.2%と前作Go!プリンセスプリキュアをかなり下回ってしまいました。
しかし、驚いたデータがあります。バンダイから出している玩具すなわちグッズは、魔法つかいプリキュアで回復傾向にあったのです。2015年度では66億円だった売上が、75億円まで回復していたのです。これはいったいどういうことなのかちょっと考えてみました。
魔法つかいプリキュアのグッズは、数年前のグッズよりも価格が高めに設定されています。1万円近いグッズだと、リンクルスマホンやレインボーキャリッジです。5~6千円で、フラワーエコーワンドやおしゃべり変身モフルン・リンクルステッキなどです。2012年に発売したスマイルプリキュアのスマイルパクトは4千円ですから、実に千円~2千円高くなっているわけです。
すなわち、
・価格が高くて、買う人が少なくても(物量が少ない)売上は堅持できるという仕組みを作った。
・グッズの連携で抱き合わせて買わせるという戦略に変わった。
ということになります。今のプリキュアのグッズは、グッズどおしを連携させて、好感度を得ていると言えるでしょう。以前は、プリキュアのグッズと言えば、飛ぶように売れて、在庫も残らなかったのですが、ここ数年は、一時的に在庫はあったものの、あまり在庫を置かないよう、調整しているのがイ○ンとかのおもちゃ売り場で見受けられます。
東映アニメのプリキュアの国内版権売上をみても2015年度が5.9億円にたいし2016年度では6.4億円とわずかながら上がっています。
以前東映アニメの株主説明会で言っていたのは、「視聴率は気にはしていますが、あまり重視はしていません」ということを言っていました。それが、版権の収入メカニズムの刷新にあったのではないかと思います。
2.劇中歌の販促が戻ってきた
2004~2008年頃までは、挿入歌をよく流しており、一時的に下火になったりしていました。発売元のマーベラスは、今、「昔のおジャ魔女どれみシリーズに戻った」といっても過言ではないと思います。
2007年「とびっきり勇気の扉」を流れた直後にCDを緊急発売しましたが、あのときは、今までのプリキュアソングのあり方を変えたと言っても過言ではないかと思います。現におジャ魔女どれみシリーズでは劇中歌が多数流れ、人気の一つになったとも言われています。
ところが、2009年~2011年までは、マーベラスエンターテイメント時代に、業績が悪化し一切の販促をしなくなりました。その後マーベラスAQLとなり、2012年のスマイルプリキュア!にてボーカルアルバムの曲を流すまでに回復。2013年、剣崎真琴(宮本佳那子)の単独キャラクターアルバム「Song Bird」を発表。これで勢いがついたようでした。
その後、ハピネスチャージプリキュア以降、映画の挿入歌を流し始め、2017年には、ついにキャラクター別のアルバム「キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etudeシリーズ」を発表しました。しかも、初めての発売イベント応募券があるから驚きです。深夜アニメの売り方を真似したんでしょう。きっと。
以前、主題歌などの劇中歌に消極的だったマーベラスが「ここまできたか」ということには、「アイカツ!シリーズ」や「プリパラ」の挿入歌シングルシリーズが背景にあるのではないかと思われます。ボーカルアルバムや映画主題歌を出しただけでは、面白みがないと今頃、気づいたことかと思います。ITUNESによるデータ配信も相変わらずリリースが遅いというのはCD売りたいからという理由です。これでは、アイカツ!シリーズを横目で仕事しているのと同じかと思われます。
3.2018年以降もプリキュアを作るのか?
6月下旬に東映アニメーションの株主総会が開催されますが、毎回質問内容に「来年のプリキュアは?」が出てきます。おそらく今回も「作ります」という回答になるんでしょう。もし作らなかったら、国内版権のトップ3という稼ぎ頭がぬけて、業績に多大な?影響が出ることは、いうまでもないでしょう。
ただ、元をたどっていけば、製作元は関西のABC朝日放送であり、朝日放送も「日曜朝8:30のアニメ枠は絶対に外さない」と発言しているので、東映アニメ×朝日放送の枠がどこまでつづくか、プリキュアに明日はあるのか。それを思いながら長く続いてほしいと思います。くれぐれも、対抗するMBS毎日放送の土曜朝6:30アニメ枠みたいに衰退しないよう、大切に育ててほしいものです。
4.キラキラ☆プリキュアアラモードでアイカツスターズのネタ?
今回のキラキラ☆プリキュアアラモードでは、アイカツスターズからのネタが多数仕込んであるように思います。キュアパルフェという名前がアイカツスターズのベリーパルフェコーデにがあるとか、早乙女あこの猫姿がキラキラ☆プリキュアアラモードのキュアマカロンになるなどかなりアイカツスターズを意識しています。プリキュア制作陣がバンダイに「アイカツ!のネタよこせ」って言ったんでしょう。きっと。
今の段階ではアラモードは久々に話も良いですが
視聴率が裏のモンハンと肩を並べる、つまりは形勢逆転も有りそうですね。
へボット後番組が不明なのでいっそのこと次期仮面ライダーを日曜朝7時からにして、朝8時はテレ東→名(メ~)テレ局移動でアイカツスターズやった方がいいかもしれませんね。
ご意見ありがとうございます。
日曜朝7時枠はメ~テレアニメ枠なのでこちらも
考え方は朝日放送とほぼ同じです。
メ~テレが枠を撤退しない無理かと・・。
とはいえ、プリキュアの裏番組で
テレ東のデュエル・マスターズ
フジのモンハン
という最中でも視聴率気にしないよって
言われたら、開いた口がふさがらないでしょうね。